計測関連用語集

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詳細説明

MHz

読み方:

めがへるつ

カテゴリー:

#その他

(mega hertz)
周波数の単位で、1,000,000Hz(ヘルツ)に相当。M(メガ)は10の6乗の接頭辞。オシロスコープの1番目の性能である周波数帯域が、(メーカによって異なるが)50MHz~200MHzのモデルをエントリークラス、100MHz~1,000MHz(1GHz)をミドルクラスと呼んでいる(※1)。2000年頃までは企業の設計部門で使うオシロスコープとしては250MHz~350MHzがボリュームゾーンといわれた。ソニー・テクトロニク(現 株式会社テクトロニクス&フルーク)のTDS3000シリーズや横河電機(現横河計測)のDL1540やDL1640が該当。組込みシステムの普及や高速なシリアル通信の登場によって、現在は500MHz~2GHzがオシロスコープの売れ筋となっている(※2)。このようにMHzはオシロスコープで良く使われる用語である。ラジオのFM放送でFM東京のキャリア周波数は80.0MHzである。
(※1) 以下の参考記事「計測器の形名・・・第3回 オシロスコープPart2」が詳しい。
(※2) 当サイトではオシロスコープの仕様比較を行っている(以下の参考記事)。2023年2月に比較してほしい周波数帯域をアンケート調査したところ、500MHz~2GHzが47%でトップ、500MHz未満(製品としては350MHz以下)が36%で2位だった。

みんなの投票 第2弾!投票結果発表
Question09の2番目に周波数帯域の結果がある。

電気技術者が1台/人で使う、普段使いのオシロスコープ(汎用オシロスコープ)はMHz帯域だが(※3)、2000年代後半~2010年代にかけて世界的3大オシロスコープメーカ、テクトロニクス、キーサイト・テクノロジーレクロイ(現テレダイン・レクロイ)は最高周波数モデルの開発競争を行い、各社は数十GHzモデルをリリースした(超広帯域オシロスコープの製品例が以下の参考記事「オシロスコープの動向と、最新1GHz帯域モデルの各社比較」にある)。前述のようにミドルクラスは1GHz~2GHzに移行していくので、今後は「(MHzではなく)GHzがオシロスコープで良く使われる用語」となっていく傾向である。
(※3) 大手の校正業者では、オシロスコープの周波数帯域別の割合(台数)は約70%といわれる。オシロスコープの校正器トップベンダのフルークの新製品発表会では、周波数帯域別の最近の販売実績など、興味深いデータが示されている(以下の記事が詳しい)。

参考用語
参考記事
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