計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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REF CAL(あーるいーえふきゃる)

(Reference Calibration)非接触温度計(サーモグラフィ、放射温度計)関連の用語。測定対象物の放射が低く、温度が室温付近や低温の場合、室温や周囲温度からの反射成分が無視できなくなり、放射率補正では誤差が生じる。この誤差を補正するために環境温度に相当する物体を測定し、室温反射を補正する信号を発生させ、以後の補正値とする動作をいう。関連用語:IRSP CAL、ERSP CAL。(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)

RS-232C(あーるえすにーさんにーしー)

Recommended Standard 232 version C の略。米国電子工業会(EIA)によって標準化されたシリアル通信の規格の一つ。

RS-232Cアナライザ(あーるえすにーさんにーしーあならいざ)

(RS-232C analyzer) RS-232C回線の情報のやり取りを観測する測定器。別名、RS-232Cラインモニタ、さらに略してラインモニタとも呼ばれる。 1980年頃から2000年代前半頃までPCのインタフェースはRS-232Cが標準だった。端末間のデータ通信にRS-232Cが広く使われ(モデムとの接続もRS-232C)、ラインモニタといえばRS-232Cの通信ラインをモニタするもの、という意味で「RS-232Cラインモニタ」や「RS-232Cアナライザ」という表現が良く使われた(ラインモニタはRS-232C以外の規格も観測できる)。アナライザとは、プロトコルアナライザのことである。 プロトコルアナライザはRS-232Cなどで通信している端末の代わりになって送受信することができる(擬似端末になる)。そのようなエミュレーション機能ではなく、回線に流れているデータを観測する機能がラインモニタ(正式にはオンラインモニタ。オフラインではなくオンラインでリアルタイムにモニタできる)である。つまり、ラインモニタは限定された機能のプロトコルアナライザ。プロトコルアナライザのモニタ機能を指してオンラインモニタ(やラインモニタ)と呼ぶが、ラインモニタと呼称するモデルでも擬似端末になる機能がある場合があり、具体的な名称(品名)からは判別が難しい。 PCのインタフェースはRS-232CではなくUSBになり、アナログ電話回線の時代に活躍したモデムも過去の物となったが、RS-232Cは低速の通信規格としていまでも現役である。「データリンク / RS232Cアナライザ」や「RS232C RS422 RS485アナライザー / シリアル通信モニタ」、「ラインモニタ Analyze232C」などの名称の製品が販売されている(2024年にインターネットで検索)。 形状は、タブレット型のハンドヘルドなサイズから、変換アダプタのような2~3cm程度の小箱だったり、PC上で動くソフトウェアだったりする製品も多い。1980年代にhp(現キーサイト・テクノロジー)や安藤電気がラップトップ型計測器のRS-232Cアナライザをつくっていた時代とは違い、いまはデジタル機器のベンチャー企業が主なメーカである。形状もハードウェア(計測器という外観)ではなく、小箱やソフトウェアになっている。

RS-232Cラインモニタ(あーるえすにーさんにーしーらいんもにた)

(RS-232C line monitor) 低速のシリアル通信規格であるRS-232Cの、通信データをモニタするプロトコルアナライザ。正式には「RS-232Cのオンラインモニタ」(オフラインではなくオンラインでリアルタイムにモニタできる)だが、ラインモニタという呼称が良く使われている。 RS-232Cアナライザともいわれる(プロトコルアナライザの1種なので)。 パソコンの標準インタフェースがRS-232Cで、モデムにRS-232Cで接続して、アナログ電話回線でデータ通信をした時代(1980~1990年頃)とは異なり、いまのPCはUSBが標準で、Wi-Fiや光回線を使いインターネットにつながるのでRS-232Cは使わないが、低速の安価な規格としてRS-232Cはいまでも現役である。「RS-232cラインモニタ / シリアル通信用アナライザ」や「ラインモニタ Analyze232C」、「RS232C RS422 RS485 シリアル通信用ラインモニター」などの名称の製品が販売されている(2024年にインターネットで検索)。 ただしこれらは、1980年代のhp(現キーサイト・テクノロジー)や安藤電気がつくっていたラップトップ型計測器のRS-232Cラインモニタとは大きく異なる。現在のメーカはほとんどがデジタル機器のベンチャー企業で、形状もハードウェア(計測器という外観)ではなく、2~3cm程度の小箱やソフトウェアが多い。つまり計測器というよりIT商品に近い。通信計測器の1カテゴリーであるプロトコルアナライザには違いないので、本稿でも取り上げているが、計測器メーカはつくっていないし、計測器の範疇でも流通していない。通信機器、PC周辺機器、デジタル商品、という範疇でECサイトなどが販売している。 プロトコルアナライザだけでなくロジックアナライザ(※)やICE(マイコン開発支援装置、デバッガ。アイスと呼称)などのデジタル系の計測器はアナログの物理現象を測定しないので、校正の必要がない。PCのようにソフトウェアで動作するデジタル系計測器は計測器メーカだけではなく、デジタル機器をつくれるメーカが元から多い。 (※) ロジックアナライザは電圧を測定するが、表示はHigh/Low(1か0)で、電圧値ではない。値を表示しないのでマルチメータのように測定精度(誤差)の概念がない。つまり校正対象外である。

RS-485(あーるえすよんはちご)

米国電子工業会(EIA)によって標準化されたシリアル通信規格。バス型のマルチポイント接続で最大32台まで対応している。(株式会社高砂製作所の用語集より)

Rx(あーるえっくす)

有線・無線通信で受信データのこと。Received dataの略記(小文字のxはデータの意味)。受信機(レシーバ)のことをRxと記述している例もある。Rxと対になる送信データはTx(Transmission dataの略記)と記載される。Rx同様に送信機をTxと表記することもある。

RF(あーるえふ)

(Radio Frequency) 別名:無線周波数。和訳すると「ラジオ周波数」。無線通信に使われる周波数のこと。「高周波」と表現されることもある。正確に何Hzの周波数範囲を指すかは文献によってさまざまで、定義は難しい。無線通信が始まったとき、無線機(ラジオ)で通信できるキャリア(搬送波)の周波数範囲をRFと呼称したと推測され、MHz~GHzの周波数を指している。 RFの計測器というと、スペクトラムアナライザ(スペアナ)を筆頭に信号発生器(SG)や高周波パワーメータ(低周波の「デジタルパワーメータ」ではなくRFパワーメータ)などの高周波の(無線の)基本測定器が相当する。高周波ということでネットワークアナライザ(ネットアナ)を含める場合もあるが、ネットアナは回路素子測定器(LCRメータなど)や材料測定器と同じ分類にされることも多い。 同じRFの周波数帯の測定器でも、携帯電話などの特定の通信方式に対応した測定器(ワンボックステスタ、無線機テスタ、シグナリングテスタなど)は(基本測定器ではなく)専用器なので当サイトでは「無線/移動体測定器」という別カテゴリーに分類している。ただし、無線測定器の主力(大きな売上)は携帯電話用途なので、「RF/マイクロ波」というカテゴリーで、上記のスペアナから無線機テスタや、電磁界強度計(メジャリングレシーバ)までを説明している文献(計測器の辞典)もある。 通信計測器には有線の測定器(光通信測定器や伝送交換の装置用測定器など)と無線の測定器があり、RFを含む無線測定器のメーカは、世界的にキーサイト・テクノロジー (米国)、ローデ・シュワルツ(ドイツ)、アンリツ(日本)の3社が有名で、多くのラインアップがある。特定分野の無線測定器ではリーダー電子(TV放送)、目黒電波測器(現計測技術研究所、GPS関連測定器)などがある。横河計測や菊水電子工業も特定モデルをラインアップしていたが、ほとんど生産中止になっている(横河計測は低周波の電力計、パワーアナライザなど、菊水電子工業は直流電源などの安定化電源が高シェアで、いずれも低周波の基本測定器が主力のメーカといえる。菊水電子工業はEMC関連計測器もある)。テクトロニクスはリアルタイムスペクトラムアナライザでRFの基本測定器であるスペアナに参入したが、上記の無線3メーカに伍するまでにはなっていない。 無線のほぼ専業だったローデ・シュワルツやアンリツは無線以外のカテゴリーの計測器(オシロスコープや温度・振動・ひずみなどの物理量測定器)にラインアップを広げている。キーサイト・テクノロジーは無線の専業ではなく、デジタルマルチメータなどの基本測定器からワンボックステスタなどの専用器まで直流から高周波を幅広くラインアップする総合計測器メーカだが、RF測定器の事業部門は老舗の名門で、同社を支える屋台骨である(オシロスコープの事業部門よりも歴史が古い)。 計測器情報:品名にRFが付く製品の例・・1000以上あり、大変多い。

RF I-V法(あーるえふあいぶいほう)

交流インピーダンス測定の手法の1つ。インピーダンスアナライザで測定周波数100MHz~3GHzあたりのモデルに採用されている方式。100MHz以下のLCRメータなどには自動平衡ブリッジ法が採用されている。参考記事:LCRメータの基礎と概要 (第1回)・・LCRメータの構造や測定原理、各社LCRメータの紹介など。

RF信号発生器(あーるえふしんごうはっせいき)

主に無線通信機器の試験用信号を発生する測定器。別名:シグナルジェネレータや標準信号発生器。 2000年代に無線通信がアナログからデジタル方式に変わっていったため、現在はRFデジタル信号発生器という品名のモデルが増えた。また、キャリア周波数が高くなる傾向で、マイクロ波での通信が普及したり、6Gではミリ波の使用が現実視されている。そのため無線通信用の信号発生器も「RF/マイクロ波信号発生器」という品名のモデルもある。

RFパワーアンプ(あーるえふぱわーあんぷ)

(RF power amplifier) RF帯で使用される電力増幅器。RFとはRadio Frequencyの略で、無線通信などに使われる周波数のこと。「高周波」と表現されることもある。RFパワーアンプを翻訳すると「高周波電力増幅器」。EMCでは必須で使われる。また、SG(信号発生器)からDUTに高周波信号を入力してスペクトラムアナライザで評価する場合、複数のDUTを一度に評価するとき、DUTの前にPFパワーアンプと分配器を入れ、DUTの後に切替器(スイッチ)を入れると、効率の良い評価ができる。そのためRFパワーアンプは精度が求められる。「RFアンプ」というと計測器(機器)ではなく部品を指している場合が多い。 EMC用途では海外のAmplifier Research社(販売は日本オートマティック・コントロール株式会社)が有名。東陽テクニカも複数メーカを取り扱っている。国産では高周波機器のR&K(株式会社アールアンドケー)が計測器(RFパワーアンプ)と部品(RFアンプ)の両方をつくっている。高周波部品メーカのMini-Circuits(ミニサーキット)もRFパワーアンプのラインアップがある。 参考用語:EMS、イミュニティ 参考記事(会員専用):【展示会レポート】TECHNO-FRONTIER2021の3ページ・・Amplifier Research製品を取材。 計測器情報:RFパワーアンプの製品例

RFパワーセンサ(あーるえふぱわーせんさ)

(RF power sensor) RFパワーメータ(高周波電力計)のセンサ。高周波電力の値を測定するために各種のセンサがあり、用途によって使い分けられている。周波数などの仕様が各センサで異なる。 センサはパワーメータ本体によって使えるものが決まっている。メーカが異なると通常は併用できない。メーカが同じでもパワーメータによって使えるセンサは限定される。つまりパワーメータの併用製品(センサがないとパワーメータは測定できないので必須の製品)である。 メーカは高周波(RF)の計測器をつくる、アンリツ、キーサイト・テクノロジー、ローデ・シュワルツなどである。以前は国産のフジソクがあったが、2022年頃に生産中止になっている。

RFパワーメータ(あーるえふぱわーめーた)

(RF power meter) 高周波(RF )信号の電力(power)を測定する計測器(メータ)。別名:高周波パワーメータ、高周波電力計。 パワーメータ(電力計)には3つあり、アナログの指示計器のものを通常は「電力計」、低周波(商用周波数など)のものを「デジタルパワーメータ」や「パワーアナライザ」、高周波のものを「RFパワーメータ」や「高周波電力計」と呼称する。計測器村の住人ではない初心者にはこの呼び方の違いを理解するのは難しい。 メーカは高周波の計測器をつくる、アンリツ、キーサイト・テクノロジー、ローデ・シュワルツなどである。以前は国産のフジソクがあったが、2022年頃に生産中止になっている。

rms(あーるえむえす)

(root mean square) 日本語では実効値。交流の電気信号の大きさを表す指標の1つ。定義(計算式)は、「ある波形の瞬時値の二乗を、1周期間で平均した値の、平方根」。英語を翻訳すると「平方根(ルート)・平均・二乗」で、各英単語の頭の略記がrmsである。たとえば「Vrms」という表記は「電圧V(実効値)」(実効値電圧のV)という意味。RMSと表記されるときもある。 大きさが変化する正弦波などの交流の値を示すのに、基本的には平均値が使われる。デジタルマルチメータ(DMM)などの多くの電圧測定器は平均値を表示する。ただし、実際の交流信号は単一周波数の綺麗な波形ではなく、高調波などを含み歪んでいる。そういう交流信号の大きさを示す指標は平均値より実効値の方が適している(真の値に近い)。 「二乗平均平方根」という計算手法は、確率変数の散らばり具合を示す、統計学の数値として使われている。単一の周波数ではない(多くの周波数、つまり散らばった変数を含む)交流信号の大きさを示すのに、電気工学でこの計算手法を使っている。ディメンジョン(次元、単位)が元の値と同じになる点がミソである。 また、単純な平均値が和算と除算なのに対して、計算が積和演算であるためにプログラム(計算手法)の高速化が容易になるという利点もある。 統計学の手法の「二乗平均平方根(Root Mean Square)」を電気工学ではRMS(またはrms)と略記して、実効値(Root Mean Square value)ということばで呼んでいる。負荷に直流が流れたときに発生する熱量(電力、パワー)と、実効的に等価な交流の値、という意味で、「実効値」(直流と実際に同じ効果として、交流を規定した値)という熟語になった。抵抗に直流電圧E[V(ボルト)]を加えたときに消費される電力と同じ電力が、交流電圧でも消費されたとき、E(V)はこの交流の実効値電圧である。 英語では実効値はeffective valueである。rmsは実効値を示す記号といえる。 大文字でRMSと記述すると、RMSマウント(Royal Microscope Society mount):顕微鏡の対物レンズマウントの標準規格、RMS粒状度(Root Mean Square granularity):粒状性の評価の一種、RMS(Rakuten Merchant Server):楽天のECサイトの名称、など実効値以外にも複数ある。

RLC負荷(あーるえるしーふか)

抵抗負荷(R)、誘導負荷(L)、容量負荷(C)を選択できる負荷装置(電子負荷装置の1種)。メーカによっては「RCL負荷」という名称もある。 発電機の評価・検査ではRLC負荷が一般的に使われることが、電子負荷装置のトップブランド、計測技術研究所(パワエレ事業)のホームページに紹介されている。 系統連系試験用の負荷装置として、JETの認証試験(系統連系保護装置等の試験方法通則)やJIS C 8963「系統連系形太陽光発電システム用パワーコンディショナの単独運転検出機能の試験方法」の負荷条件に準拠した製品が各メーカ(電源関連のメーカ)から発売されている。 抵抗(R)やコイル(インダクタンス、L)、コンデンサ(キャパシタンス、C)などの電子部品の値(インピーダンス)を測定するLCRメータは名称がL、C、Rの順である。電気の物理量としては、R、L(またはC)、C(またはL)というRLCかRCLが説明する順番であることが多い。そのためRLC負荷やRCL負荷は大変に納得できる素直な品名である。反対にLCRメータがなぜRCLメータ(またはRLCメータ)と呼称されないのか不可解である。交流インピーダンス測定ではRよりもリアクタンス成分であるLとCが重要なために、LCR(またはCLR)メータという順番になったのかもしれない(あくまで筆者の推測)。

RC発振器(あーるしーはっしんき)

(RC oscillator) 主にオーディオ関連の試験用信号を発生する測定器。RCはResistance(抵抗)とCapacitance(コンデンサ)の略。RとCでフィルタを作り、負帰還回路を組み合わせると正弦波の発振回路ができる。その原理を応用した発振器。 以前は大手計測器メーカがつくっていたが、現在はほとんど中止になっている。たとえば目黒電波測器(現計測技術研究所)のMCR-4021、松下通信工業(パナソニックモバイルコミュニケーションズ)のVP-7201A、アンリツのMG425B、安藤電気のTCO-47/TCO-48、菊水電子工業の418Bなどがあった。目黒電波測器や松下通信工業はテレビ・オーディオ測定器(映像、ビデオ関連の信号発生器など)をつくっていた計測器メーカ。アンリツや安藤電気は通信計測器メーカだが、電話などの可聴周波数のモデルとしてRC発振器をラインアップしていた。菊水電子工業は現在では安定化電源を主力にEMI関連のモデルもラインアップしているが、1970年頃はオシロスコープや低周波の発振器などの基本測定器、電子部品検査用のカーブトレーサなどのメーカだった(直流電源のラインアップは1970年以降に増えていることが、当サイトのインタビューで語られている)

RGB(あーるじーびー)

色の3原色のこと。赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の原色の混ぜる具合で幅広い色を再現する手法や、その割合、表示装置に送る信号などを指す。RGBは3色の頭文字。 TVやDVDプレーヤなどの映像機器の接続にはR、G、Bそれぞれの信号線がある。近年薄型テレビなどの新しいディスプレイが発売され、4K/8K放送が始まり、モニタが高精細になっている。光と色の測定器である輝度計や色彩計などもそれに対応して高性能になっている。コニカミノルタやトプコンテクノハウスなどがカラーアナライザ、色彩輝度計、分光放射計などの製品群をシリーズ化、改良して、新製品を発売している。

RJ11(あーるじぇーじゅういち)

アナログの電話回線(一般の家庭にある固定電話機)に使われているモジュラー式のコネクタ。FCC(米連邦通信委員会)が定めたRegistered Jack 11の略記。コネクタ形状は端子が6ピン(6極)で、通信線が2本(2芯)のため「6P2C」(6極2芯)と表記される。アナログの電話回線が基幹通信の主流だった時代に活躍したモデムのケーブルもRJ11である。RJ11は電話機、ADSL、モデムなどの接続ケーブルのコネクタといえる。現在でも現役の電話線(銅線)は通信線が2線式で、コネクタに6つ並んだピンのうち中央の2つに芯線が接続されていて、他の4ピンは使用されていない。 LANのコネクタはRJ11によく似ているが、一回りサイズが大きいRJ45である。

RJ45(あーるじぇーよんじゅうご)

LANケーブルに使われているコネクタのこと。FCC (米連邦通信委員会)が定めたRegistered Jack 45の略記。8ピンすべてが信号線に繋がれた8極8芯のモジュラー式コネクタ。ANSI(米国国家規格協会)/TIAで規定された8P8Cコネクタとほぼ同じ。8P8Cはeight positions, eight conductorsの略で、プラグ部とジャック部を総称して8P8Cモジュラーコネクタとも呼ぶ。電話機のコネクタRJ11と外観が似ているがサイズやピン数が異なる。RJ11は6つの位置(ピン)のうち2つを利用する6P2C(6位置2導体、つまり信号線は2本)である。RJ45はコンピュータなどネットワーク機器の接続用(RS-232CやISDNで使用)、RJ11は電話機、ADSL、モデムなどのケーブルで使われる。

RTI(あーるてぃーあい)

(Referred To Input)アンプのノイズ特性(雑音)を規定する時に、RTI(入力換算)とRTO(出力換算)がある。回路で使われる電子部品のオペアンプのノイズ特性は通常、RTIで表記される。計測器のシグナルコンディショナの仕様には、「入力換算雑音」と記載されていたり、ノイズ特性をRTIとRTOの両方で表記していたりする。

RTM(あーるてぃーえむ)

(Real Time Memory)日本アビオニクス株式会社の計測器では、連続的に測定したデータを内蔵メモリ又はPCMCIA記録媒体へ記録することのできる機能をRTMと表記している。他メーカも同機能をRTMと表記をしているとは限らないので、計測器の共通表記ではなく日本アビオニクスの用語といえる。