校正器
(calibrator)
計測器を校正する基準器、標準器のこと。
日本語の校正は、英語ではcalibrationとproofreadingの2つがある。前者が計測器などの電気機器の品質の概念(精度・維持管理の手法)で、日本語でも「キャリブレータ(校正をする機器)」や「キャリブレーションキット(校正器のセット)」などのことばがある。proofreadingは文章などの文字の校閲・修正のことで、新聞社や編集部では原稿から記事をつくるための、重要な工程の1つである。一般に「校正」というとこちらをイメージする。
TechEyesOnline編集部は出版社として創業してはいないので、業界用語の「校正」ではなく、一般的な「校閲」や「査読」ということばを部内では使っている。出版業界では「原稿を校閲して正す」ことを、校正という専門用語にしている。電気や計測器よりも新聞のほうがメジャーなので、その業界で使われる専門用語である「校正」が庶民にも知られている。計測器の校正も同じように業界用語であるが、出版業界に比べたらマイナー(ニッチな用語)である。
キャリブレーションには「較正(こうせい)」という表記もあり、同じ業界でも分野によって「校正」と使い分けられている。テクニカルターム(technical term、専門用語)は細分化されていて難しい。