計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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Rx(あーるえっくす)

有線・無線通信で受信データのこと。Received dataの略記(小文字のxはデータの意味)。受信機(レシーバ)のことをRxと記述している例もある。

IP(あいぴー)

(Internet Protocol)インターネットで使われているネットワーク層プロトコル。 米国の国防総省のネットワークプロジェクトで開発されたプロトコル。軍事技術が民間に広まった例の1つ。

IP負荷試験装置(あいぴーふかしけんそうち)

ネットワーク機器に負荷を与えて、パフォーマンスを評価する測定器。 略して、負荷試験器と呼ばれる。インターネットなどネットワークの様々な機器の性能を評価する測定器。機器にたくさんの端末からアクセスが集中したときに、正常な動作(所定の性能を発揮)できるかを試験できる。ネットワーク機器に負荷をかけるというネーミング。通信規格ごとに仕様があるが、IP対応の機器を指していることが多い。インターネットが普及した2000年代に活躍したが、現在はほぼ生産終了している。海外のスパイレント(東陽テクニカが取り扱い)が、スマートビットの通称で有名。IXIA(イクシア)も対抗機種で市場で争った。現在、スパイレントはその情報通信の基礎技術をもとにセキュリティの会社となっている。基幹通信網で蓄積した負荷試験機の技術をほかの通信規格に置き換えて、ネットワークの品質を評価する測定器を販売している。次世代ネットワークパフォーマンステスター「Spirent TestCenter」(トラフックジェネレータ)などの製品がある。IXIAはネットワークパケットブローカなどの通信機器にラインアップを移し、現在はキーサイト・テクノロジーの社内カンパニーである。

安藤電気(あんどうでんき)

1933年~2004年に存在した老舗計測器メーカ。正式名称:安藤電気株式会社。「ANDO」のブランドで通信計測器や半導体テスタをつくっていた。大株主はNECで、アンリツ同様にNEC系の計測器メーカだが、安藤電気はNECの持ち株比率が高く、子会社である。有線通信の計測器ではキーサイト・テクノロジーやアンリツと伍していた。1933年に安藤氏が創業。電電公社(現NTT)から通信計測器の開発を任された電電ファミリーの1社。光通信測定器はアンリツと安藤電気の2社がNTTに納めた。1980年から2000年にかけては基幹通信網の伝送装置向けの測定器である、SDH/SONETアナライザ、 MTDMアナライザ、モデムテスタなどを販売していた。有線通信には強かったが無線ではアンリツに遠く及ばなかった(ラインアップには無線機テスタはあるが、SGやスペクトラムアナライザはない)。 NTTなどに最先端の計測器を納入した。単発の波形しか捉えられないが、パルススコープとでもいうオシロスコープの原子版のような測定器をつくったという話がある。インピーダンス測定も早くから行い、「横河電機(LCRメータの特許など要素技術があり、後のYHPに移管)の製品より高精度な測定結果だった」と発言した大学教授もいた。 1980年代の通信測定器以外のラインアップは、ICE、ROMライタ、LCRメータ、tanδなど。ICEはインテル80386などの最先端のCPUに果敢に挑戦したが、特定顧客にしか販路が広がらなかった。ROMライタはNECから情報を得るなど、幅広いチップに対応したが、協力関係にあった浜松東亜電機(現東亜エレクトロニクスのフラッシュサポートグループ)に技術移管し、製品は現在も続いている。LCRメータはシリーズ化でシェアを伸ばしたが、業界標準のYHP(現キーサイト・テクノロジー)のような高周波モデルが開発できず撤退した。 2000年の光海底ケーブルバブルで屋台骨の光計測器が落ち込むと経営が傾いた。大株主のNECが半導体ビジネスから撤退するのに伴い、子会社に半導体検査装置(ATE製品)は不要となり、NECに変わる株主が必要となった。横河電機が資本参加し、安藤電気の全事業を受け入れた(2001年にNEC保有株式が横河電機に売却された)。2002年に安藤電気は横河電機の100%出資子会社になり、2004年には事業再編で解体している。 プロトコルアナライザや光通信測定器では世界No.1のYHP(現キーサイト・テクノロジー)と競い、モデルによってはYHPより売れた製品もあった。光通信測定器は現在の横河計測株式会社に引き継がれ、光スペクトラムアナライザは世界No.1である(2022年現在)。

キャプチャ(きゃぷちゃ)

(capture)記録、保存することをIT分野ではこのように表現する。直訳は「捕獲」、「占領」。

受信機(じゅしんき)

(receiver)信号を受信する機器のこと。部品から装置まで多様。アンテナは受信機と送信機の両方に使われる。別名:レシーバ

スマートビット(すまーとびっと)

スパイレントのIP負荷試験装置の品名。正確には、Spirent Communications社(略称:スパイレント、東陽テクニカが総代理店)のIP負荷試験機の通称(品名)。SMB600などの製品が2000年代のインターネットやIP網の普及時に使用された。負荷試験機というと通信測定器の中のIP関連測定器を指すことが多い(電圧をかけて耐性を調べる過負荷試験とは違う)。

SmartBits(すまーとびっと)

米国スパイレント(SPIRENT Communications Inc、スパイレントコミュニケーションズ)社の負荷試験機の名称。インターネットの普及、ルータやサーバなどのネットワーク機器の増加によって、IP通信網の負荷試験機は2000年代に重宝された。スパイレントのスマートビット(略称:スマビ)とIXIA(イクシア)社のモデルが有名。アンリツや安藤電気(現横河計測)などの国産メーカもラインアップがあったが、現在はその役目は終えてほとんど生産終了。現在のスパイレントのラインアップにはSmartBitsは無い。同社は現在はサイバー攻撃などのセキュリティ関連製品に軸足を置いている。IXIAのラインアップも負荷試験機(計測器)からネットワーク機器に移り、2017年にIXIAはキーサイト・テクノロジーに買収され、現在はキーサイトの社内カンパニーとして、セキュリティのソリューション提案に注力している。スパイレントはまったく通信計測器から撤退したわけではなく、ギガビット Ethernetに対応した負荷試験機(トラフィックジェネレータ)としては、次世代ネットワークパフォーマンステスター「Spirent TestCenter」という製品がある。需要のある分野では負荷試験機の技術を使って計測器をつくっている。電動化、ネットワーク化が進む自動車では車載Ethernet(100G/1000Gなど)の導入が進んでいる。日本での販売は従来から東陽テクニカが取り扱っている。

スマビ(すまび)

SPIRENT(スパイレント)社の負荷試験機、SumartBit(スマートビット)の略称。インターネット、IPネットワークの普及によって負荷試験機は必須アイテムとなり、2000年代にはスマビはその代表モデルとして重宝された。

スループット(するーぷうと)

(Throughput) 機器が単位時間あたりに処理できるデータ量を指す(処理能力の指標)。コンピュータ、IT、ネットワーク、通信などの分野で使われる用語。たとえば通信回線のデータ転送能力や、コンピュータの処理能力など。計測器では有線通信測定器やネットワーク関連測定器で使われる。

送信機(そうしんき)

(transmitter)信号を送信する機器のこと。部品から装置まで多様。アンテナは送信機と受信機の両方に使われる。別名:トランスミッタ

通信計測器(つうしんけいそくき)

有線(光通信など)と無線(ワイヤレス)がある。新しい通信方式が開発されるとそれを評価する測定器が現れる。その時代の通信方式に対応するため、計測器の寿命が短い専用器が多い(2年位で次モデルがでてくる場合もある)。基本測定器は有線では光測定器の光パワーメータ(OPM)、光源、光スペクトラムアナライザなど、無線ではRFのパワーメータ、信号発生器、スペクトラムアナライザである。有線の通信測定器は、1. プロトコルアナライザ:RS-232Cなどの低速のオンラインモニタ(ラインモニタなど)と、バスアナライザ、超高速のギガビットLAN(※)などのモデルがある。無線LANのプロトコルアナライザもある。2.ネットワーク測定器:ここでいうネットワークとは通信回線網のことで、交換、伝送、IPなどの伝送品質を評価したり、端末や通信装置の代わりになってエミュレーションしたりする測定器。SDH/SONETアナライザ、BERT(ビット誤り率試験器)や疑似呼(コールシミュレータ)、IP負荷試験器など。3.光測定器:光通信やDVDなどの測定器。光パワーメータ(OPM)、光源、光スペクトラムアナライザ、OTDRなど。4.ケーブルテス:OSI参照モデルの物理層(レイヤ1)の測定器。LANのケーブルテスタやTDR(障害位置試験器)など。5.アナログの伝送線路の測定器:レベルメータ、選択レベル計など。以前はアンリツや安藤電気がつくっていたがほぼ撤退し、今は大井電気がラインアップしていて、ユーザは工事会社が多い。 上記2の機種群は高速になると電気でなく光通信になるので、光測定器の機能を持つが、それらは光通信の基本測定器ではなく通信方式に対応した専用測定器なので、2に分類される。3の光測定器はOPMや光スペクトラムアナライザなどの光の基本測定器と、OTDRや光ロステスタなどの光ファイバ用の専用測定器がある。 デジタル伝送品質の評価の1つであるアイパターンの測定は、主にサンプリングオシロスコープで行われてきた。インタフェースは電気と光の両方がある。アプリケーションは通信であるが、製品はオシロスコープ(&光測定器)である。代表例がキーサイト・テクノロジーのDCA(デジタルコミュニケーションアナライザ)だったが、広帯域オシロスコープ(高速オシロスコープ)が普及した現在では、生産中止になっている。 無線の通信測定器は、別名RF測定器や高周波測定器と呼ばれる。1.基本測定器:標準信号発生器(SG)、スペクトラムアナライザ(スペアナ)、高周波パワーメータ。2.通信方式に対応した専用測定器:移動体通信用のワンボックステスタや無産機テスタ、送信機テスタなどの変調解析機能があるスペアナ、シグナリングテスタなど。「無線LANのアナライザ」というと、RF(無線)の項目を評価するモデルはこの項目に分類されるが、プロトコル解析のモデルは(扱っているのが無線であるが)有線の測定器であるプロトコルアナライザに分類される。 ネットワークアナライザ(ここでいうネットワークとは高周波部品の回路網のこと)は有線の測定器だが、高周波の測定器なので、RF(無線の測定器)と並べて説明されることが多い。高周波デバイスなどを評価する専用器である。参考用語:光通信測定器 (※)ギガビットLANのプロトコルアナライザの取材記事: 東陽テクニカ自社開発の大容量パケットキャプチャ/解析システム「Synesis」100GbE回線対応モデル

Tx(てぃーえっくす)

有線・無線通信で送信データのこと。 Transmission dataの略記。送信機はtransmitter(トランスミッタ)と呼ばれ、小文字のxはデータの意味。送信機自体をTxと表記している例もある。

データクオリティアナライザ(でーたくおりてぃあならいざ)

アンリツのIP負荷試験装置の品名。

トラフィック(とらふぃっく)

(Traffic)ネットワークを流れる情報、または情報量を指すネットワーク・通信の用語。直訳すると「交通」。

トランシーバ(とらんしーば)

1. 有線・無線通信で送信機や送信部品のこと。2. 無線で通信する機器のこと。以前は片側通信の機器が多く、自分が話すときはボタンを押し、相手が話すときはボタンを離す、という操作をして会話した。携帯電話が普及する以前は離れた2つの場所で会話できる無線通信機器として活躍した。たとえば、工事現場や、遠足の引率で先頭と最後尾など。1980年頃はまだ携帯電話は無く、2台に分乗して高速道路を走るとき、どこのサービスエリアで待ち合わせるかを、トランシーバがあると便利だった。現在も工事現場などで使われるが、携帯電話の小型化、普及により、工事現場での使用例は減っている。

トランスミッタ(とらんすみった)

(transmitter)日本語では「送信機」。信号を送信する機器のこと。電波などの無線信号の送信機や、光通信の光信号を発信する光トランスミッタなどがある。対になる言葉として「レシーバ(受信機)」がある。回路図などではトランスミッタをTx、レシーバをRxと略記している。

VoIP(ぶいおーあいぴー)

Voice over Internet Protocol の略。インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信する技術のこと。

VQT(ぶいきゅーてぃー)

Voice Qolity Tester の略。 (=ボイスクオリティテスタ)

負荷試験器(ふかしけんき)

ネットワーク機器に負荷を与えて、パフォーマンスを評価する測定器。 通常はIP負荷試験装置を指している。ネットワークの機器が、ほかの多くの機器とつながるインターネットの世界で、機器に多くのアクセスが集中したときに規定の性能が発揮できるかを試験する。そのことを負荷をかける、と表現している。インターネットの普及とともに活躍したが、現在はほぼ生産終了している。「過負荷試験」と表現している場合もある。