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- P2P(ぴあつーぴあ)
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(peer to peer) ピアツーピアの略記。端末やデバイスがネットワークの制御機器(ルータやスイッチなど)を経由せず、直接つながって通信すること。ネットワークに接続されたコンピュータ同士がサーバなどを介さずに直接通信する方式もP2Pといわれる。英語のPeer to PeerはPtoPとも略される。日本語では「ピア・ツー・ピア」の表記もある。P2Pではなく、コンピュータ同士がサーバを介して通信する方式は「クライアント/サーバ方式」と呼ばれる。
- ピアツーピア(ぴあつーぴあ)
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(peer to peer) 端末同士が直接通信すること。peerは「地位や能力が同等の人」。通信ネットワークは交換機やサーバ、ルータ、スイッチングハブなど、端末間の接続を仲介し、制御している機器がたくさんある。基幹システム(コアネットワーク)は、遠距離を通信するので、端末同士が直接会話することは不可能である。そのため、ピアツーピアは近距離無線の規格などで実現するものである。たとえば、Wi-Fiルータを使うレスキューリンクや、工場内のネットワーク(フィールドバス)規格の1つであるEtherCATなどが、ピアツーピアを行っている。 日本語のカタカナ表記は「ピア・ツー・ピア」や「ピア・ツゥー・ピア」もある。略記:P2P。
- BRI(びーあーるあい)
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(Basic Rate Interface) デジタル通信サービスのISDN(統合デジタル通信網)で使われる「基本速度インタフェース」の略称。ISDNの中でも比較的小規模な利用を想定した形式で、主に家庭や小規模オフィスなどで利用される。 BRIは、1つのISDN回線に、帯域64kbpsの2本のBチャンネルと、16kbpsの1本のDチャンネルで構成される(2B+Dと表記される)。Bチャンネルはデジタル方式の通信で音声やデータを送信し、Dチャンネルは通話やデータ通信の制御や信号処理に使用する(Bチャンネルは実データの転送、Dチャンネルは制御や処理に関する情報の伝達)。Dチャンネルでは通話の確立・終了、通話中の信号制御、呼び出し信号の解析などを行える。 BRIは1つの回線で同時に2通話(または2つのデータ通信)ができる。NTT東西のサービス名は「INSネット64」という。ソフトバンクもBRIによるサービスを展開している。BRIよりも高速(大容量)の形式のPRIも用意されている。 Bch(64kbps)x 2回線 + Dch(16kbps)で、BRIは144kbpsの容量がある。 ISDN関連機器の試験を行うISDN擬似交換機やISDNプロトコルアナライザなどの計測器には、BRIやPRIが仕様に明記されている。 BRIに対応した計測器の例: 安藤電気(現横河計測) 甲賀電子
- PRI(ぴーあーるあい)
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(Primary Rate Interface) デジタル通信サービスのISDN(統合デジタル通信網)で使われる「主幹速度インタフェース)」の略称。BRI(Basic Rate Interface、基本速度インタフェース)よりも大規模な利用を想定した形式で、一般的に中規模以上の企業や公共機関などで利用されている。NTT東西のPRIを利用できるサービス名は「INSネット1500」という。ソフトバンクもPRIによるサービスを運用している。 1つのISDN回線で、23本のBチャンネルと1本のDチャンネルがあり(23B+Dと表記される)、多くの通話やデータ通信を同時に行うことができる。複数の電話回線を一括管理したり、高速なデータ通信やビデオ会議などをスムーズに行ったりできるので、大きな規模のビジネス環境に適した形式である。 Bch(64kbps)x 23回線 + Dch(16kbps)で、PRIは1554kbps(1.5Gbps)の容量がある。 ISDN関連機器の試験を行うISDN擬似交換機やISDNプロトコルアナライザなどの計測器には、BRIやPRIが仕様に明記されている。 PRIに対応した計測器の例: 安藤電気(現横河計測)
- PRBS(ぴーあーるびーえす)
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有限長のビットパターンを周期的に発生させ、(なるべくパターン長を長くして)ランダム信号に近づけたもの。伝送用のテストパターンとして使われる。日本語では「擬似ランダム信号」だが、他の言い方もされている。Pseudo Random Bit Sequence(擬似ランダム・ビット・シーケンス)。Pseudo-Random Binary Sequence(疑似ランダム2値信号列)。
- PIO(ぴーあいおー)
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(Programmable Input/Output)入出力インタフェースをソフトウェア(プログラミング言語)で設定できるデバイス、またはその入出力のこと。「プログラマブルI/O」と表現されることも多い。
- PIV(ぴーあいぶい)
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(Particle Image Velocimetry) 日本語では「粒子・画像・流速測定(または測定法)」。複数台のカメラを使い、気流や水流などの流体の動き(速度や方向)を非接触で可視化し、解析する手法。流れの大きさや方向を色のついた矢印で2次元に表示する。高速度カメラと画像解析ソフトウェアで構成されている。撮影するカメラの性能(撮影速度、fps)が、解析ソフトウェアの矢印の精度に影響する。 製品はピンキリで、R&D用途の高額なものから、初心者用の使い方が簡単な安価なものまで幅広い。低速域のハイスピードカメラメーカ、株式会社ディテクトのPIV製品、画像流速計測ソフトウェアFlownizer(フロウナイザ)はマニュアル設定がないので、使い勝手が良い初心者向きの製品である(R&D用途ではない)。 国土技術政策総合研究所は、文献「波動場計測における可視化技術」(国総研資料No.259)で、PIVを使った解析について論じている。明治大学の理工学部 機械工学科 流体工学研究室はPIVを使った研究(流動場に混入された粒子に光を照射し、散乱光をカメラで撮影し、二次元または三次元的の速度ベクトルを計測するなど)をしている。
- BEF(びーいーえふ)
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(Band Elimination Filter)特定の周波数範囲の信号を通さず、下と上の周波数のみ通すフィルタ。BEFの略記で測定器や文献に記載される。フィルタにはほかにHPF(ハイパスフィルタ)、LPF(ローパスフィルタ)、BPF(バンドパスフィルタ)がある。用語「フィルタ」に図解があるので、参照されたい。
- PA(ぴーえー)
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(Process Automation) 化学工業や石油精製などの化学工場(プラント)で、生産の過程(プロセス)の主要点で温度・圧力・流量などを自動制御して、生産工程を自動化すること。FA(Factory Automation、工場の自動化)やIA(Industrial Automation、産業自動化)と同様につかわれることば。PA、FA、IAに使われる計測機器や制御機器は工業計器と呼ばれる。計装用途の現場計測器であるキャリブレータはプロセスキャリブレータと呼ぶ。プロセス、計装、工業計器、これらのことばは同じ業種・市場の用語である。
- PAR(ぴーえーあーる)
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( Peak to Average Ratio)日本語では「ピーク対アベレージ比」。RF信号のランダム性の指標の1つ。現在主流のデジタル無線の各種の方式を試験する時にPARも1つの指標として使われている。
- PAM(ぴーえーえむ)
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(Pulse Amplitude Modulation)パルス振幅変調。スイッチング方式の、電源やDC/DCコンバータなどで使われている制御方式。電圧の振幅(パルスの高さ)を変化させて制御する。
- pAメータ(ぴーえーめーた)
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pA(ピコアンペア)程度の微少電流を測定する測定器。参考用語:微少電流計、フェムト・ピコアンメータ、エレクトロメータ、IRメータ 計測器情報:pAメータの製品例
- PSI5(ぴーえすあいふぁいぶ)
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(Peripheral Sensor Interface 5) 自動車の車載インタフェースの1種。主として、エアバッグおよび関連するシステム用のセンサ通信バスとして使用されてきたが、その他のシステムでも適用されることを想定している。オープン規格としてPSI5の組織が標準化の活動を推進している。参加メンバはTier1サプライヤ、半導体サプライヤなど20社近く。日本企業ではデンソー、ルネサス、TDKが参加している(2021年5月27日時点)。実装に関するライセンス料は無料。インタフェースの特徴はツイストペア2線、電流変調式。電流変調方式はEMI(Electromagnetic Interference、電磁障害) に強いといわれている。横河計測が2021年に発売した多チャンネルオシロスコープDLM5000シリーズはPSI5に対応している。
- PSEマーク(ぴーえすいーまーく)
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「電気用品安全法」の基準に合格した電化製品に付けられるマーク。 PSEはProduct Safety Electrical Appliances & Materialsの略記。
- PSK(ぴーえすけー)
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(Phase Shift Keying)日本語では「位相偏移変調」だが、PSKという表記の方が良く使われている。「位相シフトキーイング」とも呼ばれる。搬送波の位相を変化させ、それぞれにデジタル信号のビット値を割り当てる変調方式。デジタル変調の方式の1つ。アナログ変調のPM(Phase Modulation、位相変調)のデジタル変調版。
- PSPC(ぴーえすぴーしー)
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IMO塗装性能基準の別名。PSPC:Guidelines for Performance Standard for Protective Coatings contained in IMO Resolution MSC.215(82)。IMO:International Maritime Organization、国際海事機構。
- PXI(ぴーえっくすあい)
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(PCI Extensions for Instrumentation)計測器向けで規格化された通信インタフェース。モジュール式計測器に導入されている。PXI規格はPXI Systemsアライアンスが規格化を推進している。海外メーカ(ナショナルインスツルメンツやキーサイト・テクノロジーなど)はラインアップが多いが、国内メーカは少ない。
- PXIe(ぴーえっくすあいいー)
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(PXI Express) モジュール式計測器に採用されている規格にPXIやPXIeがある。PXIはPCIバスを産業用に拡張した規だが、PXIeはPCI Expressを産業用に拡張したPXIの拡張規格である。 PXI:PCI Extensions for Instrumentation PCI:Peripheral Component Interconnect PXIは1998年に発表され、PXI Systems Alliance(PXISA)によって管理されるオープンな業界標準規格である。2000年代になるとPXIe製品が登場している。たとえばNational Instruments(ナショナル・インスツルメンツ、NI)は2002年まではPXI製品を発表していたが、2003年からはPXIeモデルになり、2007年にはDual Core Processingを採用した高性能モデルをリリースしている。2020年にはさらに処理能力をアップしたOcto Core ProcessingのPXIe-8881を発売している。 PXI以前には、VMEバスに基づいたVXI規格が1987年にHP(ヒューレット・パッカード、現キーサイト・テクノロジー)やWavetek(ウェーブテック、現Viavi)、Tektronix(テクトロニクス)の共同で策定され、2004年には仕様が改訂されている。
- B-Hアナライザ(びーえっちあならいざ)
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(B-H Analyzer) 磁性体の飽和特性(ヒステリシス特性、B-Hカーブ)を計測する測定器。磁気測定器の1種だが、物理量を計測するメータ、基本測定器(汎用品)ではなく、特殊用途の専用品。磁性材料の研究・評価用途では基本測定器。岩崎通信機がラインアップしている(SYシリーズ)。B-Hカーブアナライザとも呼ばれる。 参考用語:B-H特性、ヒステリシス
- PHEV(ぴーえっちいーぶい)
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(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)プラグインハイブリッド自動車。PHVという表記もある。xEVと呼称される、電動車の1種。参考記事:電動化システムの主要技術と規制動向~進展するxEVの現状と今後・・・記事の後半で各種のxEVについて解説。参考記事:電動化の進展~カーボンニュートラルに向けた動向・・・テクノフロンティア2021で展示された中国の格安EV、「宏光EV mini」についてレポート。