計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

54

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

蛍光(けいこう)

発光現象の1種。試料に励起光を照射すると、当てた光とは違う波長の光(蛍光)が放出される。蛍光を分析すると試料の成分がわかる。X線を照射して発生した蛍光X線から分析するのが蛍光X線装置。光学や分析の分野では蛍光の原理を使った測定器、分析機器が多くある。ファイバ式温度計のセンサ部分にも蛍光が利用されている。

蛍光X線(けいこうえっくすせん)

物質に入射したX線によって発生した二次X線。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)

蛍光X線分析装置(けいこうえっくすせんぶんせきそうち)

試料にX線を照射し、発生する蛍光X線のエネルギーを分析することで、試料を構成する元素の種類や含有量を調べる装置。 (=EDX装置)

蛍光分光光度計(けいこうぶんこうこうどけい)

(fluorescence spectrophotometer) 蛍光を測定して、化合物質の定量や構造を分析する機器。 参考記事:【展示会レポート】第18回光・レーザー技術展(Photonix - フォトニクス)の3ページ目・・Edinburgh Instruments(エジンバラ)社の蛍光分光光度計を取材。

傾斜計(けいしゃけい)

物の傾斜(水平度)を測定する機器。水準器を使うものなど複数の種類がある。メーカは新潟精機や大菱計器製作所など。計量用品、工具の分類で、いわゆる計測器メーカはつくっていない。通販で販売している。

形状測定顕微鏡(けいじょうそくていけんびきょう)

顕微鏡で拡大しながら表面形状を測定する機器。

計装(けいそう)

(instrumentation)生産工程などを制御するために、計測装置や制御装置を装備し、測定すること。語源は「計測器を装備する」。たとえば工場では昼夜を問わず機械が稼働しているので、それらが停止することなく安全に稼働し続けるために、温度や圧力などを常時計測して監視している。測定した圧力や温度から、温度を上昇させたり、圧力を下げたり、制御弁を開閉したり、という制御をして、機器の状態を安全に保つようにする。温度を一定に保つためにエアコンや冷凍機などを自動制御する。これら一連の行為を計装と呼び、PLCやDCS、温調計、伝送器、トランスデューサなどが計装用の機器である。プラントで材料から製品を生産する工程を管理するプロセス制御も計装である。そのため「計装制御」とも呼ばれる。横河計測の電流電圧発生器&モニタであるコンパクトキャリブレータ(形名CA150など)は「プロセス用キャリブレータ(計装の校正器)」といわれる。工場(プラント)内に装備されている機器が正しく電圧・電流を検知して出力しているかを確認(校正)する目的で使われる。工場やプラントに設置してある、圧力を表示する指示計器である圧力計は、可搬型圧力校正器で保守点検を行う(圧力校正器は圧力計測器としてカテゴリー「物理量測定器」に掲載している)。

計測コントローラ(けいそくこんとろーら)

1970年~80年代にかけて自動計測用に使われたコンピュータのこと。1980年代頃のPC(パーソナルコンピュータ)は現在のような性能がなく、計測器の制御用には適していなかった。そのため計測器メーカは自社で自動計測用のPCを製品化した(例えば安藤電気のアミックス。アンリツも製品があった。)。走りはHP(現キーサイト・テクノロジー)が同社製計測器の多目的コントローラとして、1966年に開発したコンピューター「HP 2116A」。その後も同社は計測用のコンピュータ(コントローラ)をラインアップし、自動計測だけでなく計測後の後処理(科学技術計算)として、コントローラ製品は日本の理工系大学の研究室などで1980年代まで重宝された(1982年に理工系の研究室にあるHPのコントローラを、先生が「科学技術計算をするひゅーぱー(HPのこと)の最新コンピュータ」と紹介したことを筆者は強烈に今でも覚えている)。HPは1970年代に汎用コンピューター「HP 3000」でビジネスコンピュータに参入、1980年にはパーソナルコンピュータを発売し、ワークステーションやサーバといったIT機器に注力し、コンピュータ以外を別会社に分社化してコンピュータメーカになっていく。計測器のためのコンピュータ(計測コントローラ)はそれらの源流ともいえる。

計測展(けいそくてん)

日本電気計測器工業会(JEMIMA)が中心となり主催する電気計測器の展示会。国内外の電気計測器メーカが年に一度、出展する場で、東京と大阪で隔年の秋に開催されてきた。現在の名称は、東京はIIFES(アイアイフェス)、大阪は計測展OSAKAである(2023年2月現在)。最近の計測展/IIFESは外資の大手計測器メーカ(キーサイト・テクノロジー、テクトロニクス、フルークなど)はほとんど参加しない(計測商社ブースに出展していることはある)(※)。各社は自社の目的に合った展示会や個展(ソリューションフェアなど)を2010年代から開催するようになっている。国産の計測器メーカと(これから日本でシェア拡大したい)外資の計測器メーカが今の計測展/IIFESの出展社である。 (※)キーサイト・テクノロジーはIIFES2019に出展した。DC電源、DAQ、USB計測器など、安価な基本測定器のラインアップを増やしているので、久々に単独出展したと推測されるが、IIFES2022には出展しなかった。 1948年設立のJEMIMAホームページの年表から展示会関連を抜粋すると、 1968年に電気計器と測定器展開催(東京) 1981年に計測工業展を国際計測工業展に改称 1997年に国際計測工業展をINTERMACに改称し開催 2003年にINTERMACを計測展と改称し計測展2003TOKYO(東京ビッグサイト)を開催、 2004年に計測展2004OSAKA(大阪国際会議場、グランキューブ大阪)を開催 2017年は計測展2017TOKYOとSCF2017(システム コントロール フェア)を東京ビッグサイトで合同開催。(計測展は、オートメーション総合展と併設で続いたが、統合した名称が決まらず、この年は計測展/SFCという展示会名になったという話がある。) 2018年は計測展2018OSAKAを開催。(大阪では従来の名称「計測展」) 2019年11月、「計測展 TOKYO」と「システム コントロール フェア(SCF)」の2つの産業展示会が一つとなり「IIFES2019(Innovative Industry Fair for E x E Solutions)を東京で開催 2020年10月に計測展2020OSAKAを10月に開催(大阪は「計測展」という名称を継続) 2022年1月にIIFES2022を東京で開催、10月に計測展2022OSAKAを開催 次の展示会は2024年1月にIIFES2024が計画されている(2023年2月現在)。 2019年末から世界中に感染拡大した新型コロナウイルスの影響で、日本でも2020年3月頃から大型展示会の自粛が始まり、2020年度は(IIFESを含む)ほとんどの展示会が中止になった(オンライン展示会が活況になった)。2021年度も過去のような規模の展示会には戻らず(2022年1月のIIFESは第6波の感染拡大期と重なり、出展中止した企業が約30社あった)、2023年は計測展/IIFESは開催されない予定である。 【編集後記】展示会取材の裏側(3)・・IIFES2022の取材裏話。

計測用アンテナ(けいそくようあんてな)

環境測定などでスペクトラムアナライザと併用するアンテナを計測用アンテナと呼ぶことがある。アンテナは電波を送受信する場所に設置される通信機器のため、それと区別して計測用アンテナと言っている。ダイポールアンテナ、バイコニカルアンテナ、ループアンテナ、ロッドアンテナ、対数周期アンテナなどを目的によって選択して使う。

計測用電力計(けいそくようでんりょくけい)

電力計の内、計測器の主流であるデジタルパワーメータやパワーアナライザを「計測用電力計」や「平均電力測定のベンチトップ(据え置き型)電力計」、「瞬時電力測定のベンチトップ電力計」などのタイトルで解説している文献がある。「機械式電力計やクランプ電力計とは違う」ということを主張したい趣旨と思われる。具体的な計測器の名称や品名にはこのような「計測用電力計」なる表現は一切ないので、あくまで電力計を解説するとき(電力計の種類を説明したいとき)の文献上での用語である。デジタルパワーメータ国内トップで、海外にも輸出しているので、ワールドワイドを視野にマーケティングを行い新製品開発している横河計測は、PX8000という瞬時電力測定に適したデジタルパワーメータをラインアップしていて、計測用電力計の老舗である(ただし最近はプランプ電力計でトップの日置電機が横河計測と同等のモデルを数機種、発売し、猛追されている)。 比較的消費電力の変化が少ない白物家電製品や産業用パワーエレクトロニクス機器などの開発や生産の現場で、電力を高精度に測定するために使われるのがベンチトップ電力計である。ベンチトップ電力計は基本機能を重視した数字表示の電力計と、高機能でグラフィック表示を持つパワーアナライザがある。パワーアナライザは電圧、電流、電力の測定だけではなく、さまざまな解析機能を持っている。パワーアナライザは一般に高性能であるため、設計時の性能評価や規格試験に使われる。高機能が要求されるEMCノイズ試験や機器の効率などの測定に適している。 最近では入力モジュールを多く搭載して、複数の電力変換器を搭載したパワーエレクトロニクス装置の評価に適したパワーアナライザが登場している。太陽光発電用のインバータであるパワーコンディショナの変換効率評価に適したモデルが2010年頃から発売されている。 多くの電力計は平均的な電力を正確に測定できるように作られているため、放電現象やモータへの急負荷時の瞬時電力を測定するにはメモリレコーダやデジタルオシロスコープなどの波形測定器を用いた測定結果から電力演算を行って電力値を得ることはできるが、測定確度は保証されていない。そのため直流から交流まで電力確度が保障された専用の瞬時電力を測定できる波形測定器ベースの電力計が必要となり、横河計測はPX8000を開発した、といわれている。

継電器試験器(けいでんきしけんき)

保護継電器試験器のこと。電力機器の継電器(リレー)を試験する測定器。リレー試験器と呼称されることが多い。参考用語:リレー

計販会(けいはんかい)

「計測機器販売店会」の呼称(略称)。計測器を販売する全国の商社(計測器メーカの代理店、販売店など)が集まり1989年に設立した。会員数:34社(2018年7月現在)。日本電気計測器工業会(略称JEMIMA、ジェミマ)の賛助会員。会の目的は、計測機器販売業の集団として産業界の発展に寄与することで、定期的な勉強会などの会合を開催している。ホームページには東洋計測器株式会社の代表取締役、八巻氏執筆の「電気計測器の歴史」コラムが掲載されている。略記はJEMIDA(Japan Electric Measuring Instruments Distributor`s Association)だが、「計販会」と呼称されることが多い。 計販会の初代会長は日本電計株式会社の当時の社長だが、同社は現在は会員ではない(2022年7月)。また西川計測株式会社(テクトロニクスや横河電機・横河計測などを販売)や、東京電機産業株式会社(プロセス制御装置、電気計測器、ラボ分析機器などを販売)も会員ではない。計販会のほかに、計測器の商社が集まった組織としては、荒木電気工業株式会社や東洋計測器など6社が加盟する「MAJOR ALLIANCE」(メジャーアライアンス)がある。

計量計測展(けいりょうけいそくてん)

隔年秋に開催される計量に関する展示会、INTERMEASURE(インターメジャー)のこと。

軽量床衝撃音発生器(けいりょうゆかしょうげきおんはっせいき)

中・高音域の遮断性能に関する床の表面仕上材の性能をチェックする機器。

ゲイン確度(げいんかくど)

オシロスコープの垂直システムが信号の減衰または増幅をどれだけ正確に実行できるかの指標。通常、パーセント誤差で表す。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)

ゲイン・フェーズ特性(げいんふぇーずとくせい)

正弦波信号を被測定物に与えて、その周波数応答(利得・位相)を測定したグラフ(カーブ)。一般にはFRA(Frequency Response Analyzer、周波数特性分析器)で測定される。FRAのメーカであるエヌエフ回路設計ブロックにはFRA51602ゲイン・フェーズ分析器というモデルがある。つまり、ゲイン・フェーズ分析はFRAの別名ともいえる。

ゲージ圧(げーじあつ)

大気圧を基準として表す圧力。計測器としての圧力計にはゲージ圧、絶対圧、差圧など測定可能な圧力が仕様で謳われている。

ゲージ圧計(げーじあつけい)

ゲージ圧(大気圧を基準にした圧力)を測定する機器。

ゲージ長(げーじちょう)

(gauge length)ひずみゲージのひずみ受感部の測定軸方向の長さ。(株式会社東京測器研究所の「ひずみゲージの基礎知識」より)