計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

20

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

アービタリージェネレータ(あーびたりーじぇねれーた)

Arbitery Waveform Generator の略。つまり、任意波形発生器のこと(Arbitery:任意、 Waveform:波形)。AWGと表記されることも多い。テクトロニクスの任意波形ジェネレータの型名(※)は「AWG7000シリーズ」のように頭3文字をAWGにしている。会話では略して「アービタリー」といわれたりする。最近は「任意波形/ファンクション・ジェネレータ」という品名の製品が増えた。当サイトではファンクションジェネレータ(FG)とAWGは別のカテゴリとして扱っているが、2つを1つの分類で扱うケースも散見される。従来、AWGにもFGの機能が多少はあった。FGが多機能化してAWGの機能を持つようになり、メーカとしても新機軸として、単なるFGではなくAWGの機能もある製品である、というアピールを品名で行いたいという意図が感じれらる。品名が任意波形/ファンクション・ジェネレータである新製品を当サイトに登録する際、メーカにAWGですかFGですか?と確認すると、はっきりと「両方です」という確たる回答があった。時代によって計測器のカテゴリは変化する例といえる。(※)テクトロニクスは製品の形名のことを「型名」といっている。形名の表記にも「AWG5202型」のような表現が随所にみられる。同社の形名(いや型名)はTDS、DPO、AWGのようにアルファベット3文字の命名が多い。同社の任意波形発生器の品名は「任意波形ジェネレータ」である。他社に売却してしまったが、同社の映像関連の発生器の品名は「ゼネレータ」だった(以前はテクトロニクスといえば「オシロ」と「ビデオ関連測定器」が二枚看板だった)。

RC発振器(あーるしーはっしんき)

主にオーディオ関連の試験用信号を発生する測定器。(RC=Resistance Capacitance の略)

AG(えーじー)

Arbitery Generator の略。(=任意波形発生器)

AWG(えーだぶりゅじー)

Arbitery Waveform Generator の略。(=任意波形発生器)

FG(えふじー)

2つ意味がある。1.Function Generator の略記。ファンクションジェネレータ。信号発生器(SG)は主に正弦波を高精度に出力できるが、正弦波だけでなく、三角波、方形波(短形波)など多くの波形信号を出せる発生器をFGと呼ぶ。SGはRF(高周波)、FGは低周波という使い分けがあるが、論文によってはFGとSGの使い分けは厳密ではない。本用語集ではFGはカテゴリー「信号発生器(汎用)」に区分している。FGは正弦波以外のいろいろな波形を出力できるだけでなく、プログラムによってより複雑に変化する波形信号の作成も可能である(FGの国産代表メーカ、エヌエフ回路設計ブロックの製品など)。最近は任意波形発生器(AWG)の機能を持つFGも出現している。AWGというとテクトロニクスのモデルが有名で高速無線通信MIMOなどの評価に使われているが、岩崎通信機が2020年に発売したFGの新製品SG-42xxシリーズの品名は「任意波形/ファンクション・ジェネレータ」である。当サイトはFGとAWGを別カテゴリーにして登録しているが、今後は両者は1つになる傾向が伺える(FGのAWG化、AWG機能の獲得)。2.Frame Groundの略記。フレームグランド。フレーム接地。計測器に限らず、電気機器の筐体(フレーム)の電圧をグランドに合わせて、感電事故を防止すること。家電製品の洗濯機は水回りで使用するので、電源コンセントにはアース線を必ず接続している。これがFG(フレーム接地)である。

OSC(おーえすしー)

発振器の略号。Oscilator(オシレータ)の略。

オシレータ(おしれーた)

(Oscillator)発振器や発振回路のこと。発生器(Generator、たとえばSG:Signal Generator信号発生器や、電圧電流発生器)との違いは説明が難しい。発振器はRC発振器のように、1MHz以下の可聴周波数、信号発生器は主にRF帯の高周波で使われる。発振器は高周波でない(低周波)信号の発生源といえる。オシロスコープのオシロの語源は「発振」という説がある。「発振(Oscillation)電圧を観測する機器」をオシロスコープと命名したという説である。

クレストファクタ(くれすとふぁくた)

(Crest Factor)別名:波高率。「クレスト・ファクター」とも表記される。「C.F.」の略記もみうけられる。ピーク値/実効値のこと。入力波形のピーク値Vpeakと実効値Vrmsの比。信号発生器(ファンクションジェネレータ)では必ず解説されている。電圧や波形の状態を示す用語の1つのため、マルチメータや電源、FFTアナライザなどでも説明される用語。たとえばデジタルマルチメータ(DMM)ではACコンバータのダイナミック・レンジをあらわす。図のように実効値に比べてピーク値が大きいパルス波形がDMMに入力されると、DMM内部の増幅器が波形のピーク時に飽和してしまうことがある。DMMのクレスト・ファクターは、内部の増幅器の定格入力レンジに対して飽和領域がどれだけ高いかによって決まる。 正弦波のクレスト・ファクターは1.41。たとえば図のパルス信号と同じ実効値Vrmの正弦波があった場合、そのピーク値はパルス波形のピーク値より低い。パルスは変化のスピードが速く、クレスト・ファクターは1.41よりも大きな値になる。緩やかに変化する正弦波と同じ実効値であっても波形は全く違う。実効値だけではわからない波形の形状をクレスト・ファクターから読み取ることができる。 小野測器のFFTに関する用語解説で次のようなアプリケーションが紹介されている。ベアリングは大きさによって振動値が相対的に変化する。大きなベアリングは振動の実効値が大きく、異常状態の場合のピーク値はさらに大きくなる。クレストファクタはピーク値と実効値の比を求めているためベアリングの大小に振動値が左右されず、傷などの異常度合いを正確に判断することが可能になる。計測されたクレストファクタの値が大きいと異常度合いが大きいと判断する。このようにピーク値や実効値ではなくフレストファクタによって検査・判定ができる。

周波数標準器(しゅうはすうひょうじゅんき)

基準となる高精度の周波数を発生する機器。

信号ソース(しんごうそーす)

信号を回路に入力するための機器で、その出力をオシロスコープで観測できる。シグナル・ジェネレータとも呼ばれる。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)

信号発生器(しんごうはっせいき)

信号波形を発生する測定器。標準信号発生器・ファンクションジェネレータなどがある。

データジェネレータ(でーたじぇねれーた)

テクトロニクスのパターンジェネレータの品名。

任意波形発生器(にんいはけいはっせいき)

任意の波形信号を作成し、発生する測定器。「アービタリージェネレータ」やAWG(Arbitery Waveform Generatorの略)と表現、表記されることも多い。信号発生器の1種だが、SG(高周波の標準信号発生器)と区別して、ファンクションジェネレータ(FG)と同じ、低周波(RFではないという意味)の発生器に分類されることが多い。ただしパルス発生器(PG)や、一部のAWGは十分にRF帯域の周波数を出力できるので、それらはSGと同様に高周波の測定器である。たとえば無線通信規格のMIMOの評価には高周波の仕様の高額なAWGが使われる。余談だが、FG、SGなどの定義は難しく、広義には色々な意味で使用されるので、文献によっては何をさしているかを見極める必要がある。

波高率(はこうりつ)

最大値の実効値に対する比。 測定器の入力のレンジの何倍の入力まで線形に動作するかを表す。波高率=最大値/実効値。正弦波の場合、波高率=√2 / 1=1.41。別名:クレストファクター。(共立電気計器株式会社の用語集より)

パターンジェネレータ(ぱたーんじぇねれーた)

パルス波形とパルスパターン波形を発生する測定器。

パルスジェネレータ(ぱるすじぇねれーた)

半導体素子やその回路の試験用にパルス波形を発生する測定器。略称:パルジェネ。(=パルス発生器)

パルス発生器(ぱるすはっせいき)

半導体素子やその回路の試験用にパルス波形を発生する測定器。 (=パルスジェネレータ)

PG(ぴーじー)

2つ意味がある。1.Pulse Generator の略記。パルスジェネレータ。パルス発生器。パルジェネ。矩形波の発生器の1種で、デューティーを可変できる。ファンクションジェネレータは正弦波、三角波、方形波(短形波)など多くの波形信号を出せるが、矩形波に限定して、精度よく出力できる発振器をPGと呼ぶ。パルスの幅(時間)は特に規定が無い。高速有線通信の伝送評価用に誤り率試験機(パルス発生器と検出器のセット)があり、この場合のPGをパターンジェネレータと呼称している。2.Power Groundの略。大電流が流れるパワーラインの、電源コモンへのリターン回路をパワーグランドという。プリント基板では、SG(シグナルグランド)とは別にアートワークされる。本用語集では「PGはパルス発生器」と解釈して、カテゴリー「信号発生器(汎用)」に登録しているが、厳密には通信の測定器でもある。

ファンクションジェネレータ(ふぁんくしょんじぇねれーた)

(Function Generator)サイン波や方形波など様々な波形を発生する汎用的な信号発生器。FGと略記されることが多い。高周波の信号発生器である標準信号発生器(Signal Generator:SG)は原則サイン波しか出力しないが、FGは多くの機能(Fanction)があることが語源と思われる。国産No.1メーカのエヌエフ回路設計ブロックは「マルチファンクションジェネレータ」を品名にしている。その名の通り、excelで作成したデータをインポートして出力できるなど、AWG(任意波形発生器)に近い機能を備えている。AWGは高周波も出力できる機種群でテクトロニクスが有名だが、2000年代に同社はAFGシリーズという、表示画面に出力波形が表示され、従来よりサイズが小さいモデルを発売した。以降、エヌエフやキーサイト・テクノロジーというFGの主力メーカも小型の波形表示タイプをこぞって発売した(たとえばエヌエフのWF1973/1974など、AFGの発売から1年後には発売されている)。DMM(デジタルマルチメータ)やFGは長年、デジタルの数値表示だったのが、今では波形が表示されるモデルが主流である。岩崎通信機が2020年発売のSG-42xxシリーズの品名は「任意波形/ファンクション・ジェネレータ」で、FGとAWGは境界があいまいになる傾向である。計測器メーカとしては世界的にはキーサイト・テクノロジーが有名だが、日本ではエヌエフがシェアが高い。テクトロニクスや岩崎通信機もラインアップがある。横河計測は2021年現在、現役モデルが無く撤退したと思われる。テクシオ・テクノロジーやリゴルなどの中華系メーカもラインアップを増やしている。FGは、オシロスコープやDMMと並ぶ、汎用測定器の代表カテゴリーである。

レベルジェネレータ(れべるじぇねれーた)

出力レベルを任意に設定できる信号発生器。

  • 1