計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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UART(ゆーあーと)

(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)直訳すると「汎用非同期式送受信機」。シリアル通信の規格の1つ。

USF(ゆーえすえふ)

(Universal Flash Storage)MLC/TLC NAND型フラッシュメモリにコントローラを搭載した組込型ストレージのこと。ノキアを中心として設立された非営利団体「Universal Flash Storage Association」(UFSA)で規格が策定された。既存のメモリカードやeMMC製品と比較して、読込み、書込み共に圧倒的な速度が特徴。2018年1月にはバージョン3.0がリリース。1レーンあたりの転送速度は11.6Gbit/sを実現した。特徴 は、高速シリアルインタフェース、マルチプルコマンドキュー機能、2.5V Vcc電源で低消費電力、自動車市場向けに-40度から105度の温度域をサポート、など 。(東亜エレクトロニクス株式会社 フラッシュサポートグループカンパニーの「書込みやプログラマに関する用語集」より。上記用語集ではeMMCとUSFの通信方式の違いが図解されている。同社ではUFS専用ライタ、AF9751の発売を2021年6月に予定している。)

USB(ゆーえすびー)

(Universal Serial Bus)パソコンと周辺機器のインタフェースの一つ。当初USB1.1(12Mbps)として登場したが、その後、より高速のUSB2.0(480Mbps)規格により普及が加速した。現在は最大5GbpsのUSB3.0規格がある。下位互換性があるため規格が異なっていても接続できる(1.1、2.0、3.0が混在してもつながる)が、その場合は下位の規格(遅い速度)に合わせた通信となる。PCと計測器などのインタフェースとして、計測器に標準装備されつつある(2020年現在)。大手計測器メーカのPC制御計測器もUSBを採用したモデルが次々と発売されている(たとえばキーサイト・テクノロジーの主力カテゴリーであるネットワークアナライザの新製品はUSB接続型で、外観はコネクタのある箱で、ボタンも画面も無い)。USB接続型計測器がPC制御タイプの機種群として計測器の1ジャンルに確立されつつある。

USB計測器(ゆーえすびーけいそくき)

計測器の種類として、スタンドアロン(計測器が単独で動作する)とPC制御型に分ける分類がある。ほとんどの計測器はスタンドアロンだが、PC制御型は計測器の外観が画面の無い箱で、PCに接続して動作する。昔からあるが、最近のUSBの普及によってその大半がUSB接続型になった。「USB計測器」をネット検索するとAmazonを筆頭に多くの通販サイトで取り扱っている。USBの通信速度などの制約から、ミドルクラス以下のオシロスコープが多い。PC制御計測器というと、従来は安価で低性能というイメージがあり、品質面でも不安があったが、最近は改善されている(ネット販売では名の知れないメーカも多いので注意)。英国のPico Technology(ピコテクノロジー)が1991年創業でPC制御型計測器の草分けだが、最近はテクトロニクスやキーサイト・テクノロジーという大手メーカもUSB計測器をラインアップし始めた。2019年にキーサイトはネットワークアナライザPNAの後継モデルに相当するUSBタイプのP5000AシリーズVNA(ベクトルネットワークアナライザ)を発売している。USB計測器は高機能、高額製品が出現し、計測器の1ジャンルとして定着する傾向と言える。そこで、従来はスタンドアロンに比べてマイナーであったPC接続型計測器とは別に、USB計測器という呼び方がされるようになっている。計測器の中心回路の1チップ化が進んだため、オシロは計測器メーカ以外でも作れるようになった。たとえばアナログ半導体のトップデバイスメーカであるアナログデバイス社も、2chタイプのUSBオシロ製品を出している。オシロの機能を半導体が実現できるようになったので、中国メーカだけでなくデバイスメーカまでもがオシロを商品化している。また、スマートフォンの普及により、(PCでなく)スマホにつなぐ「ポケットオシロ」なる超小型の製品もある(性能の有無、校正対象かなどは不明)。

USBバスアナライザ(ゆーえすびーばすあならいざ)

USBバス上に流れる通信データを解析する測定器。略称:USBアナライザ

UFPA(ゆーえふぴーえー)

(Uncooled Focal Plane Arrays)非接触温度計(サーモグラフィ、放射温度計)に使われる赤外検出素子の中で非冷却型センサのこと。低価格で常温動作し波長依存性がないことが長所だが、感度や応答速度の点で冷却型センサに劣る。関連用語:FPA、マイクロボロメータ 。(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)

UL(ゆーえる)

(Underwriters Laboratories)米国で適用されている安全規格。「UL規格」と呼称されている。たとえば携帯機器(ノートPCなど)のACアダプタには通常はUL規格の認定マークが記載されている。米国のUnderwriters Laboratories Limited Liability Company(UL LLC) という会社が定めている。会社は民間組織だが、米国では最も権威のある安全規格とされている。日本のJISマークが信頼されるように米国ではULの認定マークが信頼されている。米国ではノイズ要求のイミュニティ(電磁波を受けて誤作動しないこと)はIEC61000に、エミッション(有害な電磁波を放出しないこと)はFCC規格に、電気的要求はUL規格に、準拠を求められる。日本に電気用品安全法やPSEマーク、JISマークがあるように、各国にはぞれぞれ安全規格がある。

有効ビット(ゆうこうびっと)

AD変換器の性能を表す指標。分解能(ビット数)ではわからない、ノイズや歪の影響を考慮した真のAD変換器の性能、とも言われる。「有効ビット数」や「ENOB」(Effective Number Of Bits)と表記されることもある。2018年頃から各オシロスコープメーカがラインアップしはじめた高分解能モデルでは、仕様に明記されている場合がある。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)の用語解説には次の記述がある。「有効ビット:デジタル・オシロスコープの性能を測る基準で、正弦波の波形をいかに正確に再現できるかを表す。有効ビットでは、理想的なデジタイザに含まれるエラーと、デジタル・オシロスコープの実際のエラーを比較する。」

UWB(ゆーだぶりゅびー)

(Ultra Wide Band) 日本語にすると「超広帯域無線通信」だが、UWBという表現が一般的に広く使われている。数百MHz〜数GHzの広い周波数帯域を使用し、障害物による影響が少ないため、電子機器や自動車への実用化で研究が進んでいる。IEEE802.15.4aでは中心周波数:約3.5GHz〜約9.5GHzと規定されている。位置測定、レーダー、無線通信の3つの機能を合わせ持っているため、単なる無線通信方式の1つということではなく、特殊な無線応用技術といえる。2019年からスマートフォンに搭載したモデルが発売された。自動車への採用でも注目されている。

UT(ゆーてぃー)

(Ultrasonic Testing,Ultrasonic Inspection)超音波探傷検査。超音波のパルス信号を金属材料などに当てて、内部に振動を伝搬させ、反射信号・伝搬時間などから材料内部の良否判定をする技術。超音波検査(エコー検査)は別である。

誘電吸収比(ゆうでんきゅうしゅうひ)

略記:DAR(Dielectric Absorption Ratio)。絶縁の時間経過試験という意味では成極指数(PI)と同じ方法。唯一の違いは、結果を得るための時間が短いこと。定義:誘電吸収比=(30秒〜1分後の絶縁抵抗値)/(15秒〜30秒後の絶縁抵抗値)。誘電吸収比による判定は、1.4以上:最良、1.25~1.0:良、1.0以下:不良。(共立電気計器株式会社の用語集より) 参考用語:成極指数

誘電正接(ゆうでんせいせつ)

(Dissipation Factor) コンデンサなどの誘電体の損失を示す値。値が小さいほど性能が良い。リアクタンスとしての純度を表す指標といえる。記号「D」と表記される。定義がtanδ (タンジェント・デルタ)のため「タンデルタ」と呼ばれたり、「誘電体損」ともいわれる。「誘電体の正接(タンジェント)で定義される値」という意味。

誘電正接試験器(ゆうでんせいせつしけんき)

電気機器や電力ケーブルなどの誘電体損失(tanδ)を測定する機器。

誘電体損(ゆうでんたいそん)

コンデンサなどの誘電体の損失を示す値の俗称。正式名称は「誘電正接(Dissipation Factor)」。記号「D」で表記される。別名、tanδ(タンジェント・デルタ、略称「タンデルタ」)。

誘電体放電(ゆうでんたいほうでん)

略記:DD(Dielectric Discharge)。この試験は、多層絶縁の診断に適用される。測定終了1分後の放電電流値および測定物の容量値を測定することにより、多層からなる絶縁物中に不良がある場合の診断にすぐれた測定方法。定義:誘電体放電=(測定終了して1分後の電流値)/(測定終了時の電圧値xキャパシタンス)。誘電体放電による判定は、2.0以下:良、2.0~4.0:要注意、4.0~7.0:不良、7.0以上:非常に悪い。この判定基準は目安のため、経験に基づいた調整・変更が必要な可能性がある。欧州にて発電所の高圧発生機器を測定するために開発された測定方法。(共立電気計器株式会社の用語集より)

UPS(ゆーぴーえす)

(Uninterruptible Power Supply)日本語では「無停電電源」だが、UPSという表現が大変良く使われる。代表的な使用例は、コンピュータの電源供給側に、商用電源(交流)との間にUPSを接続しておき、停電時にはUPSがコンピュータに電源を供給し、コンピュータがダウンすることを回避する。UPSの仕様によって電源供給できる時間は決まっていて、長い時間ではない。データを安全に保存する必要があるデータセンターには必ず装備されている。UPSは出力が直流のものもある。出力が交流のものはCVCF(Constant Voltage Constant Frequency:定電圧定周波数装置)と呼ばれる機器もある。

UV計(ゆーぶいけい)

UVは紫外線(ultraviolet rays)のこと。2つの意味がある。1.紫外線の量を測定する機器。参考:紫外線測定器。2.紫外線を利用するが、紫外線の値ではなくCODを測定する機器。そのため名称は、有機汚濁測定器、有機性汚濁物質測定装置、有機汚濁モニタなどの注記がされる。水質などの環境測定器をラインアップするJFEアドバンテックの水銀フリーUV計について取材記事がある。参考記事:【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022/2ページめ。

UV照射装置(ゆーぶいしょうしゃそうち)

紫外線(ultraviolet)を照射する装置。測定器の範疇の製品としては、EPROM(Erasable Programmable ROM)のデータ消去をする紫外線照射機器であるROMイレーサーがある。

Uボート(ゆーぼーと)

英語U-boat。ユーボート。第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて華々しい活躍をしたドイツ海軍の潜水艦のこと。独語U-bootはUnterseeboot(ウンターゼーボート、水の下の船)の略語。Uボートに搭載されていた無線機はローデ・シュワルツ製品だった。現在、ヨーロッパのNATOに配備されている戦闘機のユーロファイターも無線機はローデ・シュワルツ製が使用されている。同社はドイツの無線測定器メーカとしてキーサイト・テクノロジーやアンリツとともにひきあいに出されるが、元々は無線機メーカである。

UUT(ゆーゆーてぃー)

(Unit Under Test)計測器の測定対象のユニットのこと。日本語では「被測定ユニット」、「被試験ユニット」。DUT(Device Under Test)やEUT(Equipment Under Test) とほぼ同義。