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- ETAC(えたっく)
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添加剤を作っている塗料メーカの楠本化成株式会社のエタック事業部は環境試験器(恒温槽など)を設計・製造している。製品のブランド名がETAC。語源は「環境・(信頼性)試験・装置・会社」(Environmental Testing Apparatus Company)の頭文字から作った造語。 同業の国産メーカはエスペック、ヤマト科学、いすゞ製作所、ナガノサイエンスなどがある。特殊な環境試験器として高加速寿命装置メーカの平山製作所がある。ヤマト科学はメーカ兼商社で、多くのメーカの理化学機器を取り扱っているが、メーカとして大学などと連携してユニークな検査装置を開発している。恒温槽もラインアップしているが、製品ページのタイトルは「恒温・乾燥器 / 恒温恒湿器」で、小型モデルが多い。ナガノサイエンスは、同社ホームページのトップに「医薬品/医療機器業界では国内No.1の実績」と書いている(2025年3月現在)。 環境試験器は国産メーカが多く、海外メーカのシェアは低いと思われる。エスペックは積極的に海外で販売をしているが(以下の参考記事が詳しい)、エタックは海外製品の輸入販売を始めている(以下の参考記事が詳しい)。国内の売上はエスペックがトップで、ETACは2位といわれている。
- 温度サイクル試験(おんどさいくるしけん)
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(temperature cycling test) 恒温槽などで高温と低温の環境を繰り返し与え、試料(電気製品、部品、材料など)の耐久性を確認する試験。英語の頭文字からTCTと呼称される。冷熱衝撃試験やヒートショック試験と呼んでいる受託試験事業者(試験場)もある。電子部品などが外部環境だけでなく、自己発熱により温度が繰り返し変化する環境を想定し、温度変化による熱ストレスを与えて耐性を確認する環境試験(耐候性試験)の1種。 JISでは、温度だけをサイクルする C 60068-2-14と、温度と湿度をサイクルする(温湿度サイクル試験) C 60068-2-30、C 60068-2-38などを規定している。
- 環境試験(かんきょうしけん)
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(environmental testing) 部品や材料、製品などを様々な環境条件下で試験し、変化や耐久性を確認(評価)する試験。信頼性試験とも呼ばれる。恒温槽などを環境試験器と総称し、計測器の1カテゴリーである。一般社団法人日本試験機工業会(※)が隔年秋に開催している「TEST/総合試験機器展」は「材料試験、環境試験と計測、評価に関する」国内唯一の総合展と称している。 環境試験は、製品が「耐用年数の期間中に気候条件や物理的な力に耐えられるか」を確認する以外に、 性能が仕様を満たしていない、などの設計・製造での不具合を見つける(つまりデバッグ)目的でも行われる。 環境試験の種類は、大きく耐候性試験と機械的試験がある。耐候性試験とは天候条件(温度、湿度から雨風、太陽光に晒されるなど)の試験で、温度で評価する「低温・高温試験」、「温度サイクル試験」と、さらに湿度も制御した耐湿性試験の「高温高湿試験」、「温湿度サイクル試験」、「蒸気加圧試験(HASTやPCT)」がある。「熱衝撃試験」や、紫外線などを照射する「耐光性試験」も耐候性試験の1種である。恒温恒湿槽や高加速寿命試験装置などが使われる。 機械的試験には「振動試験」、「衝撃試験」などがある。振動加振器や高速度カメラが使われる。自動車の衝撃試験ではセンサやダミー人形が使われている。 このように環境試験は自動車、電機機器、電子部品、材料などの評価に使われる。信頼性評価をする試験業者(試験場)の中には、防水性や腐食耐性の評価を環境試験と呼んでいることもある。 (※) 環境試験器のエスペックや振動試験のIMVなどの、環境試験(信頼性試験)の国内トップベンダが会員になっている。
- 環境試験器(かんきょうしけんき)
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(environmental tester) 別名:環境試験機、環境試験装置。「一般社団法人 日本試験機工業会」は環境試験装置を以下の分類で説明している。温度・湿度・圧力・関係試験機、耐候性・腐食試験装置、温度衝撃試験装置、振動試験機(電動・機械・油圧)、落下/衝撃試験装置、複合環境試験装置。 計測器としては温度や湿度を変化させて試験対象物の性能を評価する恒温槽が代表(恒温恒湿器とも呼ばれる)。環境試験器のシェアで日本60%、世界30%を標榜するエスペックは「環境試験器」と呼んでいる(表記している)が、インターネットで検索すると「環境試験機」のほうが多く表示される。その他の恒温槽の国産メーカは楠本化成(ETAC、エタック)やヤマト科学、株式会社いすゞ製作所、株式会社カトー、平山製作所などがある。電気自動車の普及によって、バッテリを温度・湿度を制御して評価する需要が高まり、充放電試験ができる環境試験器も発売されている(以下のいすゞ製作所が詳しい)。従来の充放電試験は、菊水電子工業や東陽テクニカ などのバッテリ試験器や充放電試験器が使われている。 恒温槽に次いで多く行われる振動試験は、大きな振動台の上に試験対象物を載せて振動加振器で振動を与えて評価する(国産メーカはIMVやエミックがある)。 信頼性試験(reliability test)という分野もあり、環境試験と似た範疇のことばとして使われている。機器をある高さから床に落として耐久性を確認するためにハイスピードカメラ(高速度カメラ)で撮影する。国産メーカはフォトロン、ナックイメージテクノロジー、ディテクトがある。また、自動車に各種のセンサを付けたダミー人形を載せで壁に衝突させて衝撃の度合いや破損状況を確認している(以下のJNACAP記事で自動車の安全評価について解説)。 環境試験というと温度・湿度・振動などの物理量の試験、信頼性試験は耐久性・安全性・故障率などの評価を指している。以下記事のクオルテックのパワーサイクル試験は、メーカは信頼性試験と呼んでいるが、環境試験ともいえる(環境試験と信頼性試験の違いは難しい)。
- 高温高湿試験(こうおんこうしつしけん)
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(high temperature and humidity test) 電気機器や、機器に使われる材料の高温高湿環境での耐久性(劣化の度合い)を評価する試験。特に電子機器や電気部品は熱と湿気が製品性能に影響を与えるので、基本的な環境試験として高温・高湿での試験を行う。具体的には恒温槽内で、一定の温度と湿度(たとえば85℃、85%RH)の状態で長時間(たとえば1000時間)置いておく。実際に使用する温度よりも高温で、かつ湿度が高いので劣化が進みやすい過酷な環境下で1000時間(約42日、1か月以上)さらして、どんな変化があるか、性能が変わらないかを試験することで、商品の品質を確認する。温度、湿度、時間などの条件はJISやISOなどの規格で標準的な規定があるが、製品メーカが自分で独自に条件は設定している。 高温高湿試験のことを高温高湿放置試験や高温高湿保存試験と呼んでいる場合もある。また高温高湿試験の1種に、高温高湿バイアス試験(THB)がある。高温保存試験や低温保存試験は湿度を制御しないので、高温高湿試験とは別に分類される。また、温湿度サイクル試験(温度や湿度を一定ではなく周期的に変化させる試験)や温度サイクル試験は、高温高湿試験とは別の試験(サイクル試験)として位置づけられている。高温高湿試験と温湿度サイクル試験、HASTなどを耐湿性試験(温度だけでなく湿度も制御する試験)と呼んでいる。
- 高温高湿バイアス試験(こうおんこうしつばいあすしけん)
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(high temperature & humidity bias test) 高温高湿試験で、試験対象に電圧を印加することで電気的ストレスを与える試験。主に半導体デバイスなどの電子部品で行う。金属部位の腐食反応が促進されるため、短期的で長期的な使用環境をつくる。耐性(劣化の度合い)を実環境よりも短時間に評価できる。電子部品に通電することをバイアスと呼んでいる。つまり、高温・高湿(耐湿性試験) + 電圧印加(通電) の環境試験である。英語の頭文字から3文字を使い、THB(Temperature Humidity Bias)と呼称されることも多い。 高温高湿試験の1種である高加速寿命試験でも、試料に電圧を印加して通電状態にする場合もあるが、特別に「高加速寿命バイアス試験」とは呼ばない(以下の参考記事が詳しい)。
- 恒温水槽(こうおんすいそう)
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水槽内の液体を保安かつ循環させる機器。
- 恒温槽(こうおんそう)
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(constant temperature bath、thermostatic chamber) 電子機械部品の温度・湿度環境による耐力を試験する機器。環境試験装置の1種だが、計測器にも分類されている。恒温槽は「温度が一定な(恒温)、槽(箱型の容器)」という英語を翻訳した熟語である。温度と湿度は密接な関係があり、湿度も調節できる製品が多いため、別名「恒温恒湿槽」や「恒温恒湿器」とも呼ばれる。製品の試作から完成品の最終試験まで、メーカでは必ず恒温槽による評価を行う。 温度や湿度を制御した試験容器の中に一定時間置くことで、試料(測定対象)の変化(劣化)を確認し、品質を評価する目的で使用される。試験方法は複数あり、温湿度を一定に保つのではなく、低温から高温に時間的に変化させる評価手法もある(温度サイクル試験)。恒温槽は記録計(レコーダ)を併用することも多い。試験容器内に温度センサを入れ、外部の記録計に接続する。接続のために試験容器から外部に通じる小穴があるモデル(や小穴のオプション)がある。 恒温槽ということばが示す範疇は広範で、温湿度の耐圧を試験する機器全般を指すが、恒温恒湿器と呼ばれる製品を限定していっている場合もある。メーカによっては冷熱衝撃試験器(冷熱衝撃装置)などの品名のモデルもあり、定義には曖昧さがある。inTEST Thermal Solutions社のサーモストリームのように熱風や冷風を試験対象物(EUT)に当てて急速に熱したり冷やしたりする温度耐圧の試験装置もあるが、この方式は恒温槽とは呼ばれない。 恒温槽メーカは国産ではエスペック、ETAC(楠本化成株式会社エタック事業部)、ヤマト科学、ナガノサイエンスなどがある。海外のDESPATCH(デスパッチ)社は国内での販売実績があるが、現在は国内に販売店が無く、使用しているユーザからの問い合わせが困難である(2022年現在)。 環境試験で温湿度と同じく代表的なのが振動試験で、国産のIMVやエミックが振動試験器(加振器など)をつくっている。振動試験器は測定対象(試料)に振動を与えて、振動耐性を評価する。振動の値を測定する振動計とは製品もメーカも異なる。振動計は物理量測定器の1種だが、振動試験器は環境試験器に分類される。 恒温槽や熱衝撃試験、サーモストリームなどを耐候性試験、振動試験や衝撃試験(障害物にぶつけて衝撃を与える試験)などを機械的試験と呼んでいる文献もある(環境試験の種類の分類の1例)。
- 恒温恒湿槽(こうおんそうしつそう)
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(temperature and humidity chamber、constant temperature&humidity bath) 恒温とは「一定の温度」のこと。「温度が一定である」ことや「一定の温度に保たれている」ことを意味する。同様に恒湿は「一定の湿度」。槽は「容器やおけ」のことで、チャンバやバス(※)とも呼ばれる。恒温恒湿槽は、恒温や恒湿の容器がある試験装置のこと。温度や湿度を制御(一定温湿度を長時間保つ、または温湿度を周期的に上げ下げする)して、試験容器内の試料にストレスを与え、劣化させて信頼性を評価する。 代表的な環境試験器なので、環境試験器のことを恒温恒湿槽といったり、略して恒温槽ということも多い。 (※) (bath) 温度校正に使う校正槽を温度バスと呼んでいる(例:Aditelの温度校正器)。浴槽はbathtab(バスタブ)で、バスタブ曲線は故障率をあらわす。コンピュータの信号線路を意味するbus(バス)と日本語は同じだが、前後の文脈から間違われることは少ない。
- 高加速寿命試験(こうかそくじゅみょうしけん)
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(high accelerated stress test、highly accelerated temperature and humidity stress test) 耐湿性試験の1種。プリント配線板や電子部品、材料などの信頼性評価は、恒温槽で温度や湿度を制御して行うのが一般的だが、試験槽を圧力容器にして温湿度に加えて圧力によって劣化を加速させる試験。HAST(highly accelerated stress test)と呼称されている(正確にはPCT:Pressure Cooker Test、プレッシャークッカー試験も含まれる)。「圧力(stress)で高加速させる(high accelerated)」試験だが、加速されるのは圧力ではなく寿命なので、「高加速圧力試験」ではなく「高加速寿命試験」と呼んでいる(なので、英語はhighly accelerated life testではない)。英語は圧力だが、日本語では寿命と表現している。英語のHASTは「高加速の圧力試験」だが、日本語は「高加速の寿命試験」である。オシロスコープのhigh definition(高精細、高解像度)が日本語では「高分解能」(英訳したらhigh resolution)と呼ばれるように(高分解能オシロスコープ)、英語の翻訳は意味(内容)によって日本語(熟語)がつくられる好例といえる。つまり、寿命の実体(圧力をかけること)を理解していないと高加速寿命試験が何なのかはわからない。 電子部品の高温高湿試験は40℃、90~95%RHで行われていたが(米国 MIL-STD-202など)、より高温の60~80℃にして湿度による劣化を加速させる試験が、1960年代中頃から実施されるようになり、1970年代になると結露が起こらない95%RH以下が提唱され、圧力容器での試験も行われるようになった。現在のHASTは130℃、85%RHの設定が多い(以下の参考記事が詳しい)。 メーカは平山製作所が老舗だが、環境試験器のトップベンダ、エスペックの商品名称は「高度加速寿命試験装置(HAST CHAMBER) EHSシリーズ」である。エスペックの品名は「高度加速」で、環境試験の試験場(受託試験ビジネスの会社)では「高速加速寿命試験」と記載しているケースもある。「高速加速」「高度加速」などの表記もあるが、「高加速」が一番多く使われる、一般表記である。
- サーモストリーム(さーもすとりーむ)
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(thermostream) 電子機器・材料の熱試験、温度特性を測定する、環境試験器の1種。inTEST Thermal Solutions(インテストサーマルソリューション、旧Temptronic、テンプトロニック)社の品名。設定した温度の圧縮空気をノズルから噴射し、数秒で温度試験に必要な環境を作り出す。 従来の方法と比較し短時間で温度試験を行える装置。日本の代理店である伯東のHPには「超高速温度環境試験機。-90℃~300℃のジェットエアーを噴射し、局所的に・素早く温度環境を作成。エアーの温度遷移にかかる時間は-55℃→+125℃の範囲で15秒以下。従来の恒温槽などでの試験に比べ、大幅に試験時間を短縮可能。」とある(2022年5月)。 エアーをDUT(デバイスなど)に吹き付けて、急速に高温や低温にする高速温度環境試験機では、inTEST Thermal Solutionsは老舗の1社。1990年代には日本の半導体メーカの多くが導入している(特に光デバイス評価で多用)。高シェアのため、サーモストリームとは「同社の製品名称」といえたが、最近は中国製の同等品もある。Haituo社の熱衝撃試験機(Thermal Shock ETSシリーズ)である。販売店のアールエムテック株式会社は2024年のCOMNECT(光通信の展示会)に同試験機を出展している。 データ伝送速度を速め、400GbE(400ギガのイーサネット)から800G、1.6Tと導入が進む世界のデータセンタでは大量の光トランスポンダを使用する。光トランスポンダのトップベンダに躍進した中国のInnoLight社の中国工場の生産ラインでは、中国製サーモストリームが何十台も稼働しているらしい。最先端の光デバイスの量産と試験の2つとも、国産企業や欧米企業ではない、という冷徹な事例である。 恒温槽の国産トップベンダであるエスペックは2023年に「スポット冷却加熱装置」を開発し、JPCAショーなどでPRしている。名称(品名)は違うが、外観や構造はサーモストリームである。型式MTA-171で、ヒータータイプによって仕様が2つあり、同社HPではカスタム品として掲載されている(2025年現在)。 製品名称では「熱衝撃試験機(Thermal Shock)」や「スポット冷却加熱装置」だが、サーモストリームはinTEST Thermal Solutionsだけの商品ではなく、一般的に認知された熱試験装置の名称として呼ばれている場合がある。 ギリシャ語の thermos(暖かい、熱い)を語源とするthermo(サーモ)は「熱、温度」の意味がある。thermostreamは「熱の流れ」というネーミング。thermo-は多くの単語があり、thermometer(サーモメータ): 温度計(温度のメータ)、thermostat: サーモスタット、温度調節器、thermography:サーモグラフィ 、熱画像、thermos(サーモス):魔法瓶のブランド、熱を保持する容器。
- JPCA Show(じぇいぴーしーえーしょー)
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正式名称は「国際電子回路産業展」。JPCAとは日本電子回路工業会(Japan Electronics Packaging and Circuits Association)の略称。つまり、JPCA Showとは「日本電子回路工業会の展示会」という意味である。本部事務局を一般社団法人 日本電子回路工業会(東京都杉並区西荻北の回路会館2F)が行う、「電子機器トータルソリューション展」を構成する展示会の1つ。他にJIEP:マイクロエレクトロニクスショー(最先端実装技術・パッケージング展)などの複数展で構成されている。 2025年6月4日~6日に開催された展示会から、14社の計測器を紹介する。 1. 株式会社フィッシャー・インストルメンツ:各種の膜厚計。 2. 株式会社日立ハイテク:生産ライン向けのX線膜厚計を展示。説明員には株式会社日立ハイテクアナリシス(旧日立ハイテクサイエンス)も。 3. リゴル:オシロスコープや信号発生器など。昨年から出展している様子。説明員には販売店の太陽計測株式会社も。 4. ローデ・シュワルツ:昨年から出展。2025年4月に開催したR&S Technology Symposiumで展示していたヤマハファインテックの高周波ベアボードテスタ(開発中の試作品)を展示(R&SのVNAを併用)。 5. シチズン・ファインデバイス株式会社:光プローブ電流センサ OpECS(Optical probe Electric Current Sensor、オペックス)。新方式の電流プローブ。2013年から信州大学と共同研究。開発~製造はシチズン・ファインデバイスのマイクロデバイス事業部が行うが、販売のみ岩崎通信機に委託。岩崎通信機が持つ、オシロスコープやプローブの販売チャネルを活用。 2018年のJPCAショーでOpECSの試作品を展示。その後製品化し、2024年には、より小型の新製品(黒色の2号器)を発売。岩崎通信機は2023年から共同開発者となり、2号器の開発・製造に関与している様子。ロゴスキーコイルや一般的なクランプ式電流プローブ、シャント抵抗での電流測定と比較しても、周波数や電流などの性能が良好なので、今後のパワー半導体の評価などに期待される。 電気学会 産業応用部門大会(2025年8月19日~21日、徳島大学)で岩崎通信機はOpECSを展示。信州大学 曽根原先生は大学見本市(2025年8月21日/22日、東京ビッグサイト西4ホール)にOpECSを展示。信州大学、シチズンファンデバイス、岩崎通信機の3団体が各種の展示会にOpECSを出展している。 6. 日本バーンズ株式会社:計測器の輸入商社。ロックインサーモなどを展示(サーモとはサーモグラフィ)。 7. 株式会社アルゴ:商社。顕微鏡サーモを展示(同じくサーモグラフィ)。 8. J-RAS株式会社:マイグレーションテスタ。 9. アンドールシステムサポート株式会社:英国 Pickering社のPXIモジュールの販売店。 10. 井原電子株式会社:プリント基板が主力事業だが、測色計や色差計もラインアップ。 11. santec:3D OCT(光学三次元測定器)。 12. 株式会社ハイロックス:マイクロスコープ。本体は1種類だが、レンズのラインアップが多い。 13. エスペック株式会社:神戸R&Dセンターが2023年に開発した卓上/小型サイズのワンデバイスチャンバを展示。同じく開発品のサーモストリームは大型のためパネル展示のみ。 14. 株式会社村田製作所:製品の90%以上が海外で販売される、世界的な電子部品メーカ。医療・ヘルスケア機器統括部がつくる「疲労チェッカ」の測定体験会を実施。疲労の度合いを測定し、数値化して表示。 2025年の出展品を眺めると、膜厚計、色差計、マイクロスコープなどの科学分析機器や光学・視覚測定器から、3次元測定器(長さの測定器)のような物理量測定器や電流プローブのようなオシロスコープ関連製品、マイグレーションテスタなどの環境試験器、ベアボードテスタまで、電子機器の実装や検査に使う評価機材(計測・分析機器)が出展されている。環境試験器や硬度計、高速度カメラが並ぶTEST(総合検査機器展)と、視点は異なるが似た展示会といえる。
- 振動試験(しんどうしけん)
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(vibration test) 製品に振動を与えて、耐久性や性能を評価すること。大きな振動台の上に試験対象物を載せて、加振器で振動を与える。試験方法によって各種の試験器のモデルがある(たとえば振動の与え方には正弦波、ランダム振動、短時間に大きな加速度が加えられる衝撃振動などがある)。環境試験器の1種。信頼性試験や振動・衝撃試験などに区分されることもある。「振動耐久試験」ということばもある。世の中の多くの物が何らかの振動の影響を受けるため、振動試験は重要である。恒温槽を使った「温度・湿度変化に対する評価」と同様に、広く行われている試験である。 国産メーカはIMV、エミック、東洋電装などがある。各メーカは受託試験の業務もしている。各県の工業技術総合センタでも試験をすることができる。振動計(振動の大きさを測定する)はリオン、アコーなど全く別のメーカがあり、カテゴリーも異なる。当サイトのカテゴリーでは振動計は物理量測定器(温度計、騒音計など)に、振動試験器は環境試験器に分類している。 振動試験の規格にはJIS(日本産業規格)、IEC(国際電気標準会議)、ASTM(米国材料試験協会)、MIL(アメリカ国防総省が制定した物資調達規格、ミルと呼称)などがある。
- 総合試験機器展(そうごうしけんききてん)
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(Japan Testing Technology Show) 一般社団法人日本試験機工業会(Japn Testing Machine Association、広報誌はTEST)が隔年秋に開催している、「材料試験、環境試験と計測、評価に関する」国内唯一の総合展。名称は「TEST/総合試験機器展」。展示会事務局はエスペック(環境試験)、IMV(振動試験)、ミツトヨ(寸法計測)、神栄テクノロジー(湿度・露点、鉄道車両の計測)などで構成されている。測定計測展とセンサエキスポジャパンが併設で開催される。センサエキスポジャパンは毎年開催で、総合試験機器展が開催されない年には総合検査機器展(一般社団法人日本検査機器工業会が主催する非破壊検査機器の展示会、JIMA)が併設展となる。現在は奇数年(2023年など)に総合試験機器展が開催されている。 総合試験機器展(TEST)と総合検査機器展(JIMA)は似た名称だが、前者は環境試験器、後者は非破壊検査機器の展示会である。 総合試験機器展の英語がJapan Testing Technology Showなのは主催団体に寄っているためで、「日本の試験(機器)の技術ショー」というネーミングである。展示会名称を素直に英語にしたらComprehensive Test Equipment Exhibitionである。 測定計測展が開催されない年には計量計測展(INTERMEASURE、インターメジャー)が開催される。
- 耐候性試験(たいこうせいしけん)
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(weather resistance test) 自然環境による劣化を短時間で再現する試験。環境試験の内、振動試験などの機械的試験(※)以外の、温度、湿度、電圧、太陽光などの自然環境に対する耐性を調べる試験。候は天候などの自然環境を表している。耐候性とは「自然環境に対する耐性」の意味。恒温槽で設定する温度や湿度も、実際の使用環境は「広義の自然環境」という理解である。天候などによる温度上昇や低温、湿気、結露による水滴などなど、に対する商品の耐性、寿命を試験するという意味。 耐候性試験の種類は、まず温度試験の高温試験、低温試験、温度サイクル試験などがある。つぎに耐湿性試験(湿度を制御する試験)として高温高湿試験(THB含む)、温湿度サイクル試験、不飽和蒸気加圧試験(温度と湿度に加えて圧力をかける、HASTやPCTなどの高加速寿命試験)がある。冷熱衝撃装置を使う熱衝撃試験もある。パワー半導体で行われるパワーサイクル試験やV-t試験は温湿度よりも電圧印加に重点が置かれているが、電圧による発熱が伴うので、耐候性試験の範疇とみなされるが、意見の分かれるところである。 受託試験の会社には、耐候性試験とは「自然環境による劣化への耐性を短時間に評価するために、太陽光に近い人工光源を照射し、断続した水の噴射を行う試験」と説明しているケースもある。この場合、温湿度よりも太陽光や雨風に晒されることを想定している。耐候性の1種である耐光性(光に対する耐性)の試験には、アーク放電で紫外線を照射したり、キセノンランプをあてたりして、劣化を促進する試験もある。紫外線波長域に強いエネルギーを持つ光源(サンシャインカーボンアーク灯)を内蔵している、「サンシャインウェザーメータ」なる試験装置もある。SWOM(Sunshine Weather-O-Meter)は、屋外の環境条件を模倣して耐光性を評価する試験方法を指すことば。塗装などの評価に耐光性試験は使われる。耐候性試験を「促進耐候性試験」や「屋外暴露試験」などの名称で説明しているテストセンター(試験場)もある。 (※) 分類には諸説あるが、機械的試験としては、振動試験、衝撃試験、定加速度試験、締め付け強度試験などがある。振動試験は振動加振器に試験対象を載せて振動を与える。衝撃試験は自動車にダミー人形を乗せて障害物に衝突させたり、電子機器を高所から落下させて床に落としたりして、高速度カメラで撮影することが多い。
- 耐湿性試験(たいしつせいしけん)
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(moisture resistance test) 環境試験には高温試験・低温試験や温度サイクル試験などの耐候性試験(耐久性を評価するために、自然環境による劣化を短時間で再現する試験)があるが、その中で以下の3種類を主に耐湿性試験と呼んでいる。高温高湿試験、不飽和蒸気加圧試験(HASTとPCT)、温湿度サイクル試験。いずれも温度だけでなく湿度を制御して高湿度(80%RH以上)の環境をチャンバ内につくり、水分(湿気)による劣化を評価する試験である。
- タバイ(たばい)
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環境試験器(恒温槽)の国内トップベンダー、エスペック株式会社の旧呼称。1954年から2002年まで「田葉井/タバイ」が会社名になっていた。現在のエスペック株式会社は長らく「タバイ」と呼称されてきた。大阪で創業した会社なので特に関西人は、エスペックが社名になってからも「タバイ」という人が多かったが、最近はさすがに少なくなった。 沿革の概要は以下の通り。 1947年、田葉井五郎が科学機器の製造を目的に大阪で創業。 1954年、株式会社田葉井製作所(理化学機器製造販売業)に改組。 1960年、国産初の環境試験器の開発に着手。 1983年、タバイエスペック株式会社に社名変更。 2002年、エスペック株式会社に社名変更し、現在に至る。 環境試験器のレンタルをする子会社が1990年代から2010年頃にあったが、現在はエスペックのレンタル・リセールグループになっている(2023年5月現在)。 現在のエスペックの売上は82%が装置事業で、主力の環境試験器以外にエナジーデバイス装置(二次電池関連機器)、半導体関連装置などがある(2021年売上、同社ホームページより)。半導体検査装置もつくっている。
- チャンバ(ちゃんば)
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(chamber) chamberは小さな部屋、空間のこと。たとえば環境試験器では試験槽(試験容器)をチャンバといい、「環境試験チャンバ」、「バーンインチャンバ」などの呼称もある。thermostatic chamberを日本語にすると「温度が静的なチャンバ」で、恒温槽(温度が一定な恒温の槽)のことである。この場合、チャンバは「槽(箱型の容器)」を指している。恒温槽の心臓部は試験槽なので、環境試験の機器自体のことをチャンバと呼ぶことも多い。 チャンバは多くの装置で広範に使われる。たとえば半導体製造装置でも試験槽として使われている。OTA環境でRF(無線)機器の試験をするアンリツのMA8171Aの品名は「RFチャンバー」である。CVD装置などでは「化学反応、物理反応を起こさせるための密封された容器」をチャンバと呼んでいる。食品包装では、真空包装をする場所をチャンバという。自動車では圧縮空気を機械的な作動に変換しブレーキを効かせる装置がブレーキチャンバである。 文化庁による「外来語(カタカナ)表記ガイドライン 第3版(「平成3年6月28日 内閣告示第二号『外来語の表記』」)では、「英語の語尾の-er、-or、-arなどは、原則として長音とし長音符号「ー」を用いる」とある。それに従えば「チャンバー」だが、技術用語を規定しているJISでは、2文字までは末尾を伸ばすが(たとえば自動車の「カー」)、3文字からは伸ばさない(モータ、センサ、など)とある。巷では「チャンバー」が多いが、本稿ではJISに従い「チャンバ」にしている。 計測器の名称も「マルチメータ―」ではなく「マルチメータ」が、技術用語としては適切な表記といえるが、メーカー、エネルギーなど統一されていない。レーザーは、業界団体(社団法人や学会など)が「レーザー」と「レーザ」の両方を使っていてまったく統一されていない。光ファイバも「ファイバー」という表記が大変多い。 余談だが、長さの基準になる測定器をJISでは「ブロックゲージ(block gage)」と呼んでいるが、長さ測定の老舗(精密測定器の総合メーカ) 株式会社ミツトヨの商品名は「ゲージブロック」である。 米国ではゲージブロック、英国はブロックゲージが正式名称で、国によって呼称が違う。日本ではJISで規定していても、各メーカはそれに倣うとは限らない。計測の世界に限らず、伸ばす・伸ばさない(「ー」の有無)どころか、名称すら不統一である。
- THB(てぃーえっちびー)
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(Temperature Humidity Bias) 日本語では「高温高湿バイアス試験」。英語のhigh temperature & humidity bias testを略してTHBと称している。半導体デバイスや電子部品の耐久性を評価する試験。高温・高湿に加えて、電源電圧を印加してデバイスを駆動させると、金属部分の腐食が加速され、絶縁性能が低下していく。半導体の絶縁試験の1種といえる。別名、高電圧マイグレーション試験、マイグレーション試験、イオンマイグレーション試験とも呼ばれる。イオンマイグレーションとは、金属や半導体などの固体材料中に含まれるイオンが電極間を移動することで、プリント配線板などでこの現象が起こると、塗布している絶縁材が劣化したことを意味し、短絡が起こる。つまり絶縁性能の劣化をイオンマイグレーション現象で確認するので、この名称がある。 THBは高温高湿試験の1種だが、温湿度サイクル試験や高加速寿命試験(HAST)と共に耐湿性試験(湿度を制御する環境試験)にも分類される。 電圧印加に重点を置いた試験にV-t試験があり、パワー半導体の試験手法として、パワーサイクル試験と共に普及している。
- デバイス温度試験装置(でばいすおんどしけんそうち)
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デバイスの温度試験には、恒温槽を使うやり方以外に、デバイスにエアーを吹きかけて高速に設定温度にするサーモストリームのような方式がある。イスラエルのMechanical Devicesの製品は、デスクトップ型温度制御装置で、IC に直接押し当てて温度を制御するダイレクトコンタクトと呼ばれる方式。2006年に販売を開始し、世界中で1000台以上を販売したといわれる。