計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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Chameleon(かめれおん)

Tekelec(テケレック)社のプロトコルアナライザの通称。Chameleon 32Plusネットワークプロトコルアナライザなどがある。1980年代に発売され、1990年代まで使われた。ISDNなどのインタフェースがあり、日本国内ではなく海外で導入されているインタフェースやコネクタ形状に対応していた。国産の計測器メーカ(安藤電気やアドバンテスト、岩崎通信機など)がISDN計測器に参入する以前の走りの製品として重宝された。本体背面にインタフェースのオプションボードを挿入して使用した。プロトコルアナライザとしてだけでなく、C言語でのソフトウェア開発も(オプション設定によって)可能だった。そのため、ICEに似た側面も持っていた、高額製品であった。「インタフェースは何でも良いので短期間のレンタルをしたい」、という引合がたびたびレンタル会社に入った。これはプロトコルアナライザとしてではなくソフトウェア開発装置として使うことを意味した。東京都杉並区に輸入代理店があった(会社名はテケレック・ジャパンだったかは不明)。

Cat(きゃっと)

(category)カテゴリー。LANケーブルの種類の名称。対応する規格や通信速度を規定している。たとえばカテゴリー5は100BASE-T、100Mbpsなので社内LANに多く使われている。ケーブルテスタの仕様には対応するカテゴリーが記載されている。表記は「CAT」もある。読み方は「カテゴリ」もある。

CAP-T試験器(きゃっぷてぃーしけんき)

NTTのCAP NET(キャップネット)に対応した試験器。アンリツと安藤電気(現横河計測)がつくっていたが、現在は生産中止。アンリツのMD1302Aは前面パネルの表記は日本語で、一般民需品(標準のカタログ品)とNTT向け製品の中間のような位置づけである。安藤電気のモデルはAE-5104やAE-1420と同サイズの可搬型の筐体だった。

Canalyzer(きゃならいざー)

VECTOR(ベクター、ドイツ本社)社のCANプロトコルアナライザ(バスアナライザ)の通称。CANバスアナライザといえばCanalyzerというほど業界標準。あまりに1強のため、独占的な販売戦略がとられた。販売は直販が原則で、VECTOR社がすべての販売先(顧客)を把握するという運用がされた。そのためベクター・ジャパンも日本の計測器レンタル会社にはレンタル商材として販売していない(ドイツ本社の方針、と説明された)。プロトコルアナライザはレンタルされる頻度が高いカテゴリーの計測器であるが、顧客がどんなに要望してもVECTER社はこの方針を貫いた。顧客への計測器の導入が進み、販売が頭打ち(または減少)になったと推定する2010年頃にベクター・ジャパンから計測器レンタル会社に販売を解禁する旨の動きがあったが、結局は実現しなかった。現在はCanalyzerはVECTOR社の主力製品ではなく、同社は計測器としてはデータロガーなどを発売している(2010年代後半の展示会に新製品を展示)。CANの普及によってCANプロトコルアナライザの需要も減少し、現在は新品のCANアナライザはほとんど販売されていない(過去の製品群となった)。OSやアプリケーションソフトウェアを頻繁にアップデートするなど、メーカがすべてのユーザを直接管理しないと運用ができない計測器の例といえる。そのような運営上の性格から、計測器レンタル会社には販売しないメーカやモデルが少数ではあるが、現在も存在する。キーエンス社のデータロガーもレンタルでの運用を目的としたレンタル会社への販売を一切行わない(リース、つまり特定の1社が使用する場合は除く)が、その理由を明らかにはされていない。レンタル会社に販売するとメーカの新品販売が阻害され売上が減少する、という神話が計測器レンタルが普及する黎明期にはあったが、ほとんどの計測器メーカがそれはデマ(大いなる誤解)であると気が付き、現在はほとんどの計測器メーカがレンタル会社に販売することで、新品販売の売上増加を実現している。調達手段として購入だけでなくレンタルもできることが、そのモデルの総売上拡大につながっている。

CAN(きゃん)

Controller Area Network の略。センサやアクチュエータをつなぐシリアルバス規格の一つ。自動車内の通信規格として広く普及している。日本や欧米で生産されている車両のほとんどに適用されているので、自動車では標準の規格といえる。

CAN XL(きゃんえっくすえる)

第三世代CANと言われる次世代のCAN規格。2018年頃から開発が開始されている。CANとはController Area Networkの略で、ドイツのBosch社(Robert Bosch GmbH)が2012年に開発した通信プロトコルで、現在は自動車内の通信の標準として導入されている。

CAN FD(きゃんえふでぃー)

(CAN Flexible Data rate)自動車の標準プロトコルであるCAN(Controller Area Network)の拡張仕様。従来よりも通信速度を速くし、送受信データを大容量にできる。自動車の電動化によるECUの増加などで、CANではスピードやデータ量が足りなくなり、より速速の規格として発表された。2012年にCANを開発したボッシュ社(Robert Bosch GmbH)が発表した。最大通信速度:5Mbps(CANは1Mbps)。既存のCAN 2.0プロトコルと互換性があり、同一ネットワーク上にCANと共存できる。

CANバスアナライザ(きゃんばすあならいざ)

CANバス上に流れる通信データを解析する測定器。CANアナライザとも呼ばれる。CANは自動車内の標準規格として普及した。VECTOR(ベクター、Vector Informatik GmbH、ドイツ)社のCanalyzer(キャナライザー)が業界標準。VECTOR社はCANの開発にかかわった人によって設立され、自動車の開発・設計関連の事業をしている。CANのプロトコルアナライザ=Canalyzerといっても過言ではない。現在はCANは開発・普及途上ではなく、広く普及しきったため、CANバスアナライザはその使命を終えて過去の製品となっている。

COP(こっぷ)

Conference of the Partiesの略で、地球温暖化を防ぐ枠組みを協議する国際会議のこと。197国が加盟。1995年の京都で開催されたCOP3(3回目の会議)で「京都議定書」を採択。2021年11月に英国でCOP26が開催される。温暖化対策は火力発電所の新設を抑制・中止するため、世界的に優秀な発電所を作れる日本の重電メーカは苦戦している。発電所の新設工事には多くの計測器が使われるため、そのような計測器の需要がなくなる傾向にある。

Copy(こぴー)

ROMライタの機能で、マスタROMのデータをプログラマのバッファメモリに格納。(東亜エレクトロニクス株式会社 フラッシュサポートグループカンパニーの「書込みやプログラマに関する用語集」より)

CR(しーあーる)

直流電子負荷装置には4つの動作モード、定抵抗(CR:Constant Resistance)、定電圧(CV:Costant Voltage)、定電流(CC:Constant Current)、定電力(CP:Constant Power)がある。CRモードでは電子負荷は固定抵抗のように動作するため、入力電圧に対して負荷電流は比例して直線的に変化する。

CRLF(しーあーるえるえふ)

(Carriage Return / Line Feed)コンピュータの改行コード。タイプライターの動作に由来する。タイプライターは1行を最後(紙の右端)まで印字したら、キャリッジ(印字するためのヘッド)を戻し(紙の左端に動かす)、1行分を紙送りして(ライン・フィード)次の行を印字する態勢となる。この動作はCR(カーソルを先頭に戻し)、LF(次の行に移りなさい)というコンピュータの改行命令になった。1990年代のコンピュータ周辺機器であるシリアルプリンタなどの制御に使われた。

CRT(しーあーるてぃー)

(Cathode Ray Tube)翻訳すると「陰極線管」。主にコンピュータの表示装置(モニタ、ディスプレイ)のこと。種類としてはブラウン管の1種。陰極(Cathode カソード)から陽極(Anode アノード)に電子が流れる仕組みの真空管を応用して、陰極から放出する電子ビームを、垂直方向と水平方向に電界(磁界)をかけて偏向させる。ビームの先には蛍光体を塗布した管面があり、電子ビームを当てて光らせる。この方法で表示装置にすることをドイツのカール・フェルディナント・ブラウンが発明した。ブラウン管はアナログ放送時代のテレビや、オシロなどの波形測定器の表示画面、PCのモニタなどに広く使われた。そのためCRTというと、PCのモニタやオシロの表示画面など、いわゆる表示画面をさしていた。正確には真空管の中のブラウン管の中の1種で、陰極線を制御して表示する装置(管)である。ディスプレイの進化によって現在はほとんど生産中止。管なので扱いに注意が必要で、モニタが大画面になると重量物になった。管は長さがあり、モニタの奥行は短くない。大画面モニタのCRTは大きくて重たい物だった。

CEマーク(しーいーまーく)

EUの法令(EN規格など)に製品が適合していくことを表すマーク。EU域内での製品の自由な流通を促進する狙いで導入されている。CEの意味は不明。

C/N(しーえぬ)

S/N(Signal/Noise)は変調方式によって値が違うため、放送などではC/N比(Carrier to Noise Ratio)を指標にする。

CFRP(しーえふあーるぴー)

(Carbon Fiber Reinforced Plastic)炭素繊維強化プラスチック。

CLI(しーえるあい)

(Command Line Interface)IT用語。キーボードからの文字列入力と、画面に表示されるコンピュータからの応答によって処理を進めるやり方。文字列だけでコンピュータと対話するので、知識が要求される。「コマンドライン」とも称される。

CO計(しーおーけい)

大気中に含まれる一酸化炭素(CO)の濃度を測定する機器。 (=一酸化炭素測定器、一酸化炭素濃度計)

CO2計(しーおーつーけい)

大気中に含まれる二酸化炭素(CO2)の濃度を測定する機器。 (=二酸化炭素測定器、二酸化炭素濃度計)

COD(しーおーでぃー)

(Chemical Oxygen Demand)水中に含まれる有機物による汚濁を測る指標の1つ。日本語では「化学的酸素要求量」。水質総量規制制度では、汚染指標がCODになっているため、COD測定器やUV計が使われる。水質汚濁の程度を表す指標のCODは、試薬を使用した測定方法(酸性法)が標準だが、測定に時間がかかる。UV計は試料中の有機汚濁(有機物)の程度を、紫外線の吸光度(光の吸収の度合い)として測定する。吸光度はCOD値と相関が強いため、事前にUV吸光度値とCOD値の関係(COD換算式)を求めておくことで、UV計によって無試薬でCODが連続測定できる。UV計は試薬を使用するCOD計と比べて保守管理が容易だという利点があり、広く使われている。参考記事:【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022/2ページ目。環境測定器をラインアップするJFEアドバンテックの水銀フリーUV計を取材。