計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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コイル試験器(こいるしけんき)

コイルの巻線の電気的特性を試験する機器。別名:コイルテスタ、巻線試験器。日置電機は「モーター巻線の検査が変わる新提案」と題して、インパルス巻線試験器ST4030Aを2019年12月に発売した。インパルス電圧を印加した際に得られる応答波形を数値化 (LC・RC値)し、良否判定する。L(インダクタンス)を測定することが主眼ではないのでインダクタンスメータではないが「試験可能インダクタンス範囲:10 µH〜100 mH」である。ユニークな海外計測器を取り扱っているウェーブクレスト株式会社にはインパルス巻線試験機IWT-5000Aがある。詳細は技術情報・レポート/展示会レポートの「TECHNO-FRONTIER2018 (会場:幕張メッセ) Part1 モータ技術展」を参照。https://www.techeyesonline.com/seminar/detail/yls00039/

コイルテスタ(こいるてすた)

コイル(巻線)の性能を測定してGO/NOGO(PASS/FALE)試験などをする計測器。別名:コイル試験器、巻線試験器。國洋電気工業が作っていたコイルテスタKL-900シリーズは光洋電子工業株式会社に移管された。KL-900はコイルの巻数、レアショート、断線、コア材の違いを、標準コイルと被試験コイルと比較して波形表示できる。また、高インパルス電圧を加えて、絶縁不良をコロナ放電により検出できる。計測商社のウェーブクレスト株式会社はインパルス巻線試験機 IWT-5000Aを販売している。詳しくは記事、技術情報・レポート/展示会レポートの「TECHNO-FRONTIER2018 Part1 モータ技術展」を参照されたい。https://www.techeyesonline.com/seminar/detail/yls00039/

高圧水素対応シース熱電対(こうあつすいそたいおうしーすねつでんつい)

ゼロエミッションにより、社会インフラとしての水素の活用が広がり、水素自動車のための水素ステーションが整備されようとしている。水素を供給するディスペンサーの流量は温度に関連するため、温度管理が重要になる。そこで、高圧水素対応シース熱電対が使われる。産業向けの熱電対メーカの山里産業株式会社では高圧水素タイプを2017年頃から開発を始めている。顧客と仕様打合せを行うオーダーメイド製品のため、たとえば船で水素を運ぶのか、自動車(タンクローリー)なのかによって、センサ形状や取り付け方が違う。前述のディスペンサーの温度管理など、様々なアプリケーションにカスタマイズで対応している。シース熱電対の中で高圧水素モデルの同社の売上比率はまだ5~10%程度(2022年初)だが、今後は、年々この比率が高まると見込んでいる。参考記事:・【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022/1ページ目。山里産業の製品を取材。・電動化の進展~カーボンニュートラルに向けた動向。水素ステーションについて解説。

恒温水槽(こうおんすいそう)

水槽内の液体を保安かつ循環させる機器。

恒温槽(こうおんそう)

電子機械部品の温度・湿度環境による耐力を試験する機器。

光学顕微鏡(こうがくけんびきょう)

可視光線を利用した顕微鏡。ふつう透過顕微鏡を指すが、特殊なものに金属顕微鏡・偏光顕微鏡・限外顕微鏡・位相差顕微鏡などがある。

広角レンズ(こうかくれんず)

非接触温度計(サーモグラフィカメラ、サーモトレーサ、熱画像計測装置)の用語。走査角を広げるため検出部に装着されるオプションレンズ。関連用語:近接拡大レンズ。(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)

交換(こうかん)

電話をつなぐ仕組みや装置のこと。主にNTTが設備している固定電話機をつなぐ仕組みのこと。中心の装置である交換機を指していることもある。

工業用内視鏡(こうぎょうようないしきょう)

製品の深部や内部の画像をモニターに写し出す機器。(=ファイバースコープ) 内視鏡は細い管の中を検査する機器。工業用内視鏡は配管などの内部劣化を検査する保守用の測定器として使われている。医療用内視鏡は「胃カメラ」と呼ばれる。日本のオリンパスは医療用、工業用ともに内視鏡の世界的なトップメーカ。 内視鏡は以前はファイバースコープの名称で、フィルム式のカメラで撮影していたが、CCD素子や撮影技術の進歩によって、現在は静止画だけでなく動画撮影や、3次元計測などもできるビデオスコープになっている。

光源(こうげん)

光を発生するもの。光通信用の測定器としては安定化光源と波長可変光源がある。光・色の測定器では白色光源、ハロゲンランプなどがある。

工作機械(こうさくきかい)

電子機器や自動車など、あらゆる工業・産業製品をつくるための設備の総称。売上世界ランキングには日本企業が並ぶ(DMG森精機 、ヤマザキマザック、オークマ、牧野フライス製作所、アマダなど)。黄色いカラーが印象的なファナックや、安川電機なども工場の生産設備では有名(ロボットメーカと重複する)。業界団体である一般社団法人 日本工作機械工業会が毎年開催する展示会の名称は「JIMTOF(日本国際工作機械見本市)」と、「国際」を名乗っている。世界の工作機械メーカが出展する展示会を日本で開催している、という意図が伺えるネーミングである。

高周波アッテネータ(こうしゅうはあってねーた)

(RF Attenuator) 高周波信号レベルを適切なレベルまで減衰させるコンポーネントあるいは電子機器。高周波(Radio Frequency)、アッテネータ(Attenuator)から "RF ATT"と略表記されることもある。 この信号レベルを減衰させる量を「減衰量」と呼び、通常デシベル(dB)という単位を用いて表す。例えば 10 dBのアッテネータは、信号レベルを10分の1に減衰させる。アッテネータは、通常通過する信号の周波数に影響されない無誘導抵抗体で構成されていて、抵抗減衰器とも呼ばれる。

高周波除去(こうしゅうはじょきょ)

オシロスコープのトリガ機能の1つ。トリガ・カップリングでHF RejectをONに設定すると高周波を除去して波形表示が安定する場合がある。

高周波電圧計(こうしゅうはでんあつけい)

高周波の電圧を測定する機器。(=電子電圧計)

高周波電力計(こうしゅうはでんりょくけい)

高周波信号の電力を測定する機器。別名:高周波パワーメータ、RFパワーメータ。計測器で電力を測定する機種群には3つある。1.デジタルパワーメータは商用周波数(50/60Hz)から100kHz程度の低周波の電力をデジタル表示する。代表機種である横河計測のWT5000は0.1Hz~1MHzに対応。センサ直結型とクランプ入力型の2種類があり、従来は前者は横河計測、後者は日置電機がラインアップが多かった。2.高周波(RF)に対応した高周波電力計。スタンドアロン型でデジタル表示のモデルが主流。アンリツやキーサイト・テクノロジーがモデルが多い。センサが複数あり、用途によって使い分けられる。技術はほぼ確立しているため大きな機種更新はない。3.指針型のアナログ表示のモデルを「電力計」と呼ぶ。ただし1のデジタルパワーメータを単に「電力計」と記載している資料もあるので注意。

高周波パワーメータ(こうしゅうはぱわーめーた)

高周波信号の電力を測定する機器。別名:RFパワーメータ、高周波電力計。通信計測器メーカのアンリツやローデ・シュワルツ、キーサイト・テクノロジーなどがラインアップしている。パワーメータには低周波の機種群もあり、これはアプリケーションが違う全く別のカテゴリーだが、アンリツやキーサイト・テクノロジーは高周波パワーメータしかつくっていないが品名は「パワーメータ」で、わざわざ「高周波パワーメータ」とはいっていない。アンリツは無線通信測定器のほぼ専業メーカなので高周波のパワーメータであることは推測できるが、低周波から高周波までほぼ全製品をラインアップするキーサイト・テクノロジーが低周波のパワーメータはつくっていないことを知っていないと、キーサイトの「パワーメータ」が高周波パワーメータであることを瞬時に理解することは難しい。低周波のパワーメータもメーカによって表記が異なる。横河計測の品名は「デジタルパワーメータ」、日置電機は「パワーメータ」。品名からは高周波パワーメータかどうかはまったく判別ができない。光通信に使われるパワーメータは通常「光パワーメータ」や「OPM(Optical Power Meter)」と記載されるので間違うことはない。

校正(こうせい)

(calibration) 計器(又は測定系)の示す値、もしくは実量器(又は標準物質)の表す値と、標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業。近年は「不確かさ」という考え方の導入が進み、校正対象の機器と標準器の値に差があっても、単にその値を校正データシート(校正作業の結果を証明するエビデンスのシート)に表記するのではなく不確かさを表記している例も増えている。一般には校正とは、標準器と測定器(校正対象)の値に差があったら測定器を標準器に合わせて変更する(つまり調整)する、と思われがちだが、校正には、計器を調整して誤差を修正することは含まない。そのようなことをしたら、その計測器がどのように精度を変化させていったかの履歴がわからない。標準器とはどれだけ差があるかをそのまま、記録していくことに意味がある(むろん、あまりにも精度を外れた測定値になれば、調整の必要が出る場合もある)。使用者は試験成績書を見て、自分が使う測定器にはそのような差があることを理解することが大事である。定期校正を実施した測定器が精度が良くなって戻ってくると思ったら大間違いで、初心者は理解しにくい。標準器に校正対象の測定器の測定値を合わせてほしいなら、「校正と調整」を依頼する必要がある。校正だけでなく調整をするかどうかは、その会社の計測器の精度維持管理の方針による。計測器は定期校正が必要だが、どんな規定に基づいて校正するか、使用する使用者、管理者が決めることが肝要になる。

校正器(こうせいき)

計測器を校正する標準器のこと。(=キャリブレータ)

校正キット(こうせいきっと)

ネットワークアナライザで使用するアクセサリ。(=キャリブレーションキット)

校正機能(こうせいきのう)

(Calibration Function)小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」には次のようにある。別名:EU機能 (EU Function)。測定値は電圧値として読み取られるが、測定対象の加速度、圧力、音、などの信号の基準値が決まっていれば、電圧値を基準値に校正することにより物理量で読み取ることができる。例1:加速度ピックアップの感度が1m/s2 のとき100mVなら0.1V/EU(得られた電圧値を10倍)、単位を m/s2 にする。例2:マイクと音響校正器、騒音計の校正の場合は、パワースペクトルデータでオーバーオール(dB値)を校正値になるようにする。