計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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水位計(すいいけい)

水位を測定する機器。水位センサーを指すこともある。測定対象(川やダムなど)により、メーカや種類が色々ある。気象観測機器の範疇の水位計(主に川の水位を計測する)を指すことが多い。センサーメーカのキーエンスには独自方式の水位センサーを使った水位計がある。

スイーパ(すいーぱ)

掃引(スイープ)信号を発生する測定器。(=掃引信号発生器)

水銀レス(すいぎんれす)

2020年末から施行予定の水俣条約で、水銀温度計などは2021年1月以降、製造及び輸出入について規制される。現在ユーザが使用中の水銀温度計は今後も使用できるが、新たに製造することはできまない。ただし標準器としての使用を目的として、水銀を含まない製品によって代替できないものについては除外される。細かな条件があり、各省庁のHPに掲載されている。

水質チェッカ(すいしつちぇっか)

水質を調べる測定器。別名「水質計」。科学分析機器、環境関連測定器の1種。堀場製作所や柴田科学などがつくっている。可搬型モデルが多く、通販で購入できる。カテゴリーは科学分析機器の中の水質分析器に分類される。

随時比較サンプリング(ずいじひかくさんぷりんぐ)

多チャンネルA/Dコンバータで、各チャンネルを1つのサンプリング回路で随時比較してサンプリングする方式。低コストで多チャンネルを構成できるが、各チャンネルのサンプリング時間が異なる為、変化の激しい測定には不向き。(株式会社高砂製作所の用語解説より)

水準器(すいじゅんき)

面の水平を測定する機器。

推奨印加電圧(すいしょういんかでんあつ)

(Recommended Exciting Voltage)変換器にその仕様を保って加え得る電圧(V)。(株式会社東京測器研究所の「びずみ測定用の変換器の用語」より)

水晶温度計(すいしょうおんどけい)

水晶振動子をセンサーとした高精度の温度計。(=クオーツ温度計)

水素濃度計(すいそのうどけい)

水素の濃度を測定する機器。ガス検知器・警報器のトップメーカ、新コスモス電機には水素ガス濃度の測定器がある。発電所用水質調整装置をつくっている日機装には「水素ガス濃度計」がある。プロセス制御(PA)・工業計器の国内トップ専業メーカである横河電機にはガス分析計の製品群があり、「水素純度計」という製品がある。糖度計・濃度計のトップメーカ、アタゴには過酸化水素水濃度計( モデルPAL-39S)がある。このように多彩なメーカ(ガス検知器、産業機器、工業計器、濃度計)が「水素濃度計」と呼ばれる製品をつくっている。 カテゴリーは科学分析機器といえる。

垂直軸感度(すいちょくじくかんど)

オシロスコープの垂直増幅器が信号をどれだけ増幅するかを示し、1目盛あたりのミリボルト(mV)で表す。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)

垂直軸分解能(すいちょくじくぶんかいのう)

波形表示する計測器には垂直軸の分解能が規定されているが、一般的にはデジタルオシロスコープ(オシロ)の電圧の分解能を指すことが多い。ただし通常は電圧値としてはカタログ仕様には記載されていない。記載されている場合、その数値はAD変換器のビット数である。その理由は、デジタルオシロのAD変換器は一般的に8ビットであるため、電圧の分解能は決まっていて、モデルによる差はないのであまり重要な仕様として記載してこなかったという背景がある。ところが最近(2018年以降特に)12ビットのAD変換器を搭載して電圧の解析機能を向上させたモデルが登場している。そのようなモデルには有効ビット数という仕様が規定されている。有効ビット数はダイナミックなAD変換器の特性を示す指標のため、ノイズや歪の影響を判断する材料となる。「高分解能オシロ」という汎用オシロの1機種群になりつつある。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)では「垂直軸分解能:デジタル・オシロスコープのA/Dコンバータが、どれだけ正確に入力電圧をデジタル値に変換できるかを示し、ビットで表す。ハイレゾ・アクイジション・モードなどの計算により、有効分解能を引上ることができる。」とある。当サイトの「基礎と概要」シリーズの「オシロスコープの基本仕様の理解」では、具体的な機種ごとの垂直分解能を表にして解説している。https://www.techeyesonline.com/tech-column/detail/Reference-DigitalOscilloscope-02/

スイッチ/コントロールユニット(すいっちこんとろーるゆにっと)

信号を制御するためのスイッチ。データ収録(収集)のときに、切り替え器として使用する。

スイッチング電源(すいっちんぐでんげん)

内部回路にスイッチング方式を採用している直流電源。正式にはスイッチング方式直流電源だが、略して「スイッチング電源」ということが多い。従来のドロッパ方式(シリーズレギュレータ方式)より効率が良く、また小型・軽量にできるため、現在では直流電源の主流となっている。以前はノイズが多かったが最近はノイズ対策がされているため、幅広い分野で利用されている。また、ドロッパ方式直流電源では難しい大容量電源を作ることができるため、電気自動車などの試験に使われている。ただしドロッパ方式のほうが一般にはノイズが少ないので、用途によって使い分けられている。

スイッチング方式(すいっちんぐほうしき)

直流安定化電源を回路方式で大別すると「シリーズレギュレータ方式(ドロッパ方式)」と「スイッチング方式」の2種類がある。スイッチング方式は半導体をスイッチとして使い、ON/OFFを制御して出力を安定させる。従来のシリーズレギュレータ方式に比べて効率が良く、電源を小型・計量にできるが、スイッチングノイズが発生する。この方式を使った直流電源を一般に「スイッチング電源」と呼んでいる。技術の進歩によってスイッチング電源は多くのメーカが発売し大変普及しているが、従来のドロッパ方式も健在で、両者は用途によって使い分けられている。

スイッチング・レギュレータ(すいっちんぐれぎゅれーた)

連続制御ではなく、制御回路がON/OFF動作する断続制御方式のレギュレータのこと。電力変換効率が極めて良い。(株式会社高砂製作所の用語集より)

水分計(すいぶんけい)

水の含有率を測定する機器。科学分析機器の1種。原理によって電気の特性を利用するものと、光を利用するものがある。前者は電気抵抗値や電気容量を測定して水分に置き換える。後者は光の吸収度合いを調べる。測定対象によって、材木用、穀物用、紙用などがある。通販で購入できる小型・安価なものから据え置き型の測定器まで様々。ケット科学、アズワン、島津製作所などがつくっている。

水平確度(すいへいかくど)

オシロスコープの横軸(時間軸)の確度のこと。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)には「水平確度(時間軸):水平システムが信号のタイミングをどれだけ正確に表示できるかを示し、通常、パーセント誤差で表す。」と説明されている。

水平軸掃引(すいへいじくそういん)

波形を描くための水平システムの動作のこと。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)

ズーム機能(ずーむきのう)

(Zooming Function)小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」には次のようにある。通常のFFT解析では、0から周波数レンジまでの範囲をライン数分(例えば800ライン)解析するが、任意の中心周波数で、ある周波数スパンで分析する機能をズーム機能とよぶ。この機能を使うことにより、高い周波数帯域でも高周波数分解能(⊿fが小さい)の分析が可能となる。このときデータの取り込み点数はズーム倍率分必要になるので時間がかかる。

ズーム電源(ずーむでんげん)

一般的な直流安定化電源にはレンジがあり、出力できる範囲を電流と電圧で規定している。たとえば高砂製作所のモデル「GP035-5」の仕様は「出力電圧0~35V、出力電流:0~5A」で、電圧/電流を最大35V/5Aまでの範囲で自由に設定できる。このように、使いたい電圧と電流の組み合わせで同じシリーズでも(たとえばGPシリーズ)多くの機種があるため、ユーザは何種類もの電源が必要で、実験室には多くの台数がある。計測用電源の代表メーカである高砂製作所は「一定範囲の中で焦点を合わせられるカメラのズーム機能のように、ある程度の電圧・電流範囲を1台でカバーする広い出力の電源があれば、資産がスリム化され顧客に喜ばれる」と考えた。そこで、電圧・電流の最大値でなく電力(容量)で仕様を規定した、新しいカテゴリーの「ズーム電源」を1991年に発売した。その後、菊水電子工業やテクシオ・テクノロジーが同様の電源を「ワイドレンジ電源」の名称で発売し、「電力で規定した直流安定化電源」は、今やこれら各社の主力製品となっている。