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- 水位計(すいいけい)
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水位を測定する機器。水位センサーを指すこともある。測定対象(川やダムなど)により、メーカや種類が色々ある。気象観測機器の範疇の水位計(主に川の水位を計測する)を指すことが多い。センサーメーカのキーエンスには独自方式の水位センサーを使った水位計がある。
- スイーパ(すいーぱ)
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掃引(スイープ)信号を発生する測定器。掃引信号発生器の通称。
- 水銀フリー(すいぎんふりー)
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水銀が含まれる製品をなるべく使わず、使用済み製品を適正に廃棄し、水銀が使われない環境を目指す取り組み。水俣条約(水銀を使用した製品の製造と輸出入を規制する国際条約)に元づき各官庁が方針を示している。水銀レスとも呼ばれる。参考記事【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022/2ページ目。UV計(有機汚濁測定装置)UV-10を取材。
- 水銀レス(すいぎんれす)
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2020年末から施行予定の水俣条約で、水銀温度計などは2021年1月以降、製造及び輸出入について規制される。現在ユーザが使用中の水銀温度計は今後も使用できるが、新たに製造することはできまない。ただし標準器としての使用を目的として、水銀を含まない製品によって代替できないものについては除外される。細かな条件があり、各省庁のHPに掲載されている。
- 水質計(すいしつけい)
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(water quality meter) 読んで字のごとく「水質を測定する計測器」の総称。水質測定器とも呼称される。水質の具体的な測定項目はpH(ペーハー)やORP(Oxidation-Reduction Potential)、濁度など様々で、それぞれpH計(ぺーはーけい)やORP計(酸化還元電位差計)、濁度計(だくどけい)がある。それ以外にも測定項目はDO(溶存酸素)、電気伝導率、塩分、全溶存固形物量、海水比重、淡水EC、クロロフィル、光量子など多岐にわたる。メーカは堀場製作所や東亜ディーケーケーが有名だが、工業計器メーカ(富士電機や横河電機など)も自治体(上下水道)向けに水質計を販売している。水質センサのメーカも民間向けの水質計をつくっている。 用途はラボ(R&Dなどの実験室)から屋外(河川などのフィールド)まである。センサ式水分計の国産メーカでは東亜ディーケーケーがあり、ラボ用の水質測定に使う吸光光度計のトップブランドHACK(ハック)社の総代理店もしている。水の汚染具合を示すCOD(Chemical Oxygen Demand)を測定するUV計なども水質計の1種で、水環境計測が得意なJFEアドバンテックなどがラインアップしている。 柴田科学の「ハンディ水質計 アクアブ AQ-200シリーズ」のように、名称が「水質計」となっているとわかりやすいが、そうでない製品が多くあり、水質計の範疇は広範である。また水質計は科学分析器と計測器の両方に分類される。富士電機ホームページの製品ページの大見出しは「計測機器」で、その下にサブタイトル「水質計」がある。東亜ディーケーケーは「総合計測器メーカ」を自認し、IIFES(アイアイフェス、旧計測展)の常連出展社である。計測器と科学分析器の厳密な区分は難しい。
- 水質測定器(すいしつそくていき)
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pH(ペーハー)値や塩素濃度などを管理するために水質を測定する機器の総称。水質計とも呼ばれる。ORP(Oxidation-Reduction Potential、酸化還元電位。溶液の酸化還元状態を表す値)や溶存酸素(DO:Dissolved Oxygen。水に溶解している酸素量)、COD(Chemical Oxygen Demand、化学的酸素要求量。水中に含まれる有機物による汚濁を測る指標の1つ)など、具体的な測定項目は多岐にわたる。参考用語:pH計、ORP計、水質チェッカ
- 水質チェッカ(すいしつちぇっか)
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水質を調べる水質計の1種。水質計のモデル名(品名)に「水質チェッカ」は使われる。水質計の測定項目はpH(ぴーえっち)やORP(Oxidation-Reduction Potential)、濁度(だくど)など様々で、 pH計(ぺーはーけい)やORP計(酸化還元電位差計)、濁度計(だくどけい)などがある。水質チェッカは多項目を1台で測定できるハンディ(可搬型)モデルが多い。そのため具体的な測定項目を示すpH計などといわずに「水質」という名称を使っている。小型で安価な製品は通販でも購入できる。水質チェッカは計測器と科学分析器の両方に分類される。 堀場製作所のマルチ水質チェッカU-50シリーズは、1台で最大11項目を同時測定できる。河川などのフィールドでの水質チェックを想定している製品である。東亜ディーケーケーのWQC-22A水質チェッカは1台でpH、電気伝導率、塩分、温度、濁度、溶存酸素が測定できたが、2017年11月に生産中止になり、後継は簡易ポータブル多項目水質計WQC-30になる(後継モデルは水質チェッカが品名ではない)。 水の汚染指標にCOD(Chemical Oxygen Demand、化学的酸素要求量)があり、COD測定器にはUV計などがある。これらは水質チェッカ同様に河川などの屋外で使用される水質計の1種といえる。
- 随時比較サンプリング(ずいじひかくさんぷりんぐ)
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多チャンネルA/Dコンバータで、各チャンネルを1つのサンプリング回路で随時比較してサンプリングする方式。低コストで多チャンネルを構成できるが、各チャンネルのサンプリング時間が異なる為、変化の激しい測定には不向き。(株式会社高砂製作所の用語解説より)
- 水準器(すいじゅんき)
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面の水平を測定する機器。
- 推奨印加電圧(すいしょういんかでんあつ)
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(Recommended Exciting Voltage)変換器にその仕様を保って加え得る電圧(V)。(株式会社東京測器研究所の「びずみ測定用の変換器の用語」より)
- 水晶温度計(すいしょうおんどけい)
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水晶振動子をセンサーとした高精度の温度計。(=クオーツ温度計)
- 水素濃度計(すいそのうどけい)
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水素の濃度を測定する機器。ガス検知器・警報器のトップメーカ、新コスモス電機には水素ガス濃度の測定器がある。発電所用水質調整装置をつくっている日機装には「水素ガス濃度計」がある。プロセス制御(PA)・工業計器の国内トップメーカである横河電機にはガス分析計の製品群があり、「水素純度計」という製品がある。糖度計・濃度計のトップメーカ、アタゴには過酸化水素水濃度計( モデルPAL-39S)がある。このように多彩なメーカ(ガス検知器、産業機器、工業計器、濃度計)が「水素濃度計」と呼ばれる製品をつくっている。 当サイトではカテゴリー「科学分析機器」に分類している。
- 水素発電所(すいそはつでんしょ)
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水素を燃料とした発電所。従来の化石燃料(石油や石炭、LNGなど)を使う火力発電所のようにCO2を排出しないので、今後の脱炭素の実現に善くすると期待されている。2022年には国内初の水素発電所が商用運転する計画であることが報じられている。 従来の火力発電所は建設や保守に多くの電気計測器が必要だが、水素発電所も同様に運転・保守には計測器が欠かせない。 参考用語:カーボンニュートラ、ゼロエミッション
- 垂直軸感度(すいちょくじくかんど)
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オシロスコープの垂直増幅器が信号をどれだけ増幅するかを示し、1目盛あたりのミリボルト(mV)で表す。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)
- 垂直軸分解能(すいちょくじくぶんかいのう)
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(vertical resolution) 波形測定器(波形表示する計測器)には垂直軸の分解能が規定されているが、「垂直軸分解能」というと一般的にはデジタルオシロスコープ(オシロ)の電圧の分解能(測定精度)を指すことが多い。ただし通常は電圧値としてはカタログ仕様には記載されていない。記載されている数値はA/D変換器のビット数である。その理由は、デジタルオシロのA/D変換器は従来から8ビットであるため、電圧の分解能は決まっていて、モデルによる差はないのであまり重要な仕様として記載してこなかったという背景がある。ところが最近(特に2018年以降)、オシロで電圧も精度良く測定したいというパワエレ市場の需要などから、12ビットのA/D変換器を搭載して電圧の解析機能を向上させたモデルが登場している。そのようなモデルには有効ビット(ENOB)という仕様が規定されている。有効ビット数はダイナミックなA/D変換器の特性を示す指標のため、ノイズや歪の影響を判断する材料となる。垂直軸分解能の性能が向上した「高分解能オシロスコープ」が汎用オシロスコープの1機種群になりつつある。 テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)では「垂直軸分解能:デジタル・オシロスコープのADコンバータが、どれだけ正確に入力電圧をデジタル値に変換できるかを示し、ビットで表す。ハイレゾ・アクイジション・モードなどの計算により、有効分解能を引上ることができる。」とある。8ビットのA/D変換器で得たデータを平均化処理することによって、分解能を高める機能を「ハイレゾ」と称している。
- 垂直システム(すいちょくしすてむ)
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信号発生器内で出力信号の振幅やオフセット・レベルを定義している部位。(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)
- スイッチ/コントロールユニット(すいっちこんとろーるゆにっと)
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信号を制御するためのスイッチ。データ収録(収集)のときに、切り替え器として使用する。メインフレームと(スイッチ機能がある)モジュールで構成される。コンピュータで計測器を制御する自動計測では必須の計測器で、校正をする標準室などに使われる。 キーサイト・テクノロジーのDAQ製品である3488Aなどの品名だった(今は生産中止)。「スイッチコントロールユニット」や「スイッチ・コントロールユニット」という表記もされた。筆者は初めてこの名称を聞いたとき、違和感があり良くわからなかった。メインフレームは「切替器」や「スイッチ」、モジュールは「スイッチモジュール」とでも命名してくれたら、すっきり理解できたことと思う(光通信測定器には光チャンネルセレクタというスイッチ製品がある)。メーカとしては単なるスイッチではなく、計測器をコントロール(制御)するときに使い、かつユニット(モジュール型)である、という意味を込めた品名だったのだろう、と推測される。現在の同社は「データ収集システム」やDAQという表記に力点を置いているが。 現在のキーサイト・テクノロジーの現役モデル34970Aは「データ収集コントロール・ユニット」、34980Aは「マルチファンクションスイッチ」、DAQ970Aは「データ収集システム」といい、「スイッチ/コントロールユニット」なる名称は無くなり(2022年現在)、他社でもこの呼称はほとんど聞かない。3488Aが現役だった2000年頃にはキーサイト・テクノロジー以外にもあった一般的な名称だった(たとえばケースレーなど)のかは、今となってはわからない。
- スイッチング電源(すいっちんぐでんげん)
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(switching DC power supply) 内部回路にスイッチング方式を採用している直流電源。正式にはスイッチング方式直流電源だが、略して「スイッチング電源」ということが多い。1970年代に登場し、従来のドロッパ方式(シリーズレギュレータ方式)より効率が良く、また小型・軽量にできるため、現在では直流電源の主流となっている。以前はノイズが多かったが最近はノイズ対策がされているため、幅広い分野で利用されている。また、ドロッパ方式直流電源では難しい大容量電源を作ることができるため、電気自動車などの試験に使われている(電力回生型双方向電源)。ただしドロッパ方式のほうが一般にはノイズが少ないので、用途によって使い分けられている(計測用電源メーカは2つの方式のモデルをラインアップしている)。 1990年代に、それまで単一レンジだったスイッチング電源にワイドレンジのモデルが開発され(ズーム電源)、2010年代以降は主要な計測用電源メーカの主力モデルとなっている(ワイドレンジ電源)。つまり、現在の中型DC電源の販売数は、ワイドレンジ(スイッチング電源)とドロッパ方式直流電源が多い。 スイッチング電源はモデルによって品名に「スイッチング」と付いているが、そうでなく単に「直流電源」の場合も多いため、カタログで確認しないとドロッパ方式かスイッチング方式かは判別がつかないことが多い。
- スイッチング方式(すいっちんぐほうしき)
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直流安定化電源を回路方式で大別すると「シリーズレギュレータ方式(ドロッパ方式)」と「スイッチング方式」の2種類がある。スイッチング方式は半導体をスイッチとして使い、ON/OFFを制御して出力を安定させる。従来のシリーズレギュレータ方式に比べて効率が良く、電源を小型・計量にできるが、スイッチングノイズが発生する。この方式を使った直流電源を一般に「スイッチング電源」と呼んでいる。技術の進歩によってスイッチング電源は多くのメーカが発売し大変普及しているが、従来のドロッパ方式も健在で、両者は用途によって使い分けられている。
- スイッチング・レギュレータ(すいっちんぐれぎゅれーた)
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連続制御ではなく、制御回路がON/OFF動作する断続制御方式のレギュレータのこと。電力変換効率が極めて良い。(株式会社高砂製作所の用語集より)