計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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4K(よんけー)

映像における画面解像度(細かい部分まで精細に表示できる度合)で、4Kテレビの画面は横に3840画素、縦に2160画素あり、従来のテレビより高精細である(4Kはフルハイビジョンの4倍の画素数)。4Kを正確に記載すれば「3840x2160」だが、横の画素数が約4000であることから4Kと呼称される(4Kの出現によってフルハイビジョンは2Kと呼ばれるようになった)。2021年の東京オリンピックを契機に4Kテレビ導入が促進された。4Kの次世代といわれるのが8Kで、4Kのさらに4倍、2Kの16倍の画素を持つ、8000×4000=3200万画素級の超高精細映像である。 参考記事:~8Kで目覚める、新しい世界~映像機器の開発を支えるアストロデザインのビデオ信号発生器 参考記事(会員専用):市場動向レポート「テレビ放送の最前線と計測器」2014年9月号 TechEyes Vol.07

48V電源(よんじゅうはちぼるとでんげん)

48Vの直流(DC)電源のこと。一般に電子機器はDC駆動だが、商用電源(コンセントの電気)は交流(AC)のため、電子機器は内部の電源回路でACからDCを作るか、PCのACアダプタのようにACをDCに変換するコンバータが外部に必要となる。通信機器の多くはDC48V駆動が多く、NTT局舎も装置には48Vを供給する電源装置や配線がある。計測用電源の大手メーカ、高砂製作所HPには「通信機器駆動用」というタイトルで「-48V直流電源」が掲載されている。自動車の電動化で、従来の鉛蓄電池(12V)を高圧化するのに、日本メーカは数百Vにしているが、ドイツを中止にEUでは48V(LV14規格)の採用が進んでいる。IoTで流行りのビックデータを扱うデータセンターでは近年、直流給電で電力ロスを減らす方策が報じられている(サーバもAC駆動でなく、DC駆動の製品が増えるかもしれない)。

4出力電源(よんしゅつりょくでんげん)

1台で出力数4chの多出力直流電源。

4端子対法(よんたんしついほう)

(4-terminal pair method)LCRメータなどの交流インピーダンス測定では試料(DUT)との接続方法は4端子法(ケルビン接続)が一般的である。4端子法の配線にシールドを加えてシールド導体はガード端子に接続し、4端子法では測定できない高インピーダンス(10kΩ~10MΩ)に対応したのが5端子法だが、シールドケーブルのシールド側を利用して電流の往路と復路を重ねたのが4端子対法である。4端子対法は磁束の発生を抑えて電磁誘導による影響をなくす効果がある。 参考記事: LCRメータの基礎と概要 (第2回)の2ページ目・・試料との接続方法を図解。

4端子法(よんたんしほう)

(four-terminal method) 一般にテスタなどで抵抗を測定する場合は2本の線でDUTに接続する(2端子法と呼ぶ)。ただし、抵抗値が小さい場合は接続ケーブルの抵抗分などが測定値に影響して大きな誤差になるため、4本の線で接続する。これを4端子法(または4端子測定法、4端子接続、4線接続)と呼ぶ。別名:ケルビン接続。電圧測定線(2本)と電流測定線(2本)を用意して4本の接続線で測定を行う。LCRメータなどのインピーダンス測定器は4端子法を採用している。 信号をDUT(試料)に印加するケーブルと測定するケーブルを別にすることによって、ケーブルによる電圧降下や接触抵抗の影響を除き、低インピーダンスの測定を1Ω程度まで可能にしている。しかしケーブル間の浮遊容量の影響は残るため10kΩ以上の高インピーダンスの測定は不向きである(5端子法により高インピーダンス測定が可能になる)。 参考記事: LCRメータの基礎と概要 (第2回)の2ページ目・・試料との接続方法を図解。

4-20mA(よんにじゅうみりあんぺあ)

アナログ出力の規格で、電流出力の範囲が4mA~20mAの範囲で出力される方式こと。計装用機器の標準アナログ出力として採用されている。計測器のアナログ出力は4-20mAになっているモデルが多い。計測器のアナログ出力を記録計(ペンレコーダなど)に入力して、紙に印字する場合、計測器のレンジのフルスケールに対応して4~20mAが流れる。そこで記録計の設定を4~20mAにしておくと、適切な大きさで描画することができる。 現在の計測器はデジタル全盛の時代であるが、計装など、プラントの現場では、アナログ値を紙に印刷して確認することが多い。たとえば新幹線の開通の為の試運転・試験では、振動や騒音などの計測データを記録計に入力して、試験中に紙に印刷し続け、検査員は気になる箇所に印をつけて試験が行われた。現在はだいぶ電子化され、デジタルデータをメモリに蓄積するメモリレコーダ が主流になったが、紙に印刷されていく波形を検査員が目視で確認する手法は、一番合理的で間違いのない確かな試験方法と考えられている。 印刷できることを最大の特徴とするエー・アンド・デイ(旧三栄測器、日本アビオニクス)の記録計、オムニエースは、現在でもメモリレコーダとしてシェアを確保している。工業計器メーカの雄、横河電機の記録計がペーパーレス(印刷機能が無い)で、通信機能によって記録計からデータを収集することを大きな特徴にしていることとは正反対である。計測器はアプリケーションによって同じカテゴリでも(たとえば同じ記録計といっても)、機能が大きく異なることがある例といえる。 参考用語:0-10mV 参考記事(会員専用):【展示会レポート】スマートエネルギーWeek春展(FC EXPO/二次電池展/スマートグリッドEXPO)の3ページ目・・従来はアナログ出力しかなかったのに出力方式を増やした例。

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