エリアシング
(aliasing)
サンプリング周波数(fs)は測定信号の周波数(fm)の2倍以上である必要がある(サンプリング定理)。つまりfs>2xfm。fs/2(サンプリング周波数の1/2の周波数)よりも高い周波数成分はfs/2の周波数を中心にして、低周波側に折り返したように見える現象をエリアシングという。エリアシングは「折り返し雑音」や「エリアシングノイズ」とも呼ばれる(表記は「エイリアシング」もある)。つまりサンプリング周波数が低いと、ノイズによって正確な結果が得られない。FFT解析で出てくる用語だが、オシロスコープの使い方として、測定したい信号の周波数成分からエリアシングを考慮してサンプリングレートを設定することがあげられる。エリアシングを防止するには、fs/2の周波数以上をカットするLPF(Low Pass Filter、低域通過フィルタ)を使用する。 そのため、このLPFをアンチエリアシング・フィルタという(LPFについては用語「フィルタ」に図解がある)。fs/2は「ナイキスト周波数」と呼ばれる。
参考用語:アイソレーション