計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

33

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

quick brown fox(くいっくぶらうんふぉっくす)

元々はタイプライターの試験に使われた英語のパングラム。パングラムとはアルファベット26文字をすべて使い、なるべく重複しないようにした文書(言葉遊び)のこと。正式な文章は“The quick brown fox jumps over the lazy dog.”。和訳「素早い茶色の狐はのろまな犬を飛び越える」には全く意味はない。アルファベット26文字がすべて使われていることに意味がある。データ通信の分野で正確に送れるかの簡易試験にも使われた。通常はquick brown foxと略称される。Fox Massage(フォックス・メッセージ)と俗称されることもある。現在はフォントのサンプル例として使われることが一番の代表例。

クーロメトリ法(くーろめとりほう)

DIN EN ISO 2177に準拠した、金属皮膜の厚さを測定する電解法。目的成分を電流効率100%の条件下で電解し、これに要した電気量から定量分析を行う方法。膜厚測定器のフィッシャー社の方式は測定セルを皮膜定膜に密着させて、一定の測定面積・電解液・電流のもと皮膜定膜の電気分解を時間と電圧の変化により分析する。つまり、電気メッキの逆の工程を厳密に各数値を計測しながら行う。別名:電量分析法、電解式。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)

クーロンメータ(くーろんめーた)

静電気の帯電を電荷量(クーロン)で測定する機器。

クオーツ温度計(くおーつおんどけい)

水晶振動子をセンサーとした高精度の温度計。(=水晶温度計)

クオリティーファクタ(くおりてぃーふぁくた)

(quality factor) インダクタの性能を表す指標。記号「Q」で表すので別名「Q値」とも呼ばれる。値が大きいほどリアクタンスとしての純度が高いことになる。 参考用語:Qメータ 参考記事:LCRメータの基礎と概要 (第1回)の2ページ目・・Qメータの回路図など説明がある。 計測器情報(会員専用):Qメータの製品カタログ

矩形波(くけいは)

(square wave) 方形波と同様のスイッチング特性を持つ波形で、ハイとローの時間が等しくないものも含まれる(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)。 参考用語:方形波

屈折率計(くっせつりつけい)

屈折率を測定する機器。「屈折計」ともいわれる。日本薬局方に「屈折率測定法における屈折計の仕様に関する規定」が記載されていて、屈折率は医薬品の品質管理の指標として使われる。尿の比重や尿蛋白を液体の屈折率から測定する医療器から始まったアタゴ(国内メーカ)は糖度計・濃度計のトップメーカである。アタゴの「ポケット糖度計・濃度計PALシリーズ」には「屈折率目盛りの表示」モデル(PAL-RI)があり、薬品や化学製品のような屈折率で管理する液体の測定向けである。つまり屈折率計と糖度計は似たカテゴリーの測定器といえる。屈折率(refractive index)とは真空中の光速を物質中の光速で割った値で、物質中での光の進み方を記述する指標である(Wikipediaより)。

組込み(くみこみ)

1. 単体の測定器ではなく、機器に内蔵して使用されることを指す。「ベンチトップ」や「スタンドアロン」と対比して使われる。例:「組込みタイプ」、「組込み用電源」。2. ITやソフトウェアの世界では「組込みソフトウェア(embedded software)」を略していっていることがある。組込みソフトウェアとは、家電や産業機器などに内蔵され特定の機能を実現するためのコンピュータシステムで動作するソフトウェアのこと。ハードウェアであるMPU(マイクロプロセッサ、マイコン)やROM(メモリ)が実装されたプリント基板と、メモリに格納されたプログラムで構成される。 炊飯器から、ロボット、ブルドーザまで、現在のほとんどの電気・電機製品にはMPUと組込みソフトウェアが搭載されている。組込みシステムを試験して完成品にする測定器としてICE( In-Circuit Emulator、アイス、マイコン機器開発支援装置)がある。

組込みシステム(くみこみしすてむ)

(embedded system)組込みソフトウエアを含めた組込みシステム技術全般を指す言葉。組込みシステムとは、電子機器などに組込まれ、その機器特有の機能を実現するコンピュータシステムを指す。今や炊飯器から携帯電話まで身近にあるあらゆる電子機器にはマイクロプロセッサ(MPU/CPU)とそれを動かすソフトウェアが組込まれている。電子機器を動かしているこれらハードウェア(マイコン)とソフトウェア(プログラム言語)を総称して「組み込みシステム」(やembedded、エンベデッド)と呼ぶ。組込みシステムの開発・試験をするツールがマイコン開発支援装置(In Circuit Emurator:ICE、アイス)やデバッガーと呼ばれた計測器群だった。adviceの愛称で一世を風靡したICEメーカの横河デジタルコンピュータは現在は横河電機とは資本関係が無いが(現会社名:DTSインサイト)、顧客への定期DMには今も「組込みメールニュース」というタイトルのものがある(2021年10月)。ICE市場は2000年頃に比べたら激減して多くの国産ICEは撤退してしまったが、今でも「組込み(embedded)」は計測(ICEなどのエミュレータ関連)の用語として健在である。ベンチャーで1980年代にはICEのNo.1メーカだった株式会社ソフィアシステムズは今は株式会社Sohwa&Sophia Technologiesで、ICEは主力製品ではないが、いまでも「Embeddedシステム関連を中心とした最新情報のメルマガ」を定期配信している(2021年12月)。

クライオスタット(くらいおすたっと)

試料を低温に保つための装置。物性測定、構造解析、光学測定などで計測器とともに使われる。

グラフィック・エディタ(ぐらふぃっくえでぃた)

信号発生器に組み込まれているツール。これを使用すると、グラフィック表示される波形を見ながら信号を編集できる。編集した結果のデータ・ポイントはコンパイル(※)され、波形メモリにストアされる。(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)(※)「編集」という意味。 参考用語: シーケンス・エディタ、 シーケンス機能、 シーケンス・リピート・カウンタ、 イベント入力、 統合エディタ

グランド(ぐらんど)

(ground)地面を表す英語のgroundが由来なので「グラウンド」と表記されることもあるが、計測器では「グランド」のほうが多い。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)では以下の解説がある。「グランド:1. 電気回路や電気機器を地面に接続する導体で、基準レベルとなる電圧を確保するためのもの。2. 回路内の電圧基準ポイント。」

GND(ぐらんど)

グランド(またはグラウンド)の略記。電気機器を地面に接続し(接地)、基準レベルとなる電圧を確保する。計測器には「GND」の表記がされることが多い。地面を表す英語のgroundが由来。

クランプ(くらんぷ)

クランプ電流計・クランプセンサーの略称。

クランプオンアダプタ(くらんぷおんあだぷた)

電線を挟み込んで電流を測定するセンサー。(=クランププローブ)

クランプオンリークハイテスタ(くらんぷおんりーくはいてすた)

日置電機の漏れ電流計の品名。電流測定はクランププローブが使われる。クランプとは電流が流れる線材を挟んでホール素子などで囲み、磁力線から電流値を検出する機構のことを指す。日置電機はプランプ製品のラインアップが最も多い計測器メーカの1つである。特に現場用のハンドヘルド(可搬型)のテスタが強い。 「ハイテスタ」という名称は日置電機特有のネーミング。たとえばメモリレコーダを「メモリハイコーダ」。クランプ電流計を「クランプオンAC/DCハイテスタ」など、「ハイ」が好きである。そのため、クランプ式の漏れ電流計は「クランプオンリークハイテスタ」と呼んでいる。同社の2022年現在の漏れ電流関連製品は「リークハイテスタ」は生産中止で、「クランプオンリークセンサ」や「リーククランプメータ(CM4000シリーズ)」がある。 参考用語:漏れ電流測定器、漏れ電流試験器、I0r測定器、成極指数、誘電吸収比 計測器情報:日置電機のクランプオンリークセンサ 製品カタログ(会員専用):日置電機のクランプメータCM4000シリーズ

クランプセンサ(くらんぷせんさ)

電線を挟み込んで電流を測定するセンサ。別名、クランププローブ。レコーダの現在の主流であるメモリレコーダには、電流センサであるプランプセンサからの入力ができるようになっている。レコーダで電流測定するアクセサリはクランプと呼称され、まったく同じ構造をしているが、オシロスコープで電流を測定するアクセサリはカレントプローブとか、電流プローブと呼ばれる。記録計はクランプ、オシロはプローブという呼称が好きである。両者は計測器本体の構造が似ているのに使い方(アプリケーション)が違うだけでなく、アクセサリの命名も違う。クランプセンサとカレントプローブはほぼ同じ構造だが使う計測器本体によって、名称(品名、呼び方)が異なる。 ところが、クランププローブをオシロに接続して使うことは多々あり、クランププローブと呼称される製品はレコーダにだけにしか使えない訳ではない。計測の初心者にはまったく迷惑でわかりにくい話である。両者(クランプセンサやカレントプローブ)の名称を統一してくれたら、計測器村の住人ではない単なるユーザ(使用者)には大変有意義である。計測器は単にツールなので、使えれば良いことで、詳しく知って村人になることが目的ではなく、使いこなして結果を得て、その結果から考察することが重要である。ツールを覚えることで終わると、何のために計測器を使っているのか本末転倒となる。

クランプテスタ(くらんぷてすた)

クランプ型センサーを使用した電流計。(=クランプ電流計)

クランプ電流計(くらんぷでんりゅうけい)

クランプ型センサーを使用した電流計。(=クランプテスタ)

クランプ電力計(くらんぷでんりょくけい)

(clamp power meter) クランプ型センサーを使用した電力計。電気設備の保守点検で主に使われる電池および商用交流電源で駆動する小型の電力計である。配電線からクランプ電流計で電流を検出して、電圧は配電盤の端子から測定コードを介して検出する。クランプ電力計には電圧、電流、電力のみを測定する単機能な製品から、電源品質を解析できる機能や測定データを長時間記録できる高機能な製品まである。 計測器メーカは、マルチ計測器、共立電気計器、日置電機、三和電気計器など大手から零細まで多くがつくっている。一般にクランプといえば日置電機が有名で、電力会社などでの採用が多いが、個人事業者などはマルチ計測器などのより安価なモデルを使っている傾向がある。毎年6月頃に開催される電気設備工事業界の展示会、JECA FAIR (ジェカフェア)にはクランプ電力計の主要メーカが出展している。 現在の計測器としての電力計はベンチトップ型の電力計(デジタルパワーメータと呼称されることが多い)とクランプ電力計である。デジタルパワーメータで解析機能に特化したモデルをパワーアナライザと呼び、最近のはやりである。ベンチトップ型電力計は国産の横河電機が高精度モデルを含んでトップシェアだった。クランプ電力計は日置電機がトップで、2社はある意味、すみ分けていたが、2010年頃から日置電機は横河電機と競合するモデルのラインアップを増やしている。横河電機もクランプを外部調達してクランプ式の電力計にも注力している。両社は1980~2000年代に光通信測定器で競ったアンリツと安藤電気のようである。