計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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ファイバースコープ(ふぁいばーすこーぷ)

製品の深部や内部の画像をモニターに写し出す機器(=工業用内視鏡)。以前の内視鏡は光ファイバーを使い、フィルム式のカメラで撮影していた。そのためファイバースコープと呼ばれたが、現在の工業用内視鏡の主力製品はビデオスコープの名称で、ファイバーは使っていない。ただしファイバースコープの時代が長かったので、今でも工業用内視鏡といえば「ファイバースコープ」といわれることが多い。内視鏡の世界的トップメーカのオリンパスの工業用内視鏡の主力製品はビデオスコープである。ただし、距離や線径の条件によってビデオスコープでカバーできない範囲はファイバースコープで補っている。光ファイバーといえば現在の基幹通信網として世界中で導入されているが、内視鏡での利用はそれよりも早い。そのため「内視鏡といえばファイバー」という認識があり、ファイバースコープが現在でも内視鏡の通称になっていると思われる。

ファイバーレーザー(ふぁいばーれーざー)

光ファイバーを増幅器とした固体レーザ。加工用レーザの主流となりつつある。表記は「ファイバ」と「ファイバー」の2つがあり、各企業によってどちらかを使っている。

5G(ふぁいぶじー)

第5世代移動通信システム。現在商用化されている4Gの次の規格。全世界で導入が計画されている。韓国が一番早く2019年に導入予定。日本は2020年のオリンピックに向けて導入が進んでいる。次世代無線通信システムとも呼ばれる(2019年3月現在)。英語の5th Generationを「5G」と略記している。現在のスマートフォンにつながる小型の携帯電話として、1991年4月にNTTはmova(ムーバ)4機種を発売した。当時はアナログ通信で、NEC、富士通など4社が特徴ある端末を提供した。94年には端末は従来からのレンタル制から買取り制になり、普及が加速した。当時の携帯電話は国により通信方式が違ったため、国際電気通信連合 (ITU) が次世代の世界共通のデジタル通信の規格を勧告し、2001年にNTTドコモが世界に先駆けてこの勧告に準拠するW-CDMAの商用サービスを開始した。これが3G(第3世代移動体通信、スリージー)で、それ以前の方式を2Gといって区別した。現在(2019年)の通信規格はさらに次の4Gである。

5G NR(ふぁいぶじーえぬあーる)

(New Radio)5G(第5世代移動通信システム)用に3GPPが開発した新しい無線アクセス技術。

FireWire(ふぁいやーわいやー)

IEEE1394規格の愛称。オーディオ・ビデオ関連のストレージ用の規格として、SCSI(スカジー)の後継としてAppleはFireWire(ファイヤーワイヤー)のコードネームで新しい規格を設計した。後にソニー、IBMなどと共同で1995年にIEEE1394の名称で標準化された。つまりIEEE1394が正式な規格の名称。ソニーはIEEE1394をi.Link(アイリンク)の商標で同社製品に搭載している。1990年代後半のIEEE1394普及期にはIEEE1394用のプロトコルアナライザが重宝された。新しい通信規格の黎明期には必ずプロトコルアナライザが必要だが、その製品需要は長くはない。IEEE1394プロトコルアナライザは現在はほぼ生産中止。

FastAcq(ふぁすとあくいじしょん)

テクトロニクス独自のアクイジション手法の名称。オシロスコープには「サンプル・ポイントからどのように波形ポイントを構成するかを決める」アクイジションモードがある。Acquisitionの意味は「取得」。マーケティング用語では顧客獲得などの意味で使われている。

ファストトランジェントバーストジェネレータ(ふぁすととらんじぇんとばーすとじぇねれーた)

ノイズ研究所のバーストノイズシミュレータの品名。

ファブリペロー共振器(ふぁぶりぺろーきょうしんき)

ファブリペロー干渉計ともいう。反射板・透明板・半透鏡などで構成され、通信、レーザー、光学分野で使われる。電波の共振波長から誘電率などが測定できる。シャルル・ファブリとアルフレッド・ペローから命名された。

ファンクションジェネレータ(ふぁんくしょんじぇねれーた)

(Function Generator)サイン波や方形波など様々な波形を発生する汎用的な信号発生器。FGと略記されることが多い。高周波の信号発生器である標準信号発生器(Signal Generator:SG)は原則サイン波しか出力しないが、FGは多くの機能(Function)があることが語源と思われる。国産No.1メーカのエヌエフ回路設計ブロック(エヌエフ)は「マルチファンクションジェネレータ」を品名にしている。その名の通り、excelで作成したデータをインポートして出力できるなど、AWG(任意波形発生器)に近い機能を備えている。テクトロニクスのAWGは高周波も出力できる機種群をラインアップしているが、2000年代に同社はAFGシリーズという、表示画面に出力波形が表示され、従来よりサイズが小さいモデルのFGを発売した。以降、エヌエフやキーサイト・テクノロジーというFGの主力メーカも小型の波形表示タイプをこぞって発売した(たとえばエヌエフのWF1973/1974など、AFGの発売から1年後には発売されている)。デジタルマルチメータ(DMM)やFGは長年、デジタルの数値表示だったのが、今では波形が表示されるモデルが主流である。岩崎通信機が2020年発売のSG-42xxシリーズの品名は「任意波形/ファンクション・ジェネレータ」で、FGとAWGは境界があいまいになる傾向である。計測器メーカとしては世界的にはキーサイト・テクノロジーが有名だが、日本ではエヌエフがシェアが高い。テクトロニクスや岩崎通信機もラインアップがある。横河計測は2021年現在、現役モデルが無く撤退したと思われる。テクシオ・テクノロジーやリゴルなどの中華系メーカもラインアップを増やしている。FGは、オシロスコープやDMMと並ぶ、汎用測定器の代表カテゴリーである。

VR(ぶいあーる)

(Virtual Reality) 日本語では「仮想現実」、「人工現実感」と訳される。「バーチャルリアリティー」という表現もみかける。

VIG(ぶいあいじー)

Voltage Current Generatorの略。電圧電流発生器(電圧・電流源)のこと。アドバンテスト(現エーデイーシー)のモデル5245/6246の製品カタログにSMUの機能の図解があり、SMUは「VIGとDVM(5 1/2桁)とエレクトロメータ」で構成されている。VIGやDVM(Digital Volt Meter)はアドバンテスト特有の表現である。

フィールドバランサ(ふぃーるどばらんさ)

フィールドバランサやバランシングマシンは、回転体の不釣合いを測定するもの。回転中心と重心がずれていると、回転させたときに余計な振動が出る。振動が起きる原因は余分な質量が付いているためで、それが何度の位置に何グラムあるかを計測して、どこに重りを付けるか(あるいは削るかして)振動が減るかを計測できる。計測器を現場に持っていき、対象機器に振動センサ・回転センサを付け、対象機器自身の軸受けや回転機構を使ってバランスをとる計測器をフィールドバランサという。バランシングマシンは、フライホイールなどの回転機械の部品単品をバラシングマシンが駆動させてアンバランスを測定するもの。フィールドバランサは、シグマ電子工業株式会社が30年位前から作っている老舗(推定シェア:約60%、バランシングマシンは低シェア)。従来は技術者が電卓で計算しながらバランス修正していたのを、同社が初めて自動で修正指示量の表示までする計測器にしたと言われている。

Field Fox(ふぃーるどふぉっくす)

キーサイト・テクノロジーのハンドヘルドRF製品群の通称。NA(ネットワークアナライザ)にSA(スペクトラムアナライザ)機能の一部を付加した、マイクロ波/ミリ波のハンドヘルド製品群をField Foxと呼称している。

VSIM(ぶいえすあいえむ)

SMUの機能の1つ。電圧を印加して電流を測定する。

VSA(ぶいえすえー)

(Vector Signal Analyzer)キーサイト・テクノロジーの製品名(現在は製造中止)。周波数軸と時間軸の両方の波形表示ができる同社のユニークな製品。デジタル無線の黎明期にメーカなどのR&D部門では、変調信号の解析に威力を発揮した。計測器の外観は箱で、外部にコントローラ(コンピュータ)をつないで使用した。現在は無線通信に使う変調信号の解析はもっぱらシグナルアナライザ(スペクトラムアナライザ)が使われるが、1990年頃にはVSAは有効な測定器の1つであった。

VSWR(ぶいえすだぶりゅあーる)

(Voltage Standing Wave Ratio)電圧定在波比の略記だが、VSWRやSWRという表記の方が良く使われている。高周波の伝送に関する基本的な単語。デジタルではなくアナログの基礎用語。

VHSデータレコーダ(ぶいえっちえすでーたれこーだ)

VHSカセットテープにデータを記録するデータレコーダ。現在はほとんど生産されていない。

VNA(ぶいえぬえー)

Vector Network Analyzerの略記。ネットワークアナライザ(NA)には従来、スカラー(※)型とベクトル型(VNA)があり、前者は下位モデルで安価、後者は上位で高額だった。最近はスカラー型が減り、ほとんどのNAがVNAになり、特別にいわないでもNAといえばVNAが多い。ただしキーサイト・テクノロジーの技術資料にはVNAの表記がある。またNanoVNAなる計測器がAmazonなどの通販で販売されている。HCXQSとOwOCommが共同開発した安価なVNAで、ホビー向け電子工作の記事を満載している月刊誌、トランジスタ技術などにNanoVNAで実測した例が掲載されている。(※)ベクトルは大きさと向きを持っている。圧力、加速度など多くの物理量がベクトルである。特に電気信号はベクトルで表現される(電子回路理論の複素数表記)。スカラー(scalar)とは大きさのみを持つ量の事をいい、ベクトルに対比して使われる用語。VNAは大きさ(dB)と向き(位相など)のベクトル量(実数部と虚数部の2つを持つ複素数)で測定できるが、大きさだけを測定する安価なモデルがスカラー型NAだった。昔はNAは高価な測定器だったが、技術革新によって安価なVNAが流通するようになった。

VoIP(ぶいおーあいぴー)

Voice over Internet Protocol の略。インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信する技術のこと。

VOCモニタ(ぶいおーしーもにた)

揮発性有機化合物(VOC)を測定する機器。(VOC=Volatile Organic Compound の略)