計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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RS-232C(あーるえすにーさんにーしー)

Recommended Standard 232 version C の略。米国電子工業会(EIA)によって標準化されたシリアル通信の規格の一つ。

RS-485(あーるえすよんはちご)

米国電子工業会(EIA)によって標準化されたシリアル通信規格。バス型のマルチポイント接続で最大32台まで対応している。(株式会社高砂製作所の用語集より)

RJ11(あーるじぇーじゅういち)

アナログの電話回線(一般の家庭にある固定電話機)に使われているモジュラー式のコネクタ。FCC(米連邦通信委員会)が定めたRegistered Jack 11の略記。コネクタ形状は端子が6ピン(6極)で、通信線が2本(2芯)のため「6P2C」(6極2芯)と表記される。アナログの電話回線が基幹通信の主流だった時代に活躍したモデムのケーブルもRJ11である。RJ11は電話機、ADSL、モデムなどの接続ケーブルのコネクタといえる。現在でも現役の電話線(銅線)は通信線が2線式で、コネクタに6つ並んだピンのうち中央の2つに芯線が接続されていて、他の4ピンは使用されていない。 LANのコネクタはRJ11によく似ているが、一回りサイズが大きいRJ45である。

RJ45(あーるじぇーよんじゅうご)

LANケーブルに使われているコネクタのこと。FCC (米連邦通信委員会)が定めたRegistered Jack 45の略記。8ピンすべてが信号線に繋がれた8極8芯のモジュラー式コネクタ。ANSI(米国国家規格協会)/TIAで規定された8P8Cコネクタとほぼ同じ。8P8Cはeight positions, eight conductorsの略で、プラグ部とジャック部を総称して8P8Cモジュラーコネクタとも呼ぶ。電話機のコネクタRJ11と外観が似ているがサイズやピン数が異なる。RJ11は6つの位置(ピン)のうち2つを利用する6P2C(6位置2導体、つまり信号線は2本)である。RJ45はコンピュータなどネットワーク機器の接続用(RS-232CやISDNで使用)、RJ11は電話機、ADSL、モデムなどのケーブルで使われる。

IIFES(あいあいふぇす)

日本電気計測器工業会(JEMIMA)が中心となり主催する電気計測器の展示会。国内外の電気計測器メーカが出展する場で、東京と大阪で隔年の秋に開催されてきた計測展が、東京の展示会名が2019年からIIFES(※)に変更になった。大阪での名称は「計測展OSAKA」である。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止になり、2022年1月に再開された。2023年は大阪でも開催せず、2024年1月に次のIIFESが計画されている(2023年2月現在) (※)IIFESホームページには以下の記述がある。 展示会の正式名称IIFES(アイアイフェス)は、「Innovative Industry Fair for E x E Solutions(イノベーティブ インダストリー フェア フォー イー バイ イー ソリューションズ)」の略です。「Innovative Industry Fair」は先進性や創造性に富んだ産業展示会であること、「E x E Solutions」のEはElectrical、Electronic、Engineeringといった電機・計測、工業を連想する言葉を、xはEで表される関連分野の技術がシナジー効果を起こす姿を表し、新たな価値づくりにつながる策(Solutions)が得られることを表現しています。 【編集後記】展示会取材の裏側(3)・・IIFES2022の取材裏話。

IEC(あいいーしー)

(International Electrotechnical Commission) 日本語では「国際電気標準会議」。電気・電子工学の規格を策定している国際機関。 たとえば規格名称のIEC 60xxx(6万台の番号)はEMCなどの電磁関連。多くの計測器の仕様に「IEC 60xxx-x(20xx年改訂版)に対応」などの記述がある。あまりにも規格の種類が多いので、それらすべてに精通するのは困難である。

IATF 16949(あいえーてぃーえふいちろくきゅうよんきゅう)

IATF(International Automotive Task Force 国際自動車産業特別委員会)が作成した、自動車業界の品質マネジメント規格。審査によってこの規格に適合したサプライヤから各自動車メーカは部材を調達するのがIATF 16949認証制度。認証制度は欧米の自動車メーカ9社と自動車産業5団体で運営される。

ISO(あいえすおー)

(International Organization for Standardization) 日本語では「国際標準化機構」。スイスのジュネーブにある非政府機関で、ISOが作成した規格のことを指していることもある(ISO規格とも呼称する)。規格は「ISO xxxx(xは数字)」のように表記され、ISOはすでに日本語といえる(国際標準化機構よりもISOという表現が大変よく使われる)。 ISOが策定した規格の代表例として、ISO 9000は品質マネジメントシステムとして多くの製造業の会社に導入されている。ISO 9000の認証を取得すると、海外への輸出などに有益である。ISO規格は翻訳されて、日本ではJIS 規格になっている。IEC (International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議)の策定した規格と合わせてISO/IEC 9000と表記されることもある。 読み方は「いそ」や「あいそ」もある。英字のI(あい)S(えす)O(おー)を、その通りに発音した「あいえすおー」が無難であると筆者は思う。“普通は「いそ」か「あいそ」と発音し、「あいえすおー」とはいわない”という主張も見かけるが、「いそ」か「あいえすおー」という人が多いと感じる。「あいそ」というのは、わざわざIだけを「あい」、その後をローマ字読みのように「いそ」と読むのは理由があるのか、ISOなどの国際規格に精通している方に、凡人の筆者にご教授いただけると幸いである。 計測器の品質管理(技術的な基盤)である校正の規定はISO 9001(一般校正)が使われているが、最近はISO/IEC 17025による不確かさ付校正が普及した。「ISO 17025校正」と呼称され、エビデンスの校正証明書が重要である。

ISO/IEC 17025(あいえすおーあいいーしーいちななまるにーごー)

国際標準化機構(ISO)が作成した、校正機関・試験所に関する国際規格。校正作業を行っている機関(〇〇会社の××標準室など)の能力を認定する基準として使われる。認定マークは校正の品質が国際的に認められた証明となる。ISO/IEC17025の認定は校正機関が認定範囲を決めて監査をすることで取得できる。略して「ISO 17025」と呼ばれることも多い。 計測器の技術基盤である校正の規定について、ISO 9001が長らく使われてきたが、ISO/IEC 17025による不確かさ付校正が普及し(「ISO 17025校正」と呼称)、試験成績書、トレーサビリティ証明書(体系図)の情報が1種類の書類に集約され、それを校正証明書と呼称している。ISO 9001(ISO 17025と区別して「一般校正」と呼称)とISO 17025(不確かさ付校正)では書類が異なるので注意がいる。 ISO 17025の位置づけは「校正・試験を行う機関に要求される業務品質が確立し、技術能力(設備、環境、技術者等)があること」で、その観点で監査が行われる。 ISO(International Organization for Standardization。アイエスオー、イソ、アイソ)は各国の国家標準化団体が集まった組織。IECは国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)。

ISO 9001(あいえすおーきゅーまるまるいち)

ISO(国際標準化機構)が規定した、商品やサービスの品質向上を目的とした品質マネジメントシステムISO9000シリーズのなかで要求事項を規定しているのがISO 9001で、品質マネジメントシステム監査の基準となる。 計測器の品質管理(技術基盤)である校正についてISO 9001に規定があり、校正作業を行っている機関(〇〇会社の××標準室など)の能力を認定する基準として使われる。認定マークは校正の品質が国際的に認められた証明となる。ISO 9001の認定は、校正機関が認定範囲を決めて監査を行うことで取得できる。校正機関はそのメーカが「製品実現に関わる、品質維持・改善に必要な測定機器の管理の仕組みができていること」を監査する。 ISO 9001では以下の3つの書類がある。 ・試験成績書:校正結果の値(データ)と単位を記載したもの。通常は合否判定(良や不良)が記載される(記載は必須ではない)。別名:データシート。 ・校正証明書:校正結果が国家標準にトレーサブルであることを、校正した事業者(責任者)が宣言する文書。 ・トレーサビリティ証明書:校正された機器が国家標準/国際標準までトレース(追跡) できることを体系化/図式化したもの。別名:トレーサビリティ体系図。 IEO/IEC 17025による不確かさ付校正が普及し((ISO 17025校正と呼称)、ISO 9001は「一般校正」と呼ばれるようになった。ISO 17025校正では上記3種の書類の役割(情報)が1つに集約され、それを校正証明書と称している。ISO 9001(一般校正)とISO 17025(不確かさ付校正)では書類の種類や記載内容が異なるので注意がいる。

ISO 26262(あいえすおーにーろくにーろくに)

自動車の電気/電子に関する機能安全についての国際規格。IEC 61508(機能安全規格)を自動車分野に適合したもの。

ISDN(あいえすでぃーえぬ)

Intefrated Service Digital Network の略。電話・FAX・データ通信を統合して扱うデジタル通信網のこと。

IMO(あいえむおー)

International Maritime Organizationの略。国際海事機構。

I2S(あいすくうぇあえす)

(Inter-IC Sound) フィリップス社(※)が提唱した、デジタル音声を伝送するためのIC間通信の規格。I2Sバスには、LJ、RJ、TDMと呼ばれるバリエーションがある。主に電子基板上で半導体チップ(IC)間の音声データ伝送に用いられる。家電製品から半導体、医療機器まで手掛けていたオランダのフィリップスが1986年に策定し、業界標準として広く普及した。オーディオ機能を持つ電子機器内部で使われている。同期式シリアル通信であるI2Cと似た方式である。最近のオシロスコープはシリアル通信などの規格の解析にオプションで対応している。I2Sに対応したモデルもある。 (※)(Philips) 1891年にヘラルド・フィリップスがオランダで電球工場として設立。ヨーロッパの代表的な総合家電メーカになった。日本では電気かみそりや電動歯ブラシで知られるが、コンピュータ断層撮影(CT)、核磁気共鳴画像(MRI)、などの医療機器・ヘルスケア事業に注力している。以前は音響・映像(オーディオ・AV)分野の、レーザーディスク(LD)、コンパクトディスク(CD)、Blu-ray Discなどの開発や規格提唱をしたメーカの1社である。半導体の事業は、2006年にNXP Semiconductors(NXPセミコンダクターズ)として独立している。日本のソニーやパナソニックが半導体もつくっているのと同じ。

I2C(あいすくうぇあしー)

( Inter-Integrated Circuit) フィリップス社が提唱した周辺デバイスの通信方式。同一基板内で400 kbps程度を想定している。低速シリアル通信と総称されている規格の1つ。 500MHz程度の周波数帯域のミドルクラスのオシロスコープで、I2Cのバスモニタやデータ解析ができるオプションを持つモデルが多くなった。

ITU(あいてぃーゆー)

(International Telecommunication Union)日本語では「国際電気通信連合」。国際連合(国連、United Nations※)の機関で、無線通信部門(略称:ITU-R)、電気通信標準化部門(ITU-T)、電気通信開発部門(ITU-D)の3部門がある。略称のITU-Rは国際規格の名称などでよく使われている。通信の分野の国際規格を策定する機関(団体)の1つ。 外務省HPの外交政策/国連外交/国連専門機関のページに次の記述がある(一部抜粋)。 ITUとは電気通信(有線/無線)の利用に係る国際的秩序の形成に貢献する国連専門機関。主として、以下の活動を行っている。1)放送や衛星通信等無線通信で使用される電波の国際的な分配及び混信防止のための国際的な調整。2)電話やファクシミリ、移動体通信、ハイビジョン等電気通信の世界的な標準化の促進。3)開発途上国に対する技術援助の促進。加盟国:193か国。ITUの最高機関である「全権委員会議」は4年ごとに開催される。 ※国連(United Nations)を翻訳すると「団結した国(複数の国が結束した、国の連合体)」で、発足時は「連合国(第二次世界大戦で日本やドイツと戦った国々のこと)」である。中国語ではUnited Nationsは現在も「聯合國(連合国)」と表記していて、「国際連合」などという美しい表現ではない。中国は「自分たちは連合国のトップ5国(常任理事国)の1国である」と思っている。外務省がUnited Nationsを「国連」という日本語にしたのは意図的な誤訳(確信犯)で、戦後の日本国民に対して、「国連は、先の世界戦争の戦勝国である連合国のサロンである」という真実の姿を伝えないようにした、という見解がある。国連憲章には敵国条項(当時の連合国と戦った日本などとは戦争を行う、つまり日本には攻め込んでも良い)があり、形式的には「この条項は死文化している」と解釈されているが、あくまで解釈であって、条項は削除されていない。国連への負担金の額は米国に次いで日本が2番目に多い状態が長く続いているが、日本はいまだに発言力の弱い立場である。「日本は国連を脱退する。東京に本部を置く新たな国際機関を創設する、といったら、多くの国が参加するのではないか」と著名な学者が冗談半分でいったら、その会合に参加していた安倍総理は、「きっと米国が真っ先に参加する」と即答したという。 参考用語(規格を策定する国際機関):IEC、IEEE

IEEE(あいとりぷるいー)

(Institute of Electrical and Electronics Engineers)電気・情報工学の分野の学術研究団体。米国に本部があり、標準化や規格の策定をしている。無線LANなどのIEEE802シリーズは有名。計測器をコンピュータ制御する規格としてHP(現キーサイト・テクノロジー)がつくったHP-IBはIEEEによってGP-IBとして標準化された。

IEEE1394(あいとりぷるいーいちさんきゅうよん)

オーディオ・ビデオ機器のストレージ用の規格として、SCSI(スカジー)の後継としてAppleが設計したFireWire(ファイヤ-ワイヤー)が、1995年にソニー、IBMなどと共同でIEEE 1394-1995として標準化され、IEEE1394と呼称されている。IEEE1394(4ピン)、IEEE1394(6ピン)、IEEE1394bなどがある。SCSIと同じ数珠繋ぎ(デイジーチェイン)やスター型の接続、ツリー接続ができる。最大転送速度800Mbps。 IEEE1394はデジタルビデオカメラの外部出力端子(DV端子)に採用されているほか、ソニーは「i.Link(アイリンク)」の名称で自社製品に採用している。つまり、IEEE1394、i.Limk、DV端子、FireWireはすべて同じ規格である。 新しい通信規格の黎明期には、その規格を採用する機器の開発・検証のためにプロトコルアナライザ(プロアナ)が必須となる。1990年代に横河電機は、計測器部門であるT&M事業部にコミュニケーション部門を新設し、通信計測器に参入した。3G向けの信号発生器を自社開発し、海外製フェージングシミュレータを取り扱った。CATVなどの有線通信にも積極的で、IEEE1394のプロアナは海外製品の転売から初めて、自社モデルも開発した。2000年代までのIEEE1394の普及期には横河電機のIEEE1394プロアナは代表機種だった。その後、横河電機は2010年頃にこれら通信計測器からすべて撤退している。通信から撤退はしたが、後継会社である横河計測には(安藤電気から継承した)光通信測定器があり、光スペクトラムアナライザなど世界No.1の光測定器をラインアップしている。 参考用語:IEEE(あいとりぷるいー) 計測器情報:IEEE1394プロアナの製品の例

IPアドレス(あいぴーあどれす)

(Internet Protocol address)IPプロトコルで使用するための32ビットのアドレス情報。IPプロトコルで通信するノードは、世界中で単一のこのIPアドレスを割り当てておかなければならない。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)

IVI-COM/C(あいぶいあいこむしー)

IVI計測器ドライバ仕様に準拠したIVI-COM多重環境計測器ドライバのこと。 Microsoft Office VBA( Visual Basic for Applications)、Visual Studio 6.0、 Visual Studio.NET、などで利用することが可能。IVI-Cドライバが同梱されているので、LabVIEWやLabWindows/CVI環境からも簡単に利用できる。 IVI :Interchangeable Virtual Instruments。 COM:Component Object Model。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)