計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

41

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

リアクタンス(りあくたんす)

(Reactance)電気工学ではインピーダンスを複素数(実数部と虚数部の和)で表現する。実数部は周波数によって変化しない抵抗成分で、虚数部はキャパシタやインダクタなどの、周波数によって値が変化する成分で、これをリアクタンスと呼ぶ。単位はΩ(オーム)。インダクタによるものを誘導性リアクタンス、キャパシタによるものを容量性リアクタンスと呼ぶ。この2つの成分が打ち消し合って、見かけ上ゼロになると「共振」という現象が起きる。共振が起きる周波数を共振周波数と呼ぶ。

リアルタイム解析(りあるたいむかいせき)

(Real-time Analysis)小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」には次のようにある。サンプリングされたデータに対して、ウィンドウとウィンドウの間があくことなく連続してFFT演算が行われる解析状態のこと。通常のFFT解析では信号の解析データ長分(1024点または2048点)のサンプリングを行うと次にそのデータに対してFFT演算を行うが、その間に次のデータを取込んでおき、前の演算が終るとすぐに次の演算を行う方式となっている。サンプリングにかかる時間よりFFT演算時間(表示時間までを含む)のほうが短ければリアルタイム解析が実行できる。これに対して演算時間がサンプリング時間より長くなると演算している間に1フレーム分以上の新しい信号がサンプリングされてしまい、信号の取りこぼしが出る。また逆に演算時間よりサンプリング時間の方が長いときには、ウィンドウの一部を前のウィンドウと重ねること(オーバーラップ処理)ができる。

リアルタイムサンプリングオシロスコープ(りあるたいむさんぷりんぐおしろすこーぷ)

現在のオシロスコープ(オシロ)の主力の方式。等価時間サンプリングの手法を使ったサンプリングオシロスコープがあるため、それと区別するためにこの呼び方がある。リアルタイムサンプリングのオシロは繰り返し波形だけでなく単発信号も観測できる。それに対してサンプリングオシロは繰り返し信号しか観測できない。サンプリングオシロの利点はリアルタイムオシロに比べて高い周波数まで測定できること。高速伝送信号のアイパターン評価などに適している。リアルタイムはオシロ以外にも、たとえばスペクトラムアナライザ(スペアナ)でもそう呼ばれる機種群がある。「リアルタイム」というと以前はオシロの1機種群を指していたので、オシロを省略して「リアルタイム」と呼ぶことも多かったがスペアナもあるため、最近はあまり略していない。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)では以下の解説がある。「リアルタイム・サンプリング:サンプリング・モードの1つで、トリガされた1回の取込みでできる限り多くのサンプルを収集すること。信号の周波数帯域がオシロスコープの最大サンプル・レートの半分以下の場合に有効。」つまり、オシロの話、と限定した時は「リアルタイムサンプリング」と説明されている。

リアルタイムスペクトラムアナライザ(りあるたいむすぺくとらむあならいざ)

当サイトの「スペクトラムアナライザの基礎と概要(基礎と概要シリーズ、2021年3月公開)」には次のように説明されている。スペクトラムアナライザを方式で分類すると、周波数を掃引しながら信号の大きさを観測する掃引式アナライザと、現象の同時性を重視して信号を観測するリアルタイムアナライザに大別される。デジタル方式の掃引型スペクトラムアナライザはさまざまなデジタル変調信号解析などが行えるようになったため、従来のスペクトラムアナライザと区別してシグナルアナライザと呼ばれるようになった。ただし掃引型は変化する信号を途切れなく観測することはできない。変化する信号を途切れなく観測できるのがリアルタイムスペクトラムアナライザである(https://www.techeyesonline.com/tech-column/detail/Reference-SpectrumAnalyzer-01/)。テクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて(2009年9月発行)」では「リアルタイム・スペクトラム・アナライザ:RF信号中の捕捉困難なRFイベントでトリガをかけることができ、その信号を連続してメモリに取込んで、周波数、時間および変調の各領域で解析できる測定器。」とある。

リアルタイムスペクトラム解析(りあるたいむすぺくとらむかいせき)

DFT(離散フーリエ変換)により、測定信号の帯域を、時間的隙間を空けずに連続して解析するスペクトラム解析技術。リアルタイム・スペクトラム解析は、設定したスパン、分解能帯域幅および時間パラメータの範囲で、100%の確率でトランジェント信号にトリガをかけて表示可能。(2009年9月発行のテクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」より)

リアルタイム帯域幅(りあるたいむたいいきはば)

リアルタイムで連続した取込みができる周波数スパン。デジタイザおよびリアルタイム・スペクトラム・アナラ イザのIF帯域の性能で決まる。(2009年9月発行のテクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」より)

リーディング(りーでぃんぐ)

(reading)デジタル表示する測定器の確度で使われる。デジタル表示された測定値の読み取り値の意味。詳しくは用語の「確度」を参照。

rdg(りーでぃんぐ)

確度の仕様で使われる略記。デジタル表示された測定値のこと。readingの略で読み取り値の意味。読み取り値に対する誤差を±X%rdg(Xは数字)と表記して、読み取り値のX%の誤差がある、と確度を規定する。詳しくは用語の「確度」を参照。

リード線(りーどせん)

測定器のアナログ出力端子と記録計を接続するための電線。

リードバック(りーどばっく)

計測用電源が、いかなる状態で動作しているかを外部に知らせる機能をいう。アナログ信号、デジタル信号、パソコンを使った各種通信方式がある。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

力行(りきこう)

商用電源からモータや電池へ電力を供給(または充電)している状態。反対にモータの回転エネルギーが電力供給側である商用電源に流れ込み、モータが発電機になっている状態や、電池から商用電源へ電力を放電している状態を回生という。インバータ制御で使われる用語。

力行電流(りきこうでんりゅう)

回生機能付き直流電源などで、この電源が通常の直流電源装置と同じく、ACラインから電力を消費し直流に変換し、電力を負荷側に供給している状態(ソース電流/ソース状態)。(株式会社高砂製作所の用語集より)

力率(りきりつ)

何%の電力が実際有効に使われるかを表わした比率のこと。電気を使って物を動かそうとするとき、エネルギーの損失が生じ、実際に働いた電力は消費した電力より小さくなる。

力率改善回路(りきりつかいぜんかいろ)

計測用電源で、入力力率の悪化や高調波成分の抑制を目的とした回路のこと。この回路を装備して力率を1に近づけている。(株式会社高砂製作所の用語集より)

力率トランスデューサ(りきりつとらんすでゅーさ)

電流と電圧の位相差から力率(位相角)を演算して計装信号に変換する機器。

リサジュー(りさじゅー)

2つの信号を直交するX軸・Y軸上で合成した図形のこと。リサジュー図形(曲線)よばれる(Lissajous figure、Lissajous curve) 。オシロスコープの2チャンネルを使って波形表示すると、2つの信号の周波数の比によって回転するように見える図形があらわれる。1970年代の映画でコンピュータのモニタに表示して、先進的(幻想的)な画像として使われた例もある。別名:オービット。

離散フーリエ変換(りさんふーりえへんかん)

(Discrete Fourier Transform)時間領域でサンプルした信号の周波数スペクトラムを、数学的に演算する処理方法。DFTと略記される。(2009年9月発行のテクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」より)

RISC(りすく)

(Reduced Instruction Set Computer) 和訳すると、最小命令セットコンピュータ。マイクロプロセッサ(MPU、CPU)の設計思想として「命令セットを縮小にする」ことが1980年代に提案され、その方針に基づいてつくられたMPUのこと。RISCのMPUの出現によって、そうでない従来のMPUはCISC(Complex Instruction Set Computer、複雑命令セットコンピュータ、読み方:しすく)と呼ばれる。RISCは1つの命令は簡単な処理しか行わないので高速にでき、複数の縮小命令によってプロセッサの能力を高める(高速処理にする)という設計手法。逆にCISCは1つの命令が複雑な処理をでき、命令数を減らすことでトータルパフォーマンスを高めるという考え方。現在、RISCとSISCの両方のチップがあり、用途によって使い分けられている。RISCチップは高性能なコンピュータ(パソコン、サーバ)や携帯機器(スマホなど)のMPUに採用されている。RISC-V(リスク-ファイブ)が技術ニュースで話題になっている(2020年10月現在)。

LISN(りすん)

(Line Impedance Stabilization Networks)直訳すると「ラインインピーダンス安定化回路網」日本語は「擬似電源回路網」だが、LISNのほうが良く使われる(通り名として良く聞く)。EMCのエミッション(EMI)試験で使用される。供試品に供給する交流電源のインピーダンスを安定化する機器。メーカによっては「電源ライン・インピーダンス整合回路網」や「疑似電源網」などの表現もある。

Listen Only(りすんおんりー)

コンピュータと計測器とのインタフェースとして開発されたGPIB(General Purpose Interface Bus)で、計測器が自分から出力をせず、PCからの指示を「だた聞いているだけ」の状態をListen Onlyモードという。