計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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リアクタンス(りあくたんす)

(reactance) 電気工学ではインピーダンスを複素数(実数部と虚数部の和)で表現する。実数部は周波数によって変化しない抵抗成分で、虚数部はキャパシタやインダクタなどの、周波数によって値が変化する成分で、これをリアクタンスと呼ぶ。単位はΩ(オーム)。 インダクタによるものを誘導性リアクタンス、キャパシタによるものを容量性リアクタンスと呼ぶ。この2つの成分が打ち消し合って、見かけ上ゼロになると「共振」という現象が起きる。共振が起きる周波数を共振周波数と呼ぶ。 参考用語:LC共振

リアルタイムOS(りあるたいむおーえす)

(real-time Operating System)タスクの切り替えやイベントに対する処理が早い事が特徴であるOSを示す。特に組込みシステムに良く使われるITRONが有名である。WindowsCEやLinuxは、ITRONに比べてタスク(プロセス)の切り替えが遅い為、一部の組込みシステムには適さない場合もある。リアルタイム処理(real-time operation)という表現も同じ意味で使われる。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)参考用語:TRON

リアルタイム解析(りあるたいむかいせき)

(Real-time Analysis)小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」には次のようにある。サンプリングされたデータに対して、ウィンドウとウィンドウの間があくことなく連続してFFT演算が行われる解析状態のこと。通常のFFT解析では信号の解析データ長分(1024点または2048点)のサンプリングを行うと次にそのデータに対してFFT演算を行うが、その間に次のデータを取込んでおき、前の演算が終るとすぐに次の演算を行う方式となっている。サンプリングにかかる時間よりFFT演算時間(表示時間までを含む)のほうが短ければリアルタイム解析が実行できる。これに対して演算時間がサンプリング時間より長くなると演算している間に1フレーム分以上の新しい信号がサンプリングされてしまい、信号の取りこぼしが出る。また逆に演算時間よりサンプリング時間の方が長いときには、ウィンドウの一部を前のウィンドウと重ねること(オーバーラップ処理)ができる。

リアルタイムサンプリングオシロスコープ(りあるたいむさんぷりんぐおしろすこーぷ)

現在のオシロスコープ(オシロ)の主力の方式。等価時間サンプリングの手法を使ったサンプリングオシロスコープがあるため、それと区別するためにこの呼び方がある。リアルタイムサンプリングのオシロは繰り返し波形だけでなく単発信号も観測できる。それに対してサンプリングオシロは繰り返し信号しか観測できない。サンプリングオシロの利点はリアルタイムオシロに比べて高い周波数まで測定できること。高速伝送信号のアイパターン評価などに適している。リアルタイムはオシロ以外にも、たとえばスペクトラムアナライザ(スペアナ)でもそう呼ばれる機種群がある。「リアルタイム」というと以前はオシロの1機種群を指していたので、オシロを省略して「リアルタイム」と呼ぶことも多かったがスペアナもあるため、最近はあまり略していない。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)では以下の解説がある。「リアルタイム・サンプリング:サンプリング・モードの1つで、トリガされた1回の取込みでできる限り多くのサンプルを収集すること。信号の周波数帯域がオシロスコープの最大サンプル・レートの半分以下の場合に有効。」つまり、オシロの話、と限定した時は「リアルタイムサンプリング」と説明されている。

リアルタイムスペクトラムアナライザ(りあるたいむすぺくとらむあならいざ)

当サイトの計測器入門記事「スペクトラムアナライザの基礎と概要(2021年3月公開)」には次のように説明されている。スペクトラムアナライザ(スペアナ)を方式で分類すると、周波数を掃引しながら信号の大きさを観測する掃引式アナライザと、現象の同時性を重視して信号を観測するリアルタイムアナライザに大別される。デジタル方式の掃引型スペアナはさまざまなデジタル変調信号解析などが行えるようになったため、従来のスペアナと区別してシグナルアナライザと呼ばれるようになった。ただし掃引型は変化する信号を途切れなく観測することはできない。変化する信号を途切れなく観測できるのがリアルタイムスペクトラムアナライザ(リアルタイムスペアナ)である。 オシロスコープとビデオ(映像)関連測定器が2枚看板だったテクトロニクスは、2000年代にスペアナに参入した。2004年にRSA3000シリーズ、2006年にRSA6000シリーズのリアルタイムスペアナ(RSA)を発売している。従来、横軸は周波数だったスペアナに、時間軸での表示機能を追加し、時間とともに変化するスペクトルの様子を捕捉して、各種の無線方式の信号の干渉を的確に捉え、信号の競合による誤動作の解消に貢献した。信号の強さを色で識別したRSAシリーズの表示波形(時間と共に変化するスペクトル)は、当時は衝撃的だった。以降、同社は高周波領域の製品群に力を入れている(ただし、その後スペアナ市場のキーサイト・テクノロジーやアンリツなどのシェアを同社が取ったかはあやしい)。 余談だが、時間軸と周波数軸の2つのドメインをもつ製品はRSA以前にすでにキーサイト・テクノロジーにある。VSA(ベクトルシグナルアナライザ)といい、スペアナがデジタル変調解析機能を強化してシグナルアナライザになる以前は、無線の研究者はVSAで変調解析をしていた。つまり、キーサイト・テクノロジーにとっては、周波数軸だけでなく時間軸で波形表示をすることは、既知のことで、テクトロニクスがRSAを発売しても、ほとんど驚かなかった(自社のスペアナの売上にはほとんど影響がないと思った)と推測される。なぜなら、すでにそんなことはVSAを数多く販売して、そのような機能や需要について熟知していたと筆者には思われる。製品としてのVSAはすでに生産中止だが、スペアナのシグナルアナライザ化につながっている。 スペアナの品名は、キーサイト・テクノロジーやアンリツ、マイクロニクスはスペクトラムアナライザやシグナルアナライザ、ローデ・シュワルツはシグナル・スペクトラム・アナライザなどで、「リアルタイムスペクトラムアナライザ」という品名はテクトロニクス以外にはほとんど聞かない。そのため、「リアルタイムスペクトラムアナライザ:テクトロニクスのスペアナの品名」という解説もできる。リアルタイムスペアナは多くのスペアナメーカがつくっているが、テクトロニクスのスペアナはリアルタイムスペアナだけである。 テクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて(2009年9月発行)」には「リアルタイム・スペクトラム・アナライザ:RF信号中の捕捉困難なRFイベントでトリガをかけることができ、その信号を連続してメモリに取込んで、周波数、時間および変調の各領域で解析できる測定器」とある。 上記でお気づきのように、スペクトラムアナライザをスペクトラム・アナライザと表記することがあるのと同じく「リアルタイム・スペクトラム・アナライザ」という表記も一般的である。

リアルタイムスペクトラム解析(りあるたいむすぺくとらむかいせき)

DFT(離散フーリエ変換)により、測定信号の帯域を、時間的隙間を空けずに連続して解析するスペクトラム解析技術。リアルタイム・スペクトラム解析は、設定したスパン、分解能帯域幅および時間パラメータの範囲で、100%の確率でトランジェント信号にトリガをかけて表示可能。(2009年9月発行のテクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」より)

リアルタイム帯域幅(りあるたいむたいいきはば)

リアルタイムで連続した取込みができる周波数スパン。デジタイザおよびリアルタイムスペクトラムアナライザのIF帯域の性能で決まる。(2009年9月発行のテクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」より)

リーディング(りーでぃんぐ)

(reading)デジタル表示する測定器の確度で使われる。デジタル表示された測定値の読み取り値の意味。計測器の製品カタログの仕様覧ではrdgと略記されることが多い。詳しくは用語「確度」を参照。

rdg(りーでぃんぐ)

readingの略記。和訳すると「読み値」、「読み取り値」。計測器が表示する測定値のことを指すので「表示値」とも呼ばれる。デジタル表示された測定値のこと。この表記は確度の仕様で使われる。読み取り値に対する誤差を±X%rdg(Xは数字)と表記して、読み取り値のX%の誤差がある、と確度を規定する。詳しくは用語「確度」を参照。

RS(りーどすけーる)

(read scale) 測定値(読み取り値、指示値)に対して%で精度を規定するやり方をRS(リードスケール)精度と呼び、その略記。「読み取り値(read out)」とも呼ばれる。表記は「%RS」「%RD」「リーディングスケール」などもある。デジタル表示の測定器の確度を規定する際に使われている。「reading」や(その略記の)「rdg」という表記も計測器の仕様覧に良く使われる。 アナログ表示の計測器(指示計器)の確度規定ではフルスケール精度(FS精度)が採用されている。

リード線(りーどせん)

測定器のアナログ出力端子と記録計を接続するための電線。

リードバック(りーどばっく)

計測用電源が、いかなる状態で動作しているかを外部に知らせる機能をいう。アナログ信号、デジタル信号、パソコンを使った各種通信方式がある。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

理化学研究所(りかがくけんきゅうじょ)

(RIKEN)正式名称は「国立研究開発法人理化学研究所」。1917年設立の自然科学の総合研究所。「理研」と呼称されることが多く、理研が正式名称のようになっている。英語名も“RIKEN”である。産総研とともに、日本の代表的な研究機関の1つである。 参考記事(会員専用):【展示会レポート】スマートエネルギーWeek春展(FC EXPO/二次電池展/スマートグリッドEXPO)・・理化学研究所が設立した民間企業である理研計器株式会社を取材。

力行(りきこう)

商用電源からモータや電池へ電力を供給(または充電)している状態。反対にモータの回転エネルギーが電力供給側である商用電源に流れ込み、モータが発電機になっている状態や、電池から商用電源へ電力を放電している状態を回生という。インバータ制御で使われる用語。

力行電流(りきこうでんりゅう)

回生機能付き直流電源などで、この電源が通常の直流電源装置と同じく、ACラインから電力を消費し直流に変換し、電力を負荷側に供給している状態(ソース電流/ソース状態)。(株式会社高砂製作所の用語集より)

力率(りきりつ)

何%の電力が実際有効に使われるかを表わした比率のこと。電気を使って物を動かそうとするとき、エネルギーの損失が生じ、実際に働いた電力は消費した電力より小さくなる。

力率改善回路(りきりつかいぜんかいろ)

計測用電源で、入力力率の悪化や高調波成分の抑制を目的とした回路のこと。この回路を装備して力率を1に近づけている。(株式会社高砂製作所の用語集より)

力率トランスデューサ(りきりつとらんすでゅーさ)

電流と電圧の位相差から力率(位相角)を演算して計装信号に変換する機器。

理研(りけん)

(RIKEN)正式名称は「国立研究開発法人理化学研究所」だが、技術誌などの文献では「理研」と表記される。産業総合研究所が「産総研」と呼称されているのに似ているが、理研は英語名を“RIKEN”にしているので、日本国内でも理研がほぼ正式名称といえる。 1917年設立の自然科学の総合研究所で、物理学、工学、化学、数理・情報科学、計算科学、生物学、医科学など幅広い分野の研究をしている、日本の頭脳である。2014年に理研の発生・再生科学総合研究センターが発表したSTAP(スタップ)細胞に関する報告は、研究者の間で真偽が話題となり、世間を騒がすニュースになった。良い悪いの両方の話題になる存在である。 参考記事(会員専用):【展示会レポート】スマートエネルギーWeek春展(FC EXPO/二次電池展/スマートグリッドEXPO)・・理研が設立した民間企業である理研計器株式会社を取材。

リサジュー(りさじゅー)

(Lissajous) 2つの信号を直交するX軸・Y軸上で合成した図形のこと。リサジュー図形(曲線)よばれる(Lissajous figure、Lissajous curve) 。オシロスコープの2チャンネルを使って波形表示すると、2つの信号の周波数の比によって回転するように見える図形があらわれる。1970年代のSF映画でコンピュータのモニタに表示して、先進的(幻想的)な映像として使われた例もある。別名:オービット。会話やメール文では「リサージュ」と発音・表記されることも多い。 参考用語:XYモード、アナログオシロスコープ 参考記事: デジタルオシロスコープの基礎と概要 (第1回) FFTアナライザの基礎と概要 (第1回)