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- LIB(えるあいびー)
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Lithium-Ion Batteryの略。リチウムイオン2次電池。正極と負極の間をリチウムイオンが移動する仕組みの2次電池。従来の電池より小型で大きな電力を出せるので、現在の携帯機器や電気自動車の主力の電池(バッテリ)になっている。略して「リチウムイオン電池」と表現されることも多い。
- LED(えるいーでぃ)
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(Light Emitting Diode) 日本語では発光ダイオードだが、LEDはもはや日本語である。電気によって光を出す、発光素子の1つ。最近の照明は蛍光灯から代わり、省エネのLED照明が普及している。 1962年の発明時には赤色LEDだったが、1970年代に緑色、1980年代に青色の開発がされた。映像用のメディアであるBlu-ray Disc(ブルーレイディスク)は青色LEDの発明によってできたといえる。青色LEDの発明では2014年に日本人がノーベル物理学賞を受賞している。またRGBの3原色をLEDでつくれることから、新しいディスプレイであるマイクロLEDが検討されている。 計測器としては、光測定器(光通信測定器)の安定化光源に、LED光源とLD(レーザーダイオード)光源がある。 計測器情報:品名にLEDが付く製品の例
- LED光源(えるいーでぃこうげん)
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発光素子にLEDを使用している安定化光源。LED=Light Emitting Diode の略。
- LEDユニット(えるいーでぃゆにっと)
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発光素子にLEDを使用している安定化光源。測定器が本体(メインフレーム)と光源ユニットになっている場合は測定器機能はユニット側にある。LED=Light Emitting Diode の略。
- LSB(えるえすびー)
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(Least Significant Bit)数値をバイナリで表現した場合の最下位ビット。または最下位バイト。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)
- LXI(えるえっくすあい)
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(LAN eXtensions for Instrumentation) 計測器向けに規格化された通信インタフェース。国内メーカでは菊水電子工業がLXIと表記したモデルを見かける。菊水電子工業の製品総合カタログの用語集には次の記述がある。「LXI:Ethernetを利用した計測器向けに標準化された通信規格。この規格に従った計測器にはLXIのロゴ表示がなされている。規格化はLXIコンソーシアムという測定器業界の大手企業を中心とした非営利法人によって推進されている。」
- LNG(えるえぬじー)
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(Liquefied Natural Gas) 日本語では「液化天然ガス」だが、LNGという表現がTVニュースでも頻繁に使われているので、もはやLNGは日本語といえる。天然ガスを-162℃まで冷却し液化させると体積が約600分の1になるため、タンクにつめて船や鉄道で輸送でき、大量貯蔵が可能になる。石炭・石油に比べて燃焼時のCO₂やNOx(窒素酸化物、ノックス)の発生量が少なく、SOx(硫黄酸化物)も発生しないクリーンなエネルギー源として近年、世界的に需要が高まっている。 LNGは社会インフラであるガスの供給源に使われるほか、火力発電所で石油に代わりに使用されている(特に近年、石油の価格高騰によって日本はLNGの輸入量を増やしている)。社会インフラに使われるので、工業計器の会社である横河電機はホームページの「業種/ガス・LNG」というページで解説をしている。つまりプラントなどで使われる計装の計測器は間接的にLNGに関係しているのである。 2011年3月の東日本大震災と福島第一原発の事故を受けて、当時の菅(かん)首相が全原子力発電所を(法的な根拠もなく)停止させたため、日本の電力需給は狂い、明確な電源構成の展望がないまま、原子力規制委員会の厳しい稼働基準により、ほとんどの原発は稼働できずにいる。代替のために火力発電所を稼働させるのに、日本は高額なLNGを海外から輸入し続けるしか方法がなく、税金が無策に(長期的な戦略ビジョンがないという意味)使われている事態がもう10年も続いている。電力会社間の融通をしても電力需要が発電所の発電量を超えるという予測から、経済産業省は2022/3/22に初めての「需給ひっ迫警報」(電力需給が厳しくなる見込みのため東京電力管内で節電の協力をお願い)を発令する事態も、とうとう発生してしまった。ロシアのウクライナ侵攻(2022年2月)が長期化して、LNGの輸入に頼る日本の電力事情はさらに悪化している。日本の安定的な電力供給は太陽光発電(PV)ではなくLNGによる火力発電で凌いでいるという現実がある。 2022年7月14日に岸田総理は「今年の冬には最大9基の原発を稼働、火力も10基増」を表明したが、実現できるのかはまだ不透明である(2022年7月31日現在)。
- LLC共振(えるえるしーきょうしん)
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2つのL(インダクタンス、コイル)と1つのC(キャパシタんす、静電容量)という3つのリアクタンスを使った共振回路。LLC共振コンバータは電源に使われる。STマイクロエレクトロニクスなどのデバイスメーカやスイッチング電源メーカがLLC共振を使った製品をつくっている。
- LO(えるおー)
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(Local Oscillator)日本語では「局部発信器」だが、回路図などではLOと表記される。ヘテロダイン受信機の基準信号として、単一の周波数を発生する信号源のこと。
- LCR(えるしーあーる)
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電子部品の中で、コイル(インダクタンス)をL、コンデンサ(キャパシタンス、静電容量)をC、抵抗器(レジスタンス、抵抗)をRと略記し、それらの受動素子(受動部品)をLCRと呼称する。CはCapacitance(またはCapacitor)、RはResistanceからとった記号。Inductance(またはInductor)がLなのは、英文字のI(やi)は電流を表す記号で使用されているため、混乱を避けて使っていない。なぜLなのかは不明(インダクタンスを示す電磁誘導に関する「レンツの法則」のLenzという説もある)。 LCRは電子部品の受動素子(コイル、コンデンサ、抵抗器などの電子部品)を表している場合と、インピーダンス(複素数)の構成要素(虚数部分)のリアクタンス(インダクタンスとキャパシタンス)や実数部分のレジスタンスを表している場合がある。 電子部品に交流電圧を印加してLCRの値を等価回路(R、C、Lが直列、並列につながった回路)で示すのがLCRメータやインピーダンスアナライザである。LCRは集中定数回路で表される物理量で、周波数が高く(およそGHz以上)なるとLCR成分を分離できなくなり、ネットワークアナライザによってSパラメータで測定を行う。マイクロ波やミリ波は波長が1m以下に短くなり、LCR成分が伝送路の全体に分布している、分布定数回路になる。 通常、受動素子を複数並べて示すときはRC発振器やRLC負荷のように、まずRが1番目でC(またはL)が続く。複素インピーダンスの実数部のRと虚数部のCやL、という順番に倣った記述である。ところがLCRはそれに従っていないのは、計測器の名称である「LCRメータ」が影響していると思われる。なぜRCLメータやRLCメータではなく、LCRメータと計測器メーカが命名したのか不思議である。Rよりも、周波数によって値が変化するLとCを交流信号によって測定することが主眼なので、LとCがRよりも先に示されているのかもしれない(それならばCLRメータでない理由も知りたいところである)。 金融・証券用語としては、LCR:Liquidity Coverage Ratio(流動性カバレッジ比率)があり、銀行や市場で危機が1カ月続いた場合の「流出資金と保有する流動資産の比率」を指す。一般には、前述の電気のLCRや計測器のLCRメータより、こちらの方がメジャーである。 また、LCRはLeast Cost Routingの略で、最低料金回線自動選択機能を意味する。1985年の通信自由化を受けて新電電などのキャリア(通信事業者)が設立され、固定電話にもNTT以外の選択肢ができた。新しい通信キャリアはNTTよりも通信料金が安価になる場合があり、「自動的に最も通話料金の安い電話会社を選択する機能(サービス)」をLCRと呼んだ。現在は通信の主力が携帯電話になったため、この機能はあまり使われていない。 なので、回路素子測定器をRLCメータ(またはRCLメータ)と命名しておけば、金融用語や通信用語のLCRと重複しなかったのに、残念である。
- LCRメータ(えるしーあーるめーた)
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(LCR meter) 回路部品のインダクタ(L)、キャパシタ・静電容量(C)、抵抗(R)を測定する測定器。交流を印加し、部品の複素インピーダンスを等価回路で表示する、交流インピーダンス測定器の最も基本的なモデル。おおよそ数百kHzまでをLCRメータといい、MHz以上の周波数になるとインピーダンスアナライザと呼ばれる(メーカによって決まりはない)。LCRメータは測定周波数が固定(モデルによっては複数から選択)、インピーダンスアナライザは周波数を掃引してf特(周波数特性)を表示する、という違いがある。 通常、集中定数回路では周波数に無関係なR(抵抗)と、周波数に影響されるリアクタンス(キャパシタンスCとインダクタンスL)の3つが定義されている。順番はRが最初でCかLと続き、説明される。なのでRCL(またはRLC)が略称だが、逆の順番でLCとRとしたのがLCRの由来と思われる。低周波の発振器であるRC発振器などとは違い、RよりもLを最初にしている。hp(現キーサイト・テクノロジー )やWayne Kerr (ウエインカー)、GenRad(ジェンラッド、現IET Labs)などの海外メーカがLCRメータの走りだが、命名の由来は不明(知っている方には教えを乞います)。 LCRメータの世界No.1メーカはキーサイト・テクノロジー。インピーダンス計測のラインアップが多く、低周波から高周波まである(インピーダンスアナライザやネットワークアナライザでは業界標準)。国産メーカでは國洋電機工業や桑野電機、安藤電気がラインアップしてきたが撤退した。エヌエフ回路設計ブロックも古くからつくっていて、最近ラインアップを増やした(同社にはFRAがありその分野からのアプローチも大きい)。日置電機はLCR部品メーカの生産ライン向けのモデルでシェアを高め、MHz帯域の汎用モデルも開発し、現在の国内シェアではトップクラス。国内のLCRメータ、インピーダンスアナライザ市場は日置電機とキーサイト・テクノロジーにほぼ収斂されたといえる(つくっているメーカは多いがシェアは日置電機とキーサイト・テクノロジーが寡占している)。 LCRメータの外観はベンチトップが主流だが、現場測定器の三和電気計器、マルチ計測器はハンドヘルドのモデルをつくっている(キーサイト・テクノロジーも形名の頭がUで始まるハンドヘルドモデルを最近、リリースしている)。台湾のGW Instek(GOOD WILL INSTRUMENT)の日本法人(販売会社)であるテクシオ・テクノロジー や、無線通信測定器のローデ・シュワルツ も最近、ベンチトップ型のLCRメータを発売している。スイスのチューリッヒが本社のテストおよび測定の会社、Zurich Instruments AG(チューリッヒ・インスツルメンツ)は2020年頃から国内の展示会にインピーダンス測定器を出品している(ローデ・シュワルツ本社内に日本の事務所があることが2023年3月現在、ホームぺージに記載されている)。 LCRメータに限らず、インピーダンス測定器はDUT(測定対象)とのセンシング(接続)にノウハウがある。標準の測定治具としてはテストリードやテストフィクスチャを各社ともアクセサリとして用意している。
- LC共振(えるしーきょうしん)
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(LC resonance) L(コイル、インダクタンス)とC(コンデンサ、キャパシタンス)で構成された電気回路は特定の共振周波数をもつ。そのため、特定の周波数の信号の生成や、特定の周波数の抽出ができる。チューナーや周波数混合器、発振やフィルタ回路などの電気回路、電気機器に使われる。 共振は物理の重要な現象で、地震で建物が揺れる振動数は、「建物に固有の値(固有振動数)」であるために、その建物に特有の揺れ方をすることは知られている。電気回路の共振とは、LとCを直列(や並列)にした回路がLとCの値で規定される特定の周波数で特異な現象になる(電流や電圧やインピーダンスが特長的な値になる)ことをいう。LとCの単位はL[H(ヘンリー)]、C[F(ファラッド)]。
- LCD(えるしーでぃー)
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(Liquid Crystal Display)液晶ディスプレイ。ディスプレイとわかっているときは略して「液晶」と言われる。会話では「液晶」と表現されることが多い。
- L2スイッチ(えるつーすいっち)
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(Layer 2 switch) OSI参照モデルの第2層(データリンク層)での転送能力、ブリッジ機能があるLANのスイッチ。レイヤ2レベルで行き先を振り分けてくれるスイッチ。L2スイッチとは別に、より上位レイヤのレイヤ3スイッチやルータがある。 参考記事(会員専用):【展示会レポート】人とくるまのテクノロジー展 2022 横浜 ・・ガイロジック株式会社が取り扱っている車載Eherenet製品を取材。
- LD(えるでぃー)
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Laser Diode (レーザーダイオード)の略記 。電流に比例したレーザー光を出す、発光素子。電気を光に変えるE/Oコンバータに使われる電子部品。日本語では「半導体レーザー」。 発光素子のPD(フォトダイオード)と共に、光ファイバ通信システムに使われる基幹部品。 光通信測定器の光源には、LD光源とLED光源がある。 LDは、オーディオ・映像機器のLaserDisc(レーザー・ディスク)の略記でもある。 参考記事:「光スペクトラムアナライザの基礎と概要 (第1回)」 ・・光ファイバ通信システムの構成図がある。 計測器情報(品名にLDが付く製品の例):光測定器、半導体測定器
- LD光源(えるでぃーこうげん)
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発光素子にLDを使用している安定化光源。LD=Laser Diode の略。
- LDユニット(えるでぃーゆにっと)
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発光素子にLDを使用している安定化光源。測定器が本体(メインフレーム)と光源ユニットになっている場合は測定器機能はユニット側にある。LD=Laser Diode の略。
- LPF(えるぴーえふ)
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(Low Pass Filter)特定の周波数以下の信号だけ通過させるローパスフィルタ。LPFの略記で測定器や文献に記載される。フィルタにはほかにHPF(ハイパスフィルタ)、BPF(バンドパスフィルタ)、BEF(バンド阻止フィルタ)がある。用語「フィルタ」に図解があるので、参照されたい。
- LPWA(えるぴーだぶりゅえー)
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(Low Power Wide Area)低消費電力、低コスト、長距離通信が可能(10 km~)、小データサイズ、低スループットという特徴がある。その中で大きく分けるとセルラー系のLTE-M、NB-IoTという規格と、携帯電話事業者でなくても誰でも使えるLoRa(ローラ)という規格の2種類がある。2018年から携帯電話事業者がサービスを開始した。
- LVDS(えるぶいでぃーえす)
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(Low Voltage Differential Signaling) 翻訳すると「低電圧差動伝送」。漢字の日本語よりLVDSという表現のほうがよく使われる。短距離のデジタル伝送技術。省エネ型のシリアル通信。低消費電力で比較的高速なインタフェースである。 1994年にANSI/TIA/EIA-644として標準規格となり、コンピュータ関連から採用が始まった。 LVDSは現在流行りのシリアル通信の基礎的な技術で、他の高速規格にも参考にされている。そのためシリアル通信の歴史を切り開いたといわれる。