カテゴリー検索
索引検索
検索用語一覧
59件
各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。
- DARWIN(だーういん)
-
横河電機のデータ集録機器の名称。1990年~2000年頃に販売されていた(現在は生産中止)。形名DA100-01のようなスタンドアロンタイプと、モジュール型で横にスタックしてつないで、長く伸ばしていく型の2種類があった。モジュール型は後のMX100、MW100、GMなどのシリーズに後継された。 横河電機は工業計器の会社である。プラントや工場に計装用コンピュータ(DCS)を納品してきた。その周辺機器として圧力伝送器や流量計などと、「温度センサとしての記録計」とでもいう計測製品群がある。これらは計測器というより、計装用の周辺機器(センサ群)である。 そのため、ここでいう記録計とは、計測器の主流であるメモリレコーダ(メモリハイコーダやオムニエースなどの、サンプリングしたデジタルデータをメモリに記録するレコーダ)ではなく、工場の生産現場から温度などのデータを吸い上げるためのセンシング&データ集録機器で、ペーパーレス、PC制御、遠隔通信が主な仕様である。DARWINはまさに、その走りとして工場・プラントに売れた機種群である(横河電機の代理店がDCSと一式で販売した)。 横河電機の計測器事業部門(現在は分社化して横河計測)ではなく、FAのソリューション部門がDARWINを開発・設計・販売していた。DARWINの後継現役機種群は横河電機の「レコーダ・データロガー&小規模計装機器」部門が技術問い合わせに応じている。グラフテックや日置電機、キーサイト・テクノロジーなどがつくるデータ集録機器、DAQ(データ・アクイジション)とは違う、FA向けに特化したデータ集録機器である。日置電機のメモリハイコーダなどと同等の位置付けの横河の記録計は、横河計測のDL950、DL350などのスコープコーダと称される機種群で、横河電機の記録計ではない。 横河には計装用途の記録計(レコーダ、データロガー)と計測器としてのレコーダ(いわゆるメモリレコーダやデータロガー)の2種類がある。前者は計装(工業計器)の会社である横河電機が、後者は計測器メーカである横河計測がつくっているが、そんなことは関係者しか知らないことで、一般のユーザには「横河のレコーダ、データロガー」はよくわからない製品群といえる。 DARWINの命名の理由は不明。種の起源で有名な学者のダーウインと英語のスぺリングが同じ。横河電機にはCENTUM(センタム)とかYEWMAC(ユーマック)とか、大文字アルファベットの通称の製品がたくさんあるが、それらの語源はまったく不明である。 計測器情報/資料:DARWINが品名に付く製品や、タイトルに付く資料の例
- DAQ(だっく)
-
データ集録のこと。データロガーなどのデータ集録機器を指している。「Data AcQuisition」の略記。 Acquisition(アクイジション)は「取得」で、データ集録以外にはオシロスコープ でもよく使われる(アクイジション・モードなど)。リアルタイムスペクトラムアナライザの機能でも「アクイジション」は用語として出てくる。
- DAkkS(だっくす)
-
Deutsche Akkreditierungsstelleの略。ドイツ認定評議会。ドイツの国家認定機関である。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)
- DATデータレコーダ(だっとでーたれこーだ)
-
DAT(Digital Audio Tape)を記憶媒体として、データを記録するデータレコーダ。データレコーダは長時間記録をするために、一時期、DATデータレコーダは普及したが、記録メディアとしてのDATテープの生産中止にともない、現在はほとんど生産されていない。
- DIAdem(でぃあでむ)
-
株式会社共和電業の計測器用ソフトウェアの名称。同社の計測器(ひずみ測定のハードウェア)と併用して、データ検索・読み込みから解析・レポート作成までをサポートし、対話式に作業ができる。
- D/Aコンバータ(でぃーえーこんばーた)
-
(Digital-Analog converter) D-A変換器ともいわれ、有限の2値(あるいは多値)のディジタル信号を連続的なアナログ信号に変換する電子回路をいう。
- DAC(でぃーえーしー)
-
(Digital Analog Converter) デジタル(Digital)をアナログ(Analog)に変換する(Converter)部品のこと。「DA変換器」や「D/Aコンバータ」などの表記もある。 CDなどのデジタルで記録している媒体の再生機器にはDACが内蔵されている。音楽関連(オーディオ機器)ではDACが良く出てくる。DACの中でもPCとUSBケーブルで接続して使用する物を「USB DAC」と呼んでいる。変換アダプタで「DAC内蔵」の製品がある。スマートフォン用の「タイプC イヤホン変換 アダプタ」として以下のような商品がECサイトで販売されている。 「USB Type-C 3.5mm 3極 4極 オーディオ変換アダプタ」 ハイレゾ対応、DAC搭載、高耐久ケーブル、屈曲耐久試験30,000回クリア、イヤホンジャック・イヤホン・ヘッドホン・ヘッドセット・マイク・音量調整あり、iPhone15/15Pro/iPad/Mac/Androidなどのスマートフォンやタブレットに対応。 DACは複数の意味の略語なので、前後の文脈から何を意味しているか判断する必要がある。 DACを「ダック」と発音すると、計測器ではDAQ(データアクイジション、データ集録機器)になってしまう。地球温鈍化対策の一環として、2021年にはDAC(Direct Air Capture、二酸化炭素CO2を大気から直接回収すること)を「ダック」と呼称している。計測の用語としてはDACは「ディーエーシー」で、「ダック」と読んだらDAQ(データ集録機器)のことで、間違ってもカーボンゼロのことではない※。 計測器などのデジタルの電子機器は、アナログ信号をADC(アナログ-デジタル変換器)を使ってデジタル化(サンプリング、標本化)したデジタルデータを扱っている。DACはADCと反対のことをする機器(機能、部品)である。 ※ ただし、一部のデータ集録機器で形名をDACとしているメーカがある。たとえば、江藤電気のデータロガーの形名(通称)はCADAC(キャダック)。HP 44458A データ集録ソフトウェアの通称はDACQ(ダックキュー)。 デンケンの三相交流発生装置にMDAC-5A(エムダック)があるが、このDACが本稿と関係するかは不明。
- DSAオシロスコープ(でぃーえすえーおしろすこーぷ)
-
広帯域オシロスコープの機種群(形名、シリーズ名)の1つにDSAがある。DSO(やDPO)のAnalyzer(アナライザ)モデルで、2000年代にキーサイト・テクノロジーがDSO80000やDSO90000シリーズを発売時に登場した形名。テクトロニクスにもこの形名の広帯域オシロスコープがある。通信規格を評価するソフトウェアを標準装備して、DSO(またはDPO)に解析オプションが追加されたバンドル品なので、即、アナライザとして使うことができる。製品カタログではキーサイト・テクノロジーはDigital Signal Analyzer、テクトロニクスはDigital Serial Analyzerと表現している。両社とも広帯域オシロスコープ本体にオプションソフトウェアを標準装備した形名として偶然同じDSAになったと思われる。 テクトロニクスのサンプリングオシロスコープは長らくDSA8000シリーズ(最後のモデルはDSA8300)だったが、現役モデルは表示部のない8シリーズのTSO820になった。なので、「DSAとは過去にあったテクトロニクスのサンプリングオシロスコープの形名」でもある。キーサイト・テクノロジーはサンプリングオシロスコープにDCA(Digital Communication Analyzer、光通信波形のアイパターン測定などに使う「デジタル通信のアナライザ」という意味)の通称があり、現役モデルのN1092C(テクトロニクス同様、ほとんど表示部が無く、外観はコネクタのある箱)はDCA-Mと呼称している。 計測器情報:DSAオシロスコープの製品例
- DSO(でぃーえすおー)
-
(Digital Storage Oscilloscope) デジタルオシロスコープ (デジタルオシロ)の別名(参考記事が詳しい)。高速のサンプリングレートを持つADコンバータで、1回で信号波形を取りこむ、リアルタイム・サンプリングのオシロのこと。もう1つの種類として等価時間サンプリングの手法で、繰り返しデータを収集をして蓄積(ストレージ)するサンプリングオシロスコープがある。 オシロの形名に(Digital oscilloScopeまたはDigital Storage oscilloscopeを略記した)DSや、DSO、MSO(ミックスドシグナルオシロスコープ)と付けるモデル(シリーズ)が増えた。キーサイト・テクノロジーやテレダイン・レクロイに、DSOを形名にするモデルがある。テクトロニクスは1980年代に(AD変換器ではなくCCDをアナログメモリとして使った)デジタルオシロスコープ2400シリーズを発売した。品名はデジタルオシロスコープだが、オプションの2402のカタログ(1989年発行)は「2400シリーズDSO(用の)専用ウェーブフォーム・プロセッサ」がタイトルである。つまり当時はデジタルオシロスコープの事をDSOと略記している。その後、ADコンバータと画像処理DSPを使いDPO(デジタル・フォスファ・オシロスコープ)を開発すると、同社のデジタルオシロはDPOと呼称され、「従来のDSOとは全く違う」、と宣言した。つまり同社にとってデジタルオシロはDSOとDPOがあり、DPOが優れている、という解釈である。他社もDPO同等の表示機能をもつデジタルオシロをラインアップしているが、DSOという表記をしている。このように、メーカによってDSOの定義は異なるので、正確な説明が難しい。 現在のテクトロニクスのHP(2023年7月)にはオシロの種類としてDSOとDPOが明確に区別されて解説されているが、同社の冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)には次のように書かれている。DSO(デジタル・ストレージ・オシロスコープ):A/Dコンバータを使ったデジタル・サンプリングで信号を取込むデジタル・オシロスコープ。アクイジション、ユーザ・インタフェース、ラスタ表示などをシリアル処理アーキテクチャで実行する。
- DSP(でぃーえすぴー)
-
(Digital Signal Processor) デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサ(MPU/CPU)。デジタル信号処理とは、アナログをデジタルに変換して、デジタルで演算などの処理を行い、アナログに戻すことを指す。汎用のMPUでも同じ処理をすることはできるが、限られた時間内に高速にデジタル信号処理をすることに特化したMPUがDSPである。現在、デジタルで処理をしている電子機器は大変多いので、デジタルオシロスコープやFFTアナライザ、 パワーアナライザなど、DSPを搭載した計測器は多くなった。 メーカとしてはTexas Instruments(テキサス・インスツルメンツ、略記:TI)やAnalog Devices(アナログ・デバイセズ)が有名である。
- DFT(でぃーえふてぃー)
-
(Discrete Fourier Transform)日本語では「離散フーリエ変換」だが、DFTという表記も頻繁に使われている。
- DMA(でぃーえむえー)
-
(Direct Memory Access)CPUの周辺デバイス間でデータを転送する際、CPUを介さずに、周辺デバイス間で直接アクセスするやり方のこと。「ダイレクトメモリアクセス」と呼ばれたり、DMAと表記される。キャッシュメモリやパイプライン処理と同じく、CPUの動作を高速化させる手法の1つ。参考記事:「車載マイクロコンピュータの基礎~車載システムを支える頭脳」マイクロコンピュータの高速化技術の章に、DMAの図解がある。
- DMM(でぃーえむえむ)
-
(Digital Multi Meter) デジタルマルチメータの略記。DMMという表記は大変よくみかける。DMMやエレクトロメータ、SMUなどの電圧・電流・抵抗を測定する基本測定器の老舗、タケダ理研工業(現アドバンテスト ※)は、DMMをDVM(デジタル・ボルト・メータ)やデジボルと表現していた。デジタルマルチメータを「デジマル」と略記している例もある。 DMMはオシロスコープや直流電源と同じく、多くの台数が販売されて、使用されているカテゴリーの製品である。大きくベンチトップとハンドヘルド(可搬型)がある。ベンチトップで表示桁数が8桁以上のモデルは標準器として校正に使用される。ハンドヘルドのモデルは現場測定器として屋外で使用されるので、電気工事では必需品である。ハンドヘルドのDMMは「テスター」と呼称されている場合もある。黄色く堅牢な筐体がトレードマークのFLUKE(フルーク)がハンドヘルドではトップブランド。DMMの校正器も同社はつくっている(以下の参考記事「フルーク マルチプロダクト校正器」に、DMMの分類と最近の販売動向が述べられている)。 ※ アドバンテストのRF以外の計測器は2003年頃にエーディーシーに移管された。旧タケダ理研工業のDMMはエーディーシーに継承された。
- DLシリーズ(でぃーえるしりーず)
-
(DL series)横河電機(現横河計測)のデジタルオシロスコープ(オシロ)の通称(愛称、ニックネーム)。現在のMHz~GHz帯域のオシロの主流がMSO(ミックスドシグナルオシロスコープ)になったため、現在はDLではなくDLM(MSOタイプのDLという意味)と称している。 1989年発表のDL1200シリーズは縦型、設置面積A4サイズ、小型・軽量なので片手で持ち運べる画期的な製品だった。同社は後発でオシロ(デジタルオシロ)に参入したが、それまで横型(左が画面、右が操作部)だったのを上に画面、下に操作部という縦型を開発した。周波数帯域は100MHzだったが、その後150MHzのDL1500、200MHzのDL1600、500MHzのDL1700と発表した。200MHz~500MHzのモデルを揃えて、500MHzのミッドクラスユーザから100MHz以下のローエンドユーザまで広くシェアを取った。本体価格は数十万円だが、顧客が確保できた予算内に収まるようにオプション(プリンタやメモリ、解析ソフトなど)を付けると100万円以上になることもあった。 DLシリーズは、世界的なNo.1デジタルオシロのテクトロニクスTDSシリーズと競い、日本市場を2分した。日本市場のシェアはNo.1がTDS3000シリーズ、No.2がDLシリーズと思われる(横河レンタ・リースが開催する有料実機セミナーはTDSシリーズとDLシリーズを選択できるがその実績から推定)。2000年代には海外から激安オシロが上陸し(中華系オシロ)、文教向けの安価なオシロを販売していたケンウッド(現テクシオ・テクノロジー)以外の国産計測器メーカ(日立電子や松下通信工業、岩崎通信機など)はほとんどが撤退することになった。岩崎通信機はアナログオシロ時代はNo.1だったが、デジタルオシロになってからはレクロイのOEMという状態が続き、DLシリーズに対抗できる状態ではなくなった(最近は自社開発で8chモデルDS-8000シリーズを2020年に発売している)。 DLシリーズは操作性が(テクトロやキーサイト、岩通などの)従来のオシロとは異なり、ボタンの数や配置、ファンクションキーによるツリー構造の機能選択など、独自のもので、アナログオシロから脈々と続いてきたオシロの操作性を無視している面があり、通常の電気・電子技術者には取っつきにくいという感想だった。ただし、マイクロプロセッサの普及により、従来のハードウェア設計者ではなく、電気の基礎知識に疎いソフトウェア技術者が増加し、彼らがデバッグで使うには「使いやすいオシロ」として評価されることもあった。ロングメモリにこだわったこともTDSシリーズとの差別化になった。当時はロングメモリはレクロイ(現テレダイン・レクロイ)の特長だった。 DLシリーズはDL1500~DL1700の時代に横河電機の計測器事業部門の稼ぎ頭だったが、2000年代に1GHz帯域に参入したDL9000シリーズが短命に終わり、このモデル以降にGHz帯域のモデルを開発していない。横河計測のオシロの周波数は最大500MHzである(2022年9月現在)。DLMとなってからはDLM2000~3000、4000、5000、DLM6000などのモデルを発売したが、2000年代中頃からの中華系(中国・台湾製)激安品の輸入によりオシロの価格破壊が起きたため、現在のDLMシリーズは以前のDL1500~1700時代のような販売数・額ではなくなったと推測される。 当サイトが2023年1月に読者に行ったアンケートでは、使用実績のあるオシロメーカは、横河計測がキーサイト・テクノロジーやテレダイン・レクロイを抑えて第2位で、1位のテクトロニクスに迫る得票数になった。 みんなの投票 第2弾 結果発表 計測器情報:DLシリーズの製品例
- DOA(でぃーおーえー)
-
(Dead On Arrival)到着時死亡。医療用語で「緊急病院に到着時にはすでに死亡していた」こと。計測器も「到着時動作不良・故障」のことをDOAと呼んでいる(特に海外メーカ)。メーカの出荷検査で漏れたのか、輸送時の振動や取扱いで不具合が生じたのか、理由はわからないことが多い。届いた計測器をユーザが使おうとしたが、電源が入らず起動しない、起動したがOSが立ち上がらない、など正常な動作が確認できず、受け入れ検査不良と判定されることがある。計測器は精密機器であるため、一定の比率で納入時不良が発生する。メーカの品質管理部門では納入時不良(DOA)の管理をしている。
- DO計(でぃーおーけい)
-
液体中の酸素の量を測定する機器。(=溶存酸素計)
- D級アンプ(でぃーきゅうあんぷ)
-
オーディオ機器に使われるパワーアンプには、A級・AB級・D級などの種類がある。それぞれ増幅する方式が違い、どんな音をスピーカから出すか特長がある。A級アンプは大音量ではなく小音量でクリアな音を出すので、音質重視である。D級アンプはデジタルアンプ、スイッチングアンプとも呼ばれ、スイッチング動作で波形をつくり、入力信号のレベルに応じてパルス幅を変調して出力する方式。 スイッチング動作は高効率のため、大出力でウーファーなどを鳴らすのに向いている。音色は重視していないがA級などより安価なアンプ。 参考記事:ファンクションジェネレータの基礎と概要 (第3回)・・スマホやPCに使われるD級アンプの駆動回路をファンクションジェネレータで構築してスピーカを駆動させる例が図解されている。
- D級パワーアンプ方式(でぃーきゅうぱわーあんぷほうしき)
-
交流電源でのスイッチング方式で、原理的には半導体のONとOFFの状態を高速で行い電圧調整する。半導体のリニア領域で抵抗値分圧し電圧調整する方式(リニア方式)に比べエネルギー損失が少なく効率が高いが、リニア方式に比べ応答速度やノイズの点では多少劣る。(株式会社高砂製作所の「交流電源」用語解説より)
- D-subコネクタ(でぃーさぶこねくた)
-
(D-subminiature connector) コンピュータと周辺機器をつなぐケーブルに多く使われている、小型の多ピンコネクタ。ピンの外側を金属が囲み、嵌合すると金属で覆われシールドされる。たとえば、HDMIなどが普及する前の古いモニタ(ディスプレイ)のコネクタは15ピン、セントロニクスやRS-232Cのプリンタは25ピン。Wikipedia(ウィキペディア)の記述から要点を抜粋すると、「D-subminiature(ディー・サブミニチュア、通称: D-sub)コネクタは、2~3列に並んだピンコンタクト(ソケットコンタクト)がアルファベットのDの字に似た形状の金属シールドに囲まれていることが語源。 アメリカのキャノン社が1952年に開発した。」。 D-subコネクタが作られた当時は大型コンピュータの黎明期で、十分にsubminiature(超小型)だったと推察するが、今やパソコンや携帯機器など小型の電子機器の普及でモニタのコネクタはより小型のHDMIなどが主流になっている。現在はAmphenol(アンフェノール、略称:AMP)社の角型コネクタが代表的。そのため、「アンフェノールのコネクタ」、「AMPの15ピン」などと呼ぶ人もいる。 表記は「Dサブ」もみかけるが、この表記では由来のD-subminiatureを推測するのは困難で、時代とともに名称が簡略化され、語源はわからなくなることを示している。
- DC(でぃーしー)
-
(Direct Current ) 翻訳すると「直流」。ただし、日本語でもDCは良く使う。DC電圧、DC電源、DCカレントプローブ、クランプオンAC/DCハイテスタ、などなど。DCと対になるのがAC(Alternating Current、交流)である。 テクトロニクス の冊子「オシロスコープのすべて」(2017年発行)では以下の解説がある。 「DC:一定の電圧と電流を持つ信号。オシロスコープの用語としては、信号カップリングの種類を表すときなどに使用する。」 これは入力カップリングやトリガカップリングのことである。 電気では直流だが、DCは各種の略記に使われている。 Defined Contribution:確定拠出年金(決まった拠出額の翻訳) Distribution Center:在庫型ゼンタ(物流用語) District of Columbia:コロンビア特別区(ワシントンDCのこと) Dreamcast:セガ・エンタープライゼスの庭用ゲーム機。略称がDCやドリキャス