計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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生活騒音(せいかつそうおん)

目に見えない音は、個々の生活環境によって不快に感じる程度が異なるため、騒音は肉体的にも精神的にも大きなストレスの原因になることがある。最近で は環境騒音に加え、深夜営業店舗の自動車等による駐車場騒音や、路上での人の声がトラブルになるケースもある。70dB以下の等価騒音レベルが、生涯 にわたって曝露されても聴力障害は生じないと期待されている。「生活騒音」についても数値基準を設ける検討をする自治体が増えてきた。騒音を受ける 側も、いつ騒音を与える側になるかわからない。(共立電気計器株式会社の用語集より)

成極指数(せいきょくしすう)

(Polarization Index) 略記:PI。電気設備の絶縁診断で使われる指標。絶縁抵抗に関する用語の1つ。高圧用途の絶縁抵抗計では成極指数(PI)や誘電吸収比(DAR)などが測定できる。高圧ケーブルの保守・点検で重要な指標になっている。電力ケーブルの絶縁性能の判定基準には成極指数が使われている。 現場測定器(電気作業員が屋外で使用するハンドヘルドの計測機器)の代表は、クランプ(クランプ電流計、クランプテスタ、クランプメータ、クランププローブなど)、絶縁抵抗計(メガー)、接地抵抗計だが、絶縁抵抗計は大手計測器メーカが多くのモデルをラインアップしている。共立電気計器、日置電機や、三和電気計器、マルチ計測器、カスタムなどがつくっている。高圧用のケーブルの診断には(耐圧試験器を豊富に揃える)ムサシインテックの「高電圧絶縁抵抗計」などが使われる。 共立電気計器の用語集には次の解説がある。 成極指数とは、絶縁体の漏れ電流の時間的増加の有無を調べる試験。一般的に印加時間10分間での絶縁抵抗値と印加時間1分間の絶縁抵抗値の比。成極指数は絶縁体の形状や大きさに無関係な量で吸湿により変化するので、ケーブルの絶縁診断をおこなう上で重要な意味を持つ。成極指数=(3分から10分後の絶縁抵抗値)/(30秒〜1分後の絶縁抵抗値)。成極指数による判定は以下のとおり。1.0以上:良、1.0~0.5:要注意、0.5以下:危険な状態。

正弦波(せいげんは)

(sine wave) 電気の分野で使われる最も一般的な交流信号の波形。サイン波ともいう。サインを正弦と記載するのは sinusoid(正弦曲線)に由来する。「正弦波:数学的に定義された一般的な曲線波形の形状(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)」。 正弦波以外の交流波形を非正弦波と呼称する。

清浄度測定器(せいじょうどそくていき)

食品製造現場で清浄度を測定する機器。(=ルミテスタ)

製造番号(せいぞうばんごう)

(serial number) 個々の製品を識別するための情報(文字列)。形名、品名、シリーズ名、ブランドなどはその製品(商品)を表す名称だが、同じモデルでも個別の製品(個品)を識別する番号(文字列)が製造番号である。別名:シリアルナンバー。製品ごとに固有の1つだけの番号なので、「個品番号」と称しているメーカもある。製品を購入して資産として登録時には、資産番号に製造番号が明記される(ユーザによっては製造番号を資産番号にするケースもある)。通常は、製品に貼られる銘板に製造番号が明記(刻印、印刷)される。 計測器に限らず、製造番号は大変重要な情報である。たとえば環境試験器(恒温槽)のトップベンダー、エスペックのホームページで製品問合せ覧には製造番号の項目があり、この項目の記載(入力)は大変重要である旨が明記されている。使用中の製品の技術質問を、単に形名だけで同社にすると、必ず「製造番号をお知らせください」と聞き返される。同社の製品は形名が同じでも製造時期によって違いがあり、公表していない仕様については、製造番号によって違っている場合がある(形名が同じでも内部の構造などが同じではない)ことを示唆している。 生産現場では、製品の生産単位毎にロット番号がある。ロットとは1回の生産で何個つくるかを決めている単位である。同じ商品でもその個品が、いつ、どのラインで製造されたかを特定できるので、出荷後の製品(食料品など)に異物が混入していると、ロット番号から回収対象の商品を特定する。ロット番号は銘板などには通常は明記されず、メーカの内部資料でしかわからない。

静的ひずみ(せいてきひずみ)

(static strain)測定されるひずみ量が時間とともに変化しない場合、および緩やかに変化する場合のひずみ。時間の経過に対して変化が少ないひずみを「静ひずみ」、変化の速いひずみを「動ひずみ」と呼ぶ。(ひずみ測定器メーカである株式会社東京測器研究所の「測定器の概要と主な用語」より)

静電気許容度試験器(せいでんききょようどしけんき)

電気製品に静電気電圧を与えて耐性を試験する機器。(=静電気試験器)

静電気試験器(せいでんきしけんき)

電気製品に静電気電圧を与えて耐性を試験する機器。

静電気測定器(せいでんきそくていき)

静電気電圧を測定する機器。「静電気チェッカー」と呼ぶ製品もある。「表面電位計」も広義には静電気測定器といえる。可搬型モデルが多く、通販でも購入できる。シシド静電気や春日電機は、静電気測定器と静電気除去装置(イオナイザ)をつくっている。ゴム・プラスチックなどの素材大手メーカのアキレスは「除電装置・測定器」のラインアップに「静電電位計」があり、可搬型で、搬送ライン上の静電気を非接触で測定するなどの用途に使われる。

静電気放電試験(せいでんきほうでんしけん)

人体や物体などに帯電したエネルギーを、電子機器へ放電した際の耐性を評価する試験。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

静電表面電位計(せいでんひょうめんでんいけい)

物体表面の電位を測定する機器。静電気を応用した機器、たとえば複写機の開発・検査で使用される。略して「表面電位計」ということも多い。広義には静電気測定器の1種といえる。海外メーカのAdvanced Energy(アドバンストエナジー、旧Treck、トレックが2019年に社名変更)が有名。国内メーカでは「静電気測定器」や「静電電位計」の品名はあるが、「表面電位計」という呼び方の製品はほとんど聞かない。春日電機に「表面電位測定器」という製品がある(2020年7月)。安藤電気はAA-2405 表面電位というモデルがあり、リコーやキャノンなどの複写機メーカで使われていた。

静電マット(せいでんまっと)

ESD対策の商品の1つ。「静電気対策マット」、「静電気防止マット」の略称。別名「静電シート」。静電気によって発生する各種の障害への対策を施したマット(シート)。静電気の放電による事故や、電子機器の誤作動や故障を防ぐために使用する。工場の床や作業台、電子機器・電子部品の組み立てテーブルなどに敷かれている。表面は緑色、裏面は黒色のことが多い。ロール状で販売している商品があり、テーブルの広さに合わせて切断して使うことができる。

静電容量(せいでんようりょう)

(electrostatic capacity、capacitance) 【電子工学で使われる電気に関する量】 コンデンサなどに蓄えられた電荷の量。別名、「電気容量」とも呼ばれ、コンデンサ(キャパシタ)の値(大きさ)を示す。誤解される心配がないときは「容量」と呼称されることも多い。記号はC、単位は[F](ファラッド)。表記はC(F)のようになる。 静電容量(別名、キャパシタンス)の測定器は回路素子測定器で、キャパシタンスメータやCメータと呼称されている。LCRメータでも静電容量の測定はできる。 絶縁された導体間(短い距離で離されて、向き合って配置された2つの導体間)にはプラスとマイナスの電荷が蓄えられる。この構造(原理)を使ったセンサや測定器があり、静電容量式○○と呼称されている(たとえば静電容量式レベル計、レベルセンサなど)。

静電容量式レベル計(せいでんようりょうしきれべるけい)

液面の高さを測定するレベルセンサの1種。2つの金属板の間にある物質の誘電率によって静電容量が決まるため、液体タンクの底と上面に2つの電極を設置して、静電容量の変化によって液面の高さを算出する。 静電容量を測定していてもLCRメータのような回路素子測定器ではない。またここでいうレベルとは液面の高さ(距離)のことで、通信分野の伝送交換などで、信号のパワーを測定するレベル計や選択レベル計のことではない。静電容量式レベル計は液面の高さという距離(長さ)を測定するので測長機のような物理量計測器であるが、どちらかというと分類は計装の機器(工業計器、プロセス用途の計器)である。ここでいうレベル計が工業計器に分類されることが多いためである。 通信分野の技術者にとっては前述のように電気信号の電力(パワー)がレベルで、通信の電力計がレベル計だが、計装分野の技術者にとってはレベルもレベル計もまったく違う意味である、計測器は使う分野によって同じことがば全く違う意味になり素人にはわかりにくい。 液面の高さをレベルと呼称しているからといって、静電容量式レベル計をCapacitive level meterと英訳したら誤訳である。あえて翻訳するならCapacitive height meterであろうか。

静ひずみ(せいひずみ)

(static strain)大きさが時間的に変化しないひずみ及び変化しないと見なすことができるひずみ(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)。参照用語:静的ひずみ、動ひずみ

静ひずみ測定器(せいひずみそくていき)

時間的な変化の少ない変形(静ひずみ)を測定する機器。たとえば橋のたわみなど。製品例では、株式会社東京測器研究所のTDS-630高速高機能データロガー、株式会社共和電業のUCAM-60Cデータロガー。参照用語:ひずみ測定、静的ひずみ、動ひずみ測定器

製品評価技術基盤機構(せいひんひょうかぎじゅつきばんきこう)

(nite)正式名称は「独立行政法人 製品評価技術基盤機構」。National Institute of Technology and Evaluationを略してnite(ナイト)と呼称される。略称のniteやナイトで呼ばれることが多い。経済産業省所管の独立行政法人。電気機器が漏電などで発火する、niteが行う評価業務(実験映像)がテレビで良く放映されている。ACコンセントに埃がたまり発火したり、コンロで熱したフライパンの油が高熱で燃え上がったりする映像がある。事業としては、国際評価技術、バイオテクノロジー、化学物質管理、適合性認定、製品安全が紹介されている。

精密級ダブルブリッジ(せいみつきゅうだぶるぶりっじ)

横河計測の形名2752ダブルブリッジの品名。ダブルブリッジは低抵抗を高精度で測定するもの。同社のユーザーズガイドには2709検流計、2012直流電流計、2791すべり抵抗器、電池と併用することで未知の抵抗の値を測定する接続図が掲載されている。参考用語:ダブルブリッジ

精密騒音計(せいみつそうおんけい)

騒音研究や評価で使用することを目的とした騒音計。

精密電力増幅器(せいみつでんりょくぞうふくき)

エヌエフ回路設計ブロックの電力増幅器の品名。