計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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気圧計(きあつけい)

大気圧を測定する機器。 (=大気圧計)

ギガビットLAN(ぎがびっとらん)

企業内に広く導入された10/100 BASE-Tの延長線上にあるデータ伝送速度が1G/10GbpsのLAN。 ギガビット・イーサネット(GbE)と言うと伝送速度1Gbpsを指しルータなどに装備されている。また10ギガビット・イーサネット(10GbE)は最大40Kmの伝送距離があるため、基幹網に導入された実績がある。GbEには1000BASE-LX/SX/CX/Tの4規格があり、LX/SXが光ファイバ、CX/Tが銅線。10GbEは7規格がありすべて光。それぞれ用途によって使い分けされる。ギガビットLANは1Gbpsまでは普及したが、10Gbpsは業務用までで、一般家庭にはまだ普及していない。なお10GbEはイーサネットの根幹であるCSMA/CD技術を採用していないし、LAN向けとWAN向けの2種類の仕様がある為 、厳密にはイーサネットでもLANでもない。

GigE Vision(ぎぐいーびじょん)

工業用カメラの国際規格。イーサネットのIPネットワーク上で動作するカメラ・インタフェース標準。準拠したものはロゴが使用できる。

擬似(ぎじ)

計測器では良く使われる熟語。「疑似」ではない。計測器の品名の例は以下。擬似電源回路網(協立テクノロジーKNW-407、アンリツMN425B)、擬似線路(東京理工研究所TR-8058)、擬似音声発生器(アンリツMG11A、菊水電子工業KSG3600)、ISDN擬似端末(アンリツEQ612A) 擬似交換機(アドシステムズX-4108、甲賀電子KG-3008、ニシヤマEXCEL-A004、ハウND4T-EXCH)。このようにその機種群の有名なメーカはほとんど「擬似」を品名にしている(一部のメーカには擬似もある)。ただし、通信計計測器の代表例であるコールシミュレータの別名は「疑似呼」で、擬似呼ではない。疑似呼以外の計測器はほぼ擬似のことが多い。「微少」と「微小」は計測器メーカによってどちらかが使われている(たとえば微小電流計、微少測定など)が、日本語で一般的な「疑似」より「擬似」のほうが計測器では圧倒的に使われているので、パソコンの漢字変換の時は注意が必要である(形名と型名に似ている)。計測器はニッチで、特殊な熟語の使い方をするので素人にはわかりにくい例である。

疑似(ぎじ)

計測器の品名では擬似が多く使われる(擬似電源回路網、擬似線路、擬似音声発生器、擬似交換機など)が、疑似の代表例は「疑似呼」(コールシミュレータ)。ときどき「疑似信号」というような表現をしている計測器メーカを見かけるので、日本語としては疑似が一般的と思われる(が、計測器業界では圧倒的に「擬似」が多い)。

疑似呼(ぎじこ)

計測器としての「疑似呼」は交換機の試験機。交換機にたくさんの電話機がつながったとき(発呼や着呼)、交換機が正常に動作するかを試験する。多くの電話機(呼)の代わりをして交換機に負荷をかける測定器。反対に電話機などの端末の試験機は疑似交換機。日本の疑似呼メーカは電話機などの情報通信装置メーカであったアンリツ。コールシミュレータの品名でEF104などの製品があった。通常、アンリツの計測器の形名はMS2830スペアナ、MG3703信号発生器、のように頭がMではじまる。これは計測器事業部門の製品であることを示すMeasure(計測)の頭文字をとっている。コールシミュレータは電話機をつくっていた事業部門の製品なのでMでなくEで形名がはじまる。電話機や情報通信装置を手掛けてきたので、呼制御の技術が疑似呼につながった。同様にNTTに通信計測器を納入してきた安藤電気や、電話機を納入してきた岩崎通信機には、疑似呼はない。呼制御などの疑似呼の基礎技術は、後のデジタル無線通信時代のアンリツのシグナリングテスタ(呼接続試験機)につながったともいえる。

擬似交換機(ぎじこうかんき)

有線通信測定器の1種。電話機の性能試験に使われる、交換機の代わりをする測定器のこと。敷設済みのアナログの電話線を使用した、デジタル回線のインターネット通信技術であるISDN(Integrated Services Digital Network)は、TA(ターミナルアダプタ)やDSU (Digital Service Unit)という装置を経由して従来のアナログ電話機がつながった。そのため、NTTがISDNの運用を開始するとTA、DSUなどの機器の開発・試験用途でISDN擬似交換機が各社から発売された。ISDNはデータ用の「Bチャネル」(通信速度64kbps)と制御用の「Dチャネル」、アナログ電話用の銅線を利用するBRI(Basic Rate Interface、基本インタフェース、NTTのサービス名「ネット64」)と、光ファイバー回線を利用するPRI(Primary Rate Interface、1次群インタフェース、NTTのサービス名「ネット1500」、約1.5Mbps)がある。ISDN擬似交換機はBch、Dch、BRI、PRIなどが何チャンネルあるかが主な仕様である。擬似交換機の主なメーカはNTTアドンバンステクノロジ(NTT系のネットワーク構築、セキュリティなどを事業とする会社)、アドシステムズ(岩崎通信機の技術者がスピンアウトしたベンチャー計測器メーカ)、安藤電気(No.1プロトコルアナライザを作っていた有線通信測定器の雄)だった。現在はISDNは過去のものとなりつつあり(固定電話網のIP網移行によりNTTはISDNサービスを2024年に終了する)、上記3社はすべて製造中止している。現在、擬似交換機を作っているメーカは株式会社ニシヤマや甲賀電子株式会社。余談だが、上記メーカはほとんど「擬似」交換機と表記しているが。「疑似」交換機という記載も見かける。日本語としては擬似より擬似のほうが良く使われるが、LISN(擬似電源回路網)、擬似音声発生器など、計測器は「疑似」より「擬似」が多い。ただし呼制御の測定器は「疑似呼(コールシミュレータ)」である。計測の技術用語は、微小と微少、擬似と疑似のように、メーカによっても表現が違い、正確を期すのが難しい。計測器業界は村社会のため素人が理解しにくい所以である。

擬似電源回路網(ぎじでんげんかいろもう)

電源ラインの妨害ノイズ測定に使用する機器。EMCのエミッション(EMI)試験で使われる。別名:LISN、AMN、擬似電源網。一部のメーカでは「疑似電源回路網」と表記している場合もある。「擬似」と「疑似」については当用語集のその用語の項目を参照されたい。

基準接点温度補償(きじゅんせってんおんどほしょう)

温度計などに使われる温度センサである熱電対は、測温接点と基準接点との温度差で熱起電力が決定される。そのため測温点の温度を知るためには基準接点の温度も測る必要がある。その温度に相当する電圧を熱電対の起電力に加算し補正すること。(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)

基準レベル(きじゅんれべる)

スペクトラムアナライザの表示で、画面の最大レベルの目盛ラインの値。(2009年9月発行のテクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」より)

寄生成分(きせいせいぶん)

電子部品に存在する、目的としない物理量のこと。たとえば抵抗Rという部品には2本のリード線(接続用の端子)があるが、接続の仕方によって2本の線材の間に浮遊量量(キャパシタンスC)が生まれたりする。また線材にはリアクタンスLが存在する。この場合、CやLは抵抗の寄生成分で、使う周波数によっては純粋に抵抗RではなくCやLの値を勘案しないと、設計者が考えたような動作を電子回路はしない場合がある。

基地局(きちきょく)

(base station)携帯端末(電話機)と通信を行う通信装置。端末から基地局への送信は上り(アップリンク)、反対は下り(ダウンリンク)という。基地局はカバーするエリアの範囲が決まっていて、ある程度等間隔で設置される。従来は高層ビルの屋上などに設置されてきたが、携帯電話などの端末の普及・増加によって数が増えた。また小型化が進み、最近ではsmall cell(スモールセル)と呼ばれている。日本でもキャリアの増加などによって、電柱に取り付けられているケースもある。自動販売機に基地局機能をつけるという事例も報告されている。日本電気、富士通、Ericsson(エリクソン、スエーデン)、Nokia(ノキア、フィンランド)などが基地局メーカとしては老舗。最近の5Gでは中国メーカのHuawei(ファーウェー)やZTEが高シェアであることが報じられている。基地局用の計測器としては、開発・設計から検査、設置工事・保守用まで各種のモデルがある。特に基地局は設置場所によって電波の受信状態が異なるので、専用の計測器(マッピングのモデルやフェージングシミュレータなど)がある。主要な計測器メーカは世界の3大無線通信計測器メーカである、アンリツ(日本)、キーサイト・テクノロジー(米国)、ローデ&シュワルツ(ドイツ)。アンリツは通信測定器に特化している(有線通信もあるが無線の比重が高い)。ローデ&シュワルツも無線機から出発した会社なので、映像用のモデルも含めてRF測定器が主力である(最近はオシロやSMUなどのRF以外もラインアップを増やしている)。キーサイト・テクノロジーは直流から低周波、RF、マイクロ波まで幅広いラインアップがあるが、同社の屋台骨であるRF事業部門は名門で、世界No1製品が多くある。

技適(ぎてき)

技術基準適合証明。日本の電波法令で定められた特定無線設備に対する認証。技適マークの表記が義務付けられている。

輝度グレーディング(きどぐれーでぃんぐ)

発生頻度を表す情報で、波形が実際にどのように変化しているかを知るために有効。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)

輝度計(きどけい)

物体の表面から放射された光の量を測定する機器。

気密測定器(きみつそくていき)

住宅性能診断に必要な気密を測定する機器。(=住宅気密測定器)

逆Lの字保護(ぎゃくえるのじほご)

計測用電源が過電流状態になった時の復帰のタイプには「フの字保護」と「逆Lの字保護(自動垂下方式)」の2種類がある。逆Lの字保護タイプは、過電流状態になると出力電圧が低下して僅かな電流が流れ続け、障害復旧すると元の状態に戻る。(株式会社高砂製作所の用語集より)

逆フーリエ変換(ぎゃくふーりえへんかん)

(Inverse Fourier Transform)時間軸信号(時間関数)をフーリエ変換するとフーリエスペクトル(周波数関数)になる。反対にフーリエスペクトルを時間軸信号にすることを逆フーリエ変換という。時間軸信号の相関である自己相関関数と、フーリエスペクトルの自乗であるパワースペクトルの間も、同様にフーリエ変換と逆フーリエ変換の関係になっている。さらに、クロススペクトルの逆フーリエ変換は相互相関関数、周波数応答関数の逆フーリエ変換はインパルス応答となる。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より)

Cat(きゃっと)

(category)カテゴリー。LANケーブルの種類の名称。対応する規格や通信速度を規定している。たとえばカテゴリー5は100BASE-T、100Mbpsなので社内LANに多く使われている。ケーブルテスタの仕様には対応するカテゴリーが記載されている。表記は「CAT」もある。読み方は「カテゴリ」もある。

CAP-T試験器(きゃっぷてぃーしけんき)

NTTのCAP NET(キャップネット)に対応した試験器。アンリツと安藤電気(現横河計測)がつくっていたが、現在は生産中止。アンリツのMD1302Aは前面パネルの表記は日本語で、一般民需品(標準のカタログ品)とNTT向け製品の中間のような位置づけである。安藤電気のモデルはAE-5104やAE-1420と同サイズの可搬型の筐体だった。