計測関連用語集

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詳細説明

テレメータ

読み方:

てれめーた

カテゴリー:

#データ集録機器

(telemeter)
遠地の測定データ(電気信号)を電話や無線にのせて、監視センターに一定の時間間隔で自動送信することにより、監視センターで現地の状況を「オンライン、リアルタイム」で把握するために用いられる遠隔自動データ収集装置。たとえば、ダムの水位を管理事務所でモニタするのに導入されている。最先端の技術ではなく、電話回線(銅線のケーブル)を使ったアナログの時代からある、遠隔監視の仕組み。デジタルの高速無線通信がはやりになった現在でも現役で使われているシステム。
工場や発電所などのプラントでは、各装置の状態(温度や圧力など)を測定して制御している(計装)。測定値(データ)を収集するデータロガーなどはデータ集録機器と呼ばれる計測器である。現在はデジタル通信や無線によって中央の管理室に温度や流量などの測定データが送られている。テレメータも同じ機能であるため、データ集録機器の1種に扱われている場合があるが、一般的にはテレメータは計測器ではない。それでは通信装置の範疇かというと、それも微妙である。つまり、テレメータは計測の機能も通信の機能もある装置である。
ただし、トルク計測のモデルには、データの送信機能をテレメータと呼んでいる例がある(以下の計測器情報を参照)。「トルクテレメータ」なる名称の計測器もある。デジタル通信が普及する以前の時代には、遠隔地に測定データを送る代表例がテレメータだったので、データ送信機能をテレメータと呼ぶことが多かったが、現在の計測器ではほとんどテレメータということばは使われなくなっている(以下の計測器情報でカタログを参照すると、製造中止になった過去のモデルが多いことがわかる)。くどいが、一般的にはテレメータは計測器ではない。

teleは「遠くの、遠く離れた」を意味する。テレメータは「遠くのメータ(測定器)」。似た言葉に、遠くのものを制御する遠隔監視制御装置のことをテレコン(tele-control)という。2020年からの新型コロナウイルス感染によるコロナ禍で普及したテレワーク(telework)は「(会社から)遠く(離れた場所)で勤務する」ことである。望遠鏡はtelescopeの翻訳で、tele(遠くを)scope(見る機器)である。

参考用語
計測器情報
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