計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

199

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

エアーサンプラー(えあーさんぷらー)

無菌設備等の清浄度を測定するために、大気中に浮遊する微生物を捕集する機器。

AirLogger(えあーろがー)

アドバンテストのワイヤレスデータロガー(無線式ロガー)の商標。機種は、2015年1月発売のWM1000、2017年11月発売のWM2000の2シリーズがある(2020/10月現在)。 温度、電圧、ひずみを多チャンネルで測定できる。PCをホストとして動作する。PCのUSBポートに接続する通信ユニット(親機)に複数の各種測定ユニット(小型の子機)が無線で測定データを送るという、他社にないオンリーワンの製品群(※)。センサ(各測定ユニット)が小型なため、従来は装着できなかった回転体などの電圧・温度・ひずみが測定可能。アドバンテストの新企画商品開発室が企画・開発し、ほとんどの国内自動車メーカに採用されている。クラウドの活用など、アプリケーションを増やし、売上を伸ばしている。 (※)2021年10月に小野測器が発表した無線温度計測システムWC-1000/WT-1000シリーズは構成がWM2000とほぼ同じで、センサがより小型のため、「業界最小クラスのコンパクト&スリムなモジュール」とPRしている。自動車業界にデータ集録機器を販売してきた同社も、小型センサの無線式データロガーに参入したことで、このタイプのモデルが主流の1つになろうとしている。

エアリークチェッカー(えありーくちぇっかー)

JFEアドバンテック株式会社の、「気体が漏れている場所がどちらの方向化かを探し出す」測定器の品名。モデルMK-730。

エアリークビューアー(えありーくびゅーあー)

気体漏れ箇所を可視化するJFEアドバンテック株式会社の設備診断機器。工場などの気体漏れの音をセンサで捉えて、カメラ画像上に音の場所を色で示す、新しい測定器として2016年にMK-750を発売し、2020年12月に小型・軽量化したMK-750STを発売した。現場用のハンドヘルドの測定器をラインアップするフルークは2019年にMK-750とほぼ同等のモデルii900工業用超音波カメラを発売。JFEアドバンテックはMK-750のユーザの声を聞いて2機種目を開発したが、フルークも2020年に次モデルii910音響イメージャーを発売している。参考記事(会員専用):「【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022」2022年1月28日にMK-750-STを取材し、製品の特長や販売先を取材。

AFG(えいえふじー)

任意波形/ファンクション・ジェネレータ(Arbitery/Function Generator)の略記。FG(ファンクションジェネレータ)で、AWG(任意波形発生器)の一部の機能を持つモデルのこと(メーカによっては“AWGの機能がある多機能信号発生器”という説明もあるが、他社のAWG製品も含めてすべての機能を包含しているかは不明なので、一部機能を持つモデルという説明が正しいと思われる)。AWGのトップベンダーであるテクトロニクス社のFGの型名は、以前からAFGである(AFG31000シリーズ、2018年10月発売)。「任意波形/ファンクション・ジェネレータ(AFG):アナログ/ミックスド信号発生器の一種で、安定した標準的な形状の波形を生成する。(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)」

映像信号発生器(えいぞうしんごうはっせいき)

テレビ機器用の信号を発生する測定器。国別の規格やアナログ、デジタルなど各種の方式に対応し、放送規格の進化(通信との融合など)により、新しい機種が継続して発売されている。

HLS(えいちえるえす)

(Hi-speed Link System)計装で使われる通信規格の1種。株式会社ステップテクニカが提唱している超高速・高信頼なフィールドネットワークの名称。モデルベース開発のHILやHILSと表記が似ているが全く違う。また同じ表記で、動画配信の仕組みであるHTTP Live StreamingもHLSと略記されている。

AEアナライザ(えーいーあならいざ)

エヌエフ回路設計ブロックのアコースティックエミッション測定器の品名。個体が変形(破壊)する際に出る弾性波(アコースティックエミッション)はひずみエネルギーが音波になったものだが、同社はAEセンサや、センサからの信号を処理する計測システム(ユニット)を従来からラインアップしていた。2021年11月にAEアナライザAE9701/9702を発売した。AEセンサからのAE信号をリアルタイムに波形表示やFFT表示をして、特徴データの抽出をできる。ハードウェアと解析ソフトウェアで構成されている。 計測器情報:AEアナライザの製品例

ASSP(えーえすえすぴー)

(Application Specific Standard Product)メモリのような汎用品と顧客に応じて設計する特定用途向けIC(ASIC)の中間に位置するもので、複数の顧客に共通に提供することができるチップを言う。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)

ASK(えーえすけー)

(Amplitude Shift Keying)日本語では「振幅偏移変調」だが、ASKという表記の方が良く使われている。「振幅シフトキーイング」とも呼ばれる。搬送波の振幅の変化によって伝送するデータを表現する変調方式。 デジタル変調方式の1つ。アナログ変調のAM(Amplitude Modulation、振幅変調)のデジタル変調版。

AFM(えーえふえむ)

(Atomic Force Microscope)原子間力顕微鏡

AMN(えーえむえぬ)

(Artifical Mains Network)日本語では「擬似電源回路網」。別名:LISN。

AM変調(えーえむへんちょう)

「振幅変調(Amplitude Modulation)」の略記。変調信号の変化に合わせて振幅(A)の大きさを変化させるアナログの変調方式。振幅変調よりもAMと表記されることが多い。AMだとa.m.(午前)もあるので、本解説ではタイトルを「AM変調」とした。ラジオ放送ではFM(周波数変調)に対比してAMと言っている。つまりAMやFMは搬送波に信号を乗せるための方式でもある。テクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて(2009年9月発行)」では「AM:搬送波(キャリア)の振幅を、送信信号(変調信号)の波形に応じて変化させる方式」とある。AMはFMに比べて回路が簡単、周波数占有幅が狭くて済む、などのメリットがあるがノイズに弱く、音楽を聞くときはAMよりFMのほうが音質が優れていることは良く知られている。つまりAMとFMは使い分けられている。

ALD(えーえるでぃー)

(Atomic Layer Deposition) 真空を利用して、一層ずつ原子を堆積する成膜技術。

AC(えーしー)

(Alternating Current) 日本語では「交流」だが、「AC100V」や「100Vac」のような表記が各所でされていて、ACはもはや日本語といえる。大手計測器メーカ、テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)では「AC:電流と電圧が時間とともに変化する信号。オシロスコープの用語としては、信号カップリング(入力カップリング)の種類を表すときなどに使用する。」と説明されている。 発電所から送電される電気(商用電源)はACである(交流での送電は世界標準)。家庭のACコンセントからは(日本では)周波数50Hzか60Hzの交流電力が得られる。通常の電気・電子機器はDC(直流)で動作するので、ACからDCに変換するACアダプタ(AC-DCコンバータ)が使われる。近年、直流での送電(HVDC、高電圧直流送電/高圧直流送電、High Voltage Direct Current)が研究されている。交流送電より直流送電のほうが電力ロスが少ないため、データセンターなどに省エネ目的で導入されている。

AG(えーじー)

Arbitery Generator の略。(=任意波形発生器)

ACアダプタ(えーしーあだぷた)

(AC adapter) 100Vの交流電圧を6Vや9Vなどの直流電圧に変換する機器。基本的に電子機器は直流(DC)で動作する(DC駆動)。携帯電話やノートパソコンを動作させるためのAC-DCコンバータ(コンセントからの交流を直流に変換する機器)をACアダプタと呼ぶ。ACアダプタは、変圧器(交流100V→交流の低電圧へ変える)と整流器(交流→直流に変える)で構成される。アダプタは2つの物をつなぐ機能の機器を指す。DC駆動する電子機器を「AC(コンセント)につなぐ物」という意味である。

AC-DCコンバータ(えーしーでぃーしーこんばーた)

(AC-DC converter) 交流(AC)を直流(DC)に変換する機器。測定器としての直流電源 も広義にはこの機能を有する。一般にACをDCに変換する機器をコンバータ(converter)、反対にDCをACに変える機器をインバータ(IN-conVERTERの略)という。ほとんどの電子機器は直流電源で駆動するため、商用電源(交流)のコンセントから電子機器に電源供給する時はコンバータが必要になる。 通信機器はDC48V駆動が多く、NTTの局舎にある装置にはACからDC48Vをつくるコンバータが備わっている。据置型(ベンチトップ、デスクトップ)の機器は内部に電源回路がありACからDCをつくるが、可搬型(ハンドヘルド、ハンディ)の携帯機器(ノートPCや携帯端末など)はコンバータであるACアダプタを使ってコンセントから給電する。同義語:ACアダプタ。反対語:DC-ACインバータ。コンバータやインバータは電源の1種に分類されることもある機器である。 コンバータの反対の機能があるインバータはモータを効率よく回転(制御)するのに使われる。EVなどの自動車の電動化では、インバータはバッテリ(電池)とともにキーの部位である。また

AC電源(えーしーでんげん)

交流(AC)の電圧・電流を発生する測定器。(=交流電源)

ACP(えーしーぴー)

無線通信で、割り当てられたチャネル(帯域)以外に放射してしまう電力を「隣接チャネル漏洩電力」と言い、ACP(Adjacent Channel leakage Power、隣接チャネル漏洩電力、絶対値)やACLR(Adjacent Channel Leakage Ratio、隣接チャネル漏洩電力比、相対値)で規定している。スペクトラムアナライザではACPという表記が良く使われる。