計測関連用語集

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エアーサンプラー(えあーさんぷらー)

無菌設備等の清浄度を測定するために、大気中に浮遊する微生物を捕集する機器。

AirCheck(えあーちぇっく)

フルーク・ネットワークス社がつくった、無線LANテスタの通称(各モデルごとに形名や品名がある)。2000年頃に発売され、現在はNetScout (ネットスカウト)社が管理するNetAlly(ネットアレイ)がブランドになっていて、Fluke Networksではない。 NetAllyの総代理店である東洋計測器の販売サイトに、NetAlly Wi-Fi 6 ワイヤレス アナライザ テストアクセサリキット AirCheck G3E PR-TKTなどが掲載されている(2024年6月現在)。定価987,800円(税込)で、AirCheck G3E PR-TKTが形名である。これはWi-Fi 6 Wireless Analyzer AirCheck™G3 Proのアクセサリセットである。このようにAirCheckは、高速化する無線LANに次々と対応するモデルが発売され、AirCheck™ G3 Wireless Testerなどの呼称がある。 無線が伝搬する空間(エアー)のチェック(照合)とは、無線のテスタ(ハンドヘルドの現場測定器、チェッカ)を示すネーミングといえる。 1980年頃、まだ音楽媒体がCDではなくレコードが主流だったとき、筆者はFMラジオ放送で流れる音質の良い音楽をテープなどに録音し、デッキで再生して楽しんだ。レコードは高額で、多くの音楽作品(曲)を買うことはできず、FM放送は洋楽、クラシック、邦楽など多くの番組があった。好みのFM番組で曲を録音する趣味を、FM放送で音楽家や曲をチェックするということで「エアチェック」(放送のチェック)と称した。 元々は、英語でOn Air(オンエア、電波にのせた、放送された)の内容を後で確認するために録音したのでAir check(エアチェック)。放送事業者が生放送番組をアーカイブ保存するためにリアルタイムに録音することが、一般視聴者が気に入った番組や楽曲などをテープなどに記録することを指すようになった。 音楽愛好家のエアチェックが現在の生きたことばかどうかは不明だが、測定器(特定のニッチな通信計測器)のAirCheckよりメジャーであることは確かである。

AirLogger(えあーろがー)

アドバンテストのワイヤレスデータロガー(無線式ロガー)の商標。機種は、2015年1月発売のWM1000、2017年11月発売のWM2000の2シリーズがある(2020/10月現在)。 温度、電圧、ひずみを多チャンネルで測定できる。PCをホストとして動作する。PCのUSBポートに接続する通信ユニット(親機)に複数の各種測定ユニット(小型の子機)が無線で測定データを送るという、他社にないオンリーワンの製品群(※)。センサ(各測定ユニット)が小型なため、従来は装着できなかった回転体などの電圧・温度・ひずみが測定可能。アドバンテストの新企画商品開発室が企画・開発し、ほとんどの国内自動車メーカに採用されている。クラウドの活用など、アプリケーションを増やし、売上を伸ばしている。 (※)2021年10月に小野測器が発表した無線温度計測システムWC-1000/WT-1000シリーズは構成がWM2000とほぼ同じで、センサがより小型のため、「業界最小クラスのコンパクト&スリムなモジュール」とPRしている。自動車業界にデータ集録機器を販売してきた同社も、小型センサの無線式データロガーに参入したことで、このタイプのモデルが主流の1つになろうとしている。

エアプロトコルアナライザ(えあぷろとこるあならいざ)

(air protocol analyzer) 無線規格に対応したプロトコルアナライザ(プロアナ)。株式会社エイビットの「LTEエアプロトコルアナライザAQ-M800」などがある。無線通信をair(空中)と表現したネーミング。目に見えない電波を可視化するツール(計測器)は、電波の周波数ごとの強さを表示するスペクトラムアナライザや電界強度計があるが、データ通信の内容をモニタして解析し、通信エラーの原因分析などを行うのがプロアナ。無線通信の規格ではRFのアナライザとデータ系のプロアナの2種類のアナライザがある。無線LANプロトコルアナライザ(Wi-Fiプロアナ)やBluetoothプロトコルアナライザも広義にはエアプロアナといえる。ただし、エイビット以外ではあまりこの名称を使っていないので、「エアプロトコルアナライザ:エイビットのAQ-M800の品名」ともいえる。 無線関連でairを名称に使う計測器にはAirCheckやAirLoggerなどがある。

エアリークチェッカー(えありーくちぇっかー)

JFEアドバンテック株式会社の、「気体が漏れている場所がどちらの方向化かを探し出す」測定器の品名。モデルMK-730。

エアリークビューアー(えありーくびゅーあー)

(air leak viewer) 気体漏れ箇所を可視化するJFEアドバンテック株式会社の設備診断機器。工場などの気体漏れの音をセンサで捉えて、カメラ画像上に音の場所を色で示す、新しい測定器として2016年にMK-750を発売し、2020年12月に小型・軽量化したMK-750STを発売した。現場用のハンドヘルドの測定器をラインアップするフルークは2019年にMK-750とほぼ同等のモデルii900工業用超音波カメラを発売。JFEアドバンテックはMK-750のユーザの声を聞いて2機種目を開発したが、フルークも2020年に次モデルii910音響イメージャーを発売している。

AFG(えいえふじー)

任意波形/ファンクション・ジェネレータ(Arbitery/Function Generator)の略記。FG(ファンクションジェネレータ)で、AWG(任意波形発生器)の一部の機能を持つモデルのこと(メーカによっては“AWGの機能がある多機能信号発生器”という説明もあるが、他社のAWG製品も含めてすべての機能を包含しているかは不明なので、一部機能を持つモデルという説明が正しいと思われる)。AWGのトップベンダーであるテクトロニクス社のFGの型名は、以前からAFGである(AFG31000シリーズ、2018年10月発売)。「任意波形/ファンクション・ジェネレータ(AFG):アナログ/ミックスド信号発生器の一種で、安定した標準的な形状の波形を生成する。(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)」

映像信号発生器(えいぞうしんごうはっせいき)

テレビ機器用の信号を発生する測定器。国別の規格やアナログ、デジタルなど各種の方式に対応し、放送規格の進化(通信との融合など)により、新しい機種が継続して発売されている。

HLS(えいちえるえす)

(Hi-speed Link System)計装で使われる通信規格の1種。株式会社ステップテクニカが提唱している超高速・高信頼なフィールドネットワークの名称。モデルベース開発のHILやHILSと表記が似ているが全く違う。また同じ表記で、動画配信の仕組みであるHTTP Live StreamingもHLSと略記されている。

エイビット(えいびっと)

(Aibit) 無線通信関連メーカ。無線機器、半導体、計測器などをつくっている。5Gの事業は2015年に株式会社マグナ・ワイヤレスに分社した。同社はローカル5Gの機器などを手掛けている。エイビットの計測器としては、LTEの無線通信をモニタして連続記録できるエアプロトコルアナライザ(同社HPでは「業界トップの実績」と書かれている)などがある。無線のプロトコルアナライザである。同社HPの計測器ページには以下のモデルが掲載されている(2024年11月現在)。 広帯域無線信号疑似装置 AirBOX、ポータブル エアプロトコルモニター AM-741T/F、エアプロトコルモニタ/ソフトウェアデコーダ AW-1000、実負荷再現システム for eNodeB QT-400、RRHテスター(RRU/small cell 全自動試験システム) AN-20K、LTEエアプロトコルアナライザ AQ-M800。

エイブルコミュニケーション(えいぶるこみゅにけーしょん)

1990年代にATMアナライザ(ATMプロトコルアナライザ)を開発した計測器メーカ。現在の社名はアルチザネットワークスで、ネットワーク機器が中心で、計測器は主流ではない(負荷試験をできるトラフィックシュミレータなどがある)。以下に沿革の概略を記す。 1990年12月、東京都立川市で株式会社エイブルコミュニケーションを設立。 1991~1995年に、SS7(共通線信号No.7)テストシステム DXV-100、PHSテストシステム(PHS基地局テストシステム)、ATMプロトコルアナライザ DB-1000の開発、販売を行う。 1998~1999年にIMT-2000テストシステム(W-CDMA評価テストシステムやW-CDMA商用機評価テストシステム)を開発・販売。2001年にNTTドコモはW-CDMAを商用開始。 2001年4月、株式会社アルチザネットワークスへ商号変更。 余談だが「エイブル」といえば、賃貸物件など不動産の大手、株式会社エイブル(英語表記 ABLE INC.)が有名。そのため、1990年代当時は通信計測器の関係者でエイブルコミュニケーションのことを「エイブル」と呼称していると、一般の人には「不動産のエイブル」と思われることが多かった。エイブルコミュニ―ケーションも関係者間では「エイブル」と名乗った。そのため、エイブルコミュニケーションからの電話を取り次いだ人は「不動産のエイブル」を想像するので、電話を切った後で「不動産を探しているのですか?」と言われ、仕事ではなく私用の電話と勘違いされた。

AI-RANアライアンス(えーあいらんあらいあんす)

(Artificial Intelligence - Radio Access Network Alliance) RAN(無線通信ネットワーク ※1)とAI(人工知能)を融合させ、通信インフラの効率向上や新たなサービス創出、世界標準化を目的とする国際的な産学連携組織。規格の策定は行わない。2024年2月に企業/大学(11社)で設立され、2025年12月現在は104社が参画している(Founding Member:11社、General Member:104社)。11社は以下(通信事業者2社、通信機器メーカ2社、半導体ベンダ3社、IT企業2社、大学2校)。 1. 通信事業者:Softbank(ソフトバンク)、T-Mobile(ティーモバイル。ドイツテレコム傘下の米国大手携帯電話事業者) 2. 通信機器会社:Nokia(ノキア。フィンランド発祥の通信インフラ・技術開発企業。かつては世界最大の携帯電話会社として一世を風靡した)、Ericsson(エリクソン。スウェーデン発祥の世界的な通信技術企業。3G以降の基地局で有名) 3. 半導体デバイス:ARM(アーム)、NVIDIA(エヌビディア)、SAMSUNG(サムスン) 4. IT企業:Microsoft(マイクロソフト)、DeepSig(ディープシグ。AIネイティブな無線通信を研究する米国のテクノロジー企業。アンリツは「DeepSig社のAI/ML技術を用い無線通信システムの課題を解決するための高度なスペクトラムセンシングを実現した」と2024年2月に発表している。) 5. 大学:Northeastern University(ノースイースタン大学。米国ボストン。トンマーソ・メロディア教授、Tommaso Melodia)、東京大学(中尾教授) つまり、欧米の通信・IT企業に、日本からはソフトバンクと東京大学が参画して設立した団体である。東京大学の中尾教授は5Gの基地局を設計するなど、この業界で著名な先生である。ソフトバンクのデータセンタにはNVIDIAのサーバが導入され、AI寵児のNVIDIAとは親密である。NEC、富士通は設立メンバではないが参画している(NTTはいない)。General Member の104社には計測器メーカとしてキーサイト・テクノロジーとローデ・シュワルツ、Viaviソリューションズ(※2)が含まれている。キーサイトとViaviは2025年のInteropやCOMNEXTで1.6T(1.6テラ)の光伝送テスタを提案している、現在の世界最先端・最速の通信計測器メーカである。 5G以降のモバイルネットワークをAI時代に適応させるべく、3つのワーキングGr(AI on RAN、AI for RAN、AI and RAN)が活動している。別のいい方をすると、研究領域は次の3つである。 AI for RAN (AIによるRAN能力向上、RANの最適化) : AIで通信効率を高めて電力消費を減らす。周波数の利用効率の改善。 AI and RAN (AIとRAN処理の統合) : 通信とAI処理を同じ基盤で行い、リソースを有効活用する。設備の利用効率の改善。 AI on RAN (RAN上でのAI展開、AIを基地局に統合) : 基地局がAIサービスを提供し、低遅延を実現する。新規サービスの創出。 (※1) 基地局(端末と無線で通話する機器)やその制御装置など、無縁通信のアクセス網をRANと呼称している。日本語では「無線通信ネットワーク」や「モバイル通信ネットワーク」と表記(表現)されているが、RがRadioであることに筆者は素朴な疑問を感じる。なぜMobile(モバイル)を使いMANと呼称しないのか(LANとWANの中間の「大都市圏ネットワーク」をMAN:Metropolitan Area Networkといってしまったので、いまさら使えないのか)。また、日本語も「モバイルアクセスネットワーク」や「無線アクセス網」といわず、「アクセス」を略すので意味が伝わりにくい(と筆者は思う)。無線通信が始まったときに使われた周波数がRF(Radio Frequency)といわれる。ただしRFは無線だけでなく高周波(high frequency)という意味で使われることも多い。Radioの意味、用法は一筋縄ではいかない。 (※2) (Viavi Solutions) ドイツの通信計測器メーカ Wandel&Goltermann (ワンデル・ゴルターマン)、米国の計測器メーカWAVETEK(ウエーブテック)、カナダ発祥で光測定器をラインアップするJDSファイテル、さらにFLUKE(フルーク)の一部製品群が加わった、欧米の通信計測器メーカ。2000年~2005年はActerna(アクテルナ、アクターナ)という会社だった時期もある。キーサイト・テクノロジー、ローデ&シュワルツ以外の無線と有線(光ファイバ通信)の計測器が合体した企業。同業のEXFOは、より最先端の光伝送測定器や光コネクタの端面検査機器をつくっている。メインテクノロジーが日本の販売店をしているVeEX(ヴィーエックス)もViaviと競合するが、最先端というよりハンドヘルドの機器が多い。これら海外企業と競う唯一の国産がアンリツだが、同社には1.6Tテスタはない(2025年12月現在)。 2025年のバルセロナ NWCでAI-RANアライアンスは10のデモンストレーションを行った。3つにはキーサイト・テクノロジーが計測器を提供している。同社は2025年12月16日(火)に「6G x AIフォーラム」をお茶ノ水 ソラシティで開催し、S5040A Open RAN Studio Player & Capture Applianceを展示した。S5040AはオープンRANのトラフィックを構築、再生(play)、捕捉(capture)、測定する。スペクトラムアナライザ、信号発生器、AC電源アナライザ(PA2200シリーズ IntegraVisionパワー・アナライザ)などの同社の従来モデルと併用して使用される。キーサイト・テクノロジーで形名の頭がSのモデルは、S93015B(PNAシリーズVNA用のSパラメータ測定およびパワー測定の不確かさをリアルタイムで表示するソフトウェアオプション)などがあるが、本体形名では珍しい。今後、移動体通信のモデルで増えるのかもしれない。 6G x AIフォーラムのキーサイト・テクノロジーの展示。 (左)左下のDU EmulatorがS5040A。(右)手前がS5040A。

AEアナライザ(えーいーあならいざ)

(acoustic emission analyzer) エヌエフ回路設計ブロックのアコースティックエミッション測定器の品名。個体が変形(破壊)する際に出る弾性波(アコースティックエミッション)はひずみエネルギーが音波になったものだが、同社はAEセンサや、センサからの信号を処理する計測システム(ユニット)を従来からラインアップしていた。 2021年11月にAEアナライザAE9701(1chモデル)/9702(2chモデル)を発売した。AEセンサからの信号をリアルタイムに波形表示やFFT表示をして、特徴データを抽出できる。AE信号を検出するセンサ(ハードウェア)と、信号を処理/解析するソフトウェアで構成されている。センサで捉えたAE信号は、増幅・フィルタリングされた後でコンピュータに転送され、リアルタイムで波形表示や特徴量の抽出・位置標定などが行われる。 AEアナライザは、製造工程の異常検知や生産設備のメンテナンス、材料試験、構造物の健全性評価など、幅広い分野で利用されている。

ASSP(えーえすえすぴー)

(Application Specific Standard Product)メモリのような汎用品と顧客に応じて設計する特定用途向けIC(ASIC)の中間に位置するもので、複数の顧客に共通に提供することができるチップを言う。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)

ASK(えーえすけー)

(Amplitude Shift Keying)日本語では「振幅偏移変調」だが、ASKという表記の方が良く使われている。「振幅シフトキーイング」とも呼ばれる。搬送波の振幅の変化によって伝送するデータを表現する変調方式。 デジタル変調方式の1つ。アナログ変調のAM(Amplitude Modulation、振幅変調)のデジタル変調版。

AFM(えーえふえむ)

(Atomic Force Microscope) 原子間力顕微鏡。カンチレバー(片持ちバネ)の先端にある探針を試料(測定対象)に近づけると、表面原子間に働く力(原子間力)によってカンチレバーがたわむ。微小なたわみをレーザーで検出して形状を画像化する。探針は先端が非常に鋭い針になっていて、物質の表面をなぞることで原子レベルの解像度で3次元形状を観察・測定する。絶縁体や湿った環境でも測定でき、ナノテクノロジー分野で利用される。SEM(走査電子顕微鏡)と並び、nm(ナノメートル)オーダの分解能があり、最も小さい物が見られる顕微鏡である。 SEMは導電処理が必要だがAFMは不要。ただし測定できる範囲が狭い。分解能は高いが、水平測定範囲(スキャンサイズ)は最大100μm(マイクロメートル) x 100μm(= 0.1mm四方)程度まで、垂直測定範囲(高さ)は数μmまで。測定領域が数μm〜100μmに限られ、高低差が数μm以上あるような凹凸の試料の測定は難しく、操作にも熟練が必要。つまり高倍率で狭い範囲を見るのに適していて、低倍率には向かない。 測定機器には測定できる範囲と分解能があり、顕微鏡も光学顕微鏡、SEM、AFM、レーザー顕微鏡、マイクロスコープなどが用途によって使い分けられている。余談だがこれら機器の正確な定義や違い(性能、測定範囲など)を説明するのは難しい(各メーカが自社に優位な主張をしているため、この分野のオーソリティーでも公平な見解・解説は難しいと筆者は思う)。 AFMのメーカはオックスフォード・インストゥルメンツ(Oxford Instruments、1959年にオックスフォード大学から独立して創業)やブルカー(BRUKER、1960年にドイツで設立、核磁気共鳴や質量分析計、X線回折装置などの科学分析機器の世界トップメーカ)がある。国産では、日立ハイテクはAFM100やAFM5500などのラインアップがある。JASIS(科学分析機器の専門展示会)やJSAP EXPO(半導体製造分野の機器が並ぶ応用物理学会の展示会)にはAFMを含む多くの分析機器が出展されている。 微細な先端の探針を走査して物質表面をなぞり、ナノレベルで形状を観察する顕微鏡を「走査プローブ顕微鏡(SPM:Scanning Probe Microscope)」という。AFMはSPMの最も代表的な手法である。 一般に業界内では「原子間力顕微鏡」ではなくAFMと呼称されているので、すでにAFMは日本語といえる。

AMN(えーえむえぬ)

(Artifical Mains Network) 日本語では「擬似電源回路網」。別名:LISN(Line Impedance Stabilization Networks)。 ただしArtifical Mains Networkを自動翻訳すると「人工電源ネットワーク」など、擬似電源回路網とは異なる日本語になる場合がある。

AMD(えーえむでぃー)

(Advanced Micro Devices) [半導体デバイスメーカ] インテルに次ぐ世界的なCPUベンダ。1969年にフェアチャイルドの技術者(複数人)が独立してAMDを設立。PCやデータセンタ市場を独占している命令セット・アーキテクチャ(ISA:Instruction Set Architecture)である86系プロセッサ(X86)は、インテルが開発したものだが、具体的な製品(半導体デバイスであるCPU)は、インテルとAMDの2社が主に提供(製造・販売)している。 一般の民間人にはAMD社はあまり知られていないが、インテル互換の半導体チップをつくり、CPUではインテルに次ぐシェア(インテルの競合)の、世界的な半導体デバイスメーカである。インテルが主に自社生産なのに対して、AMDは設計に専念し、製造はインテルよりも進んだ微細化技術を確立している外部の製造工場に委託し、インテルよりも低価格で販売している。つまりファブレスで、TSMCを上手に活用している。性能や安定性を選ぶならインテル、コスパや納期重視ならAMDといわれる。 米国の市場調査会社Gartnerは2024年1月に「2023年の世界半導体メーカ別売上ランキング」を発表した。AMDは昨年と変わらず7位。1位のインテルと比べるとAMDの売上額は半分だが、CPUではインテルを猛追してシェアを伸ばしている。 ロジックデバイスはCPUのほかにFPGAがあり、最近ではAIに使われるGPU(画像処理に特化したプロセッサ)も売上が伸びている。FPGAの2大メーカはAltera(アルテラ)とXilinx(ザイリンクス)だった(2000年代に登場した広帯域オシロスコープのアプリケーションにもFPGAの評価がある)。インテルはFPGAを強化すべくアルテラを2016年に買収したが、AMDもザイリンクスを2022年に買収している。AMDはGPUについても、エヌビディアの主力AI半導体H100(2023年時点で、AI分野の企業が奪い合いをしている最先端チップ)と同等の新製品MI300Xを2023年12月に発表した。つまり、AMDはCPUを中核にロジックデバイスでインテル以上の存在になる方針で追撃している。また新興のエヌビディアにも対抗する構えである。 AMDの創設者の1人で、長らくCEOを務めたJerry Sanders(ジェリー・サンダース)は、シリコンバレーで一番派手なセールスマンといわれた。彼は1980年代の日米半導体摩擦では、日本の貿易慣行が不公平であると強く訴えたことでも知られる。現在のAMDのCEO(会長)は台湾系米国人のLisa Su(リサ・スー)。ザイリンクスのCEOだったVictor Peng(ビクター・ペン)も経営陣にいる。

AM変調(えーえむへんちょう)

「振幅変調(Amplitude Modulation)」の略記。変調信号の変化に合わせて振幅(A)の大きさを変化させるアナログの変調方式。振幅変調よりもAMと表記されることが多い。AMだとa.m.(午前)もあるので、本解説ではタイトルを「AM変調」とした。ラジオ放送ではFM(周波数変調)に対比してAMと言っている。つまりAMやFMは搬送波に信号を乗せるための方式でもある。テクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて(2009年9月発行)」では「AM:搬送波(キャリア)の振幅を、送信信号(変調信号)の波形に応じて変化させる方式」とある。AMはFMに比べて回路が簡単、周波数占有幅が狭くて済む、などのメリットがあるがノイズに弱く、音楽を聞くときはAMよりFMのほうが音質が優れていることは良く知られている。つまりAMとFMは使い分けられている。

ALD(えーえるでぃー)

(Atomic Layer Deposition) 真空を利用して、一層ずつ原子を堆積する成膜技術。