計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

全用語一覧

2,605

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

I0r測定器(あいぜろあーるそくていき)

R(抵抗)成分に起因する漏れ電流だけを正確に測定する漏れ電流計の総称。漏れ電流には容量負荷に流れる高調波成分もあるが、それを除いた測定ができる。2文字目のゼロを小さく書いたり、3文字目のアールを大文字にするという表記も見かける。メーカによって表記は違っている。「アイゼロアール」でなく「アイオーアール」と素人は間違いやすい(特に2文字目のゼロがこの表題のように大きな文字で書かれていると)。

アイソレーション(あいそれーしょん)

(isolation)電気信号を絶縁することをアイソレーションといい、信号源のコモンがグランドの電位と異なる場合の測定に必要。信号コモンとグランド電位の差(同相電圧)が小さい場合は差動入力でも測定可能だが、電位差が100 V以上ある時には過大入力になるので測定できない。この場合アイソレーションアンプなどを用いるが、FFTアナライザはアンプ、アンチエリアシングフィルタ、AD変換器までのアナログ入力部を各チャンネル毎にフォトカップラでシャーシグランド(フレームグランド、FG)からアイソレートさせて対応させている。このためデジタル回路とアナログ回路が絶縁されているので、グランドループの除去または信号源のコモンとの接続を排除したい場合にも有利である。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より)

アイソレーションアンプ(あいそれーしょんあんぷ)

接続される2つの回路の間に、互いの回路が干渉し合わないようにするために挿入するアンプ。 (=絶縁増幅器)

アイソレーション誤差(あいそれーしょんごさ)

(Isolation error) ネットワークアナライザによる測定において生じる測定誤差の1つで、「クロストーク誤差」とも呼ばれる。伝送測定においてDUTを通過した伝送信号以外の信号が受信側ポートに漏れることによって生じる誤差。送信側ポートおよび受信側ポートを終端した状態で一旦測定することにより補正できる。

アイソレーショントランス(あいそれーしょんとらんす)

入力と出力が分離しており電気的に絶縁状態にある変圧器。 (=絶縁トランス)

アイソレータ(あいそれーた)

高周波電力を1方向にだけ通す電子部品。サーキュレータに終端抵抗を接続したもの。

IDテスタ(あいでぃーてすた)

光ファイバの心線対照器の名称。光ファイバ心線を被覆の上から湾曲させ、漏洩した光を受光素子で検知して、心線を検出する測定器。「光ファイバIDテスタ」とも呼ばれる。計測器メーカだけでなく、光ファイバを作っている線材メーカである住友電気工業やフジクラなどが製品をラインアップしている。

ITU(あいてぃーゆー)

(International Telecommunication Union)日本語では「国際電気通信連合」。国際連合(国連、United Nations※)の機関で、無線通信部門(略称:ITU-R)、電気通信標準化部門(ITU-T)、電気通信開発部門(ITU-D)の3部門がある。略称のITU-Rは国際規格の名称などでよく使われている。通信の分野の国際規格を策定する機関(団体)の1つ。 外務省HPの外交政策/国連外交/国連専門機関のページに次の記述がある(一部抜粋)。 ITUとは電気通信(有線/無線)の利用に係る国際的秩序の形成に貢献する国連専門機関。主として、以下の活動を行っている。1)放送や衛星通信等無線通信で使用される電波の国際的な分配及び混信防止のための国際的な調整。2)電話やファクシミリ、移動体通信、ハイビジョン等電気通信の世界的な標準化の促進。3)開発途上国に対する技術援助の促進。加盟国:193か国。ITUの最高機関である「全権委員会議」は4年ごとに開催される。 ※国連(United Nations)を翻訳すると「団結した国(複数の国が結束した、国の連合体)」で、発足時は「連合国(第二次世界大戦で日本やドイツと戦った国々のこと)」である。中国語ではUnited Nationsは現在も「聯合國(連合国)」と表記していて、「国際連合」などという美しい表現ではない。中国は「自分たちは連合国のトップ5国(常任理事国)の1国である」と思っている。外務省がUnited Nationsを「国連」という日本語にしたのは意図的な誤訳(確信犯)で、戦後の日本国民に対して、「国連は、先の世界戦争の戦勝国である連合国のサロンである」という真実の姿を伝えないようにした、という見解がある。国連憲章には敵国条項(当時の連合国と戦った日本などとは戦争を行う、つまり日本には攻め込んでも良い)があり、形式的には「この条項は死文化している」と解釈されているが、あくまで解釈であって、条項は削除されていない。国連への負担金の額は米国に次いで日本が2番目に多い状態が長く続いているが、日本はいまだに発言力の弱い立場である。「日本は国連を脱退する。東京に本部を置く新たな国際機関を創設する、といったら、多くの国が参加するのではないか」と著名な学者が冗談半分でいったら、その会合に参加していた安倍総理は、「きっと米国が真っ先に参加する」と即答したという。 参考用語(規格を策定する国際機関):IEC、IEEE

IEEE(あいとりぷるいー)

(Institute of Electrical and Electronics Engineers)電気・情報工学の分野の学術研究団体。米国に本部があり、標準化や規格の策定をしている。無線LANなどのIEEE802シリーズは有名。計測器をコンピュータ制御する規格としてHP(現キーサイト・テクノロジー)がつくったHP-IBはIEEEによってGP-IBとして標準化された。

IEEE1394(あいとりぷるいーいちさんきゅうよん)

オーディオ・ビデオ機器のストレージ用の規格として、SCSI(スカジー)の後継としてAppleが設計したFireWire(ファイヤ-ワイヤー)が、1995年にソニー、IBMなどと共同でIEEE 1394-1995として標準化され、IEEE1394と呼称されている。IEEE1394(4ピン)、IEEE1394(6ピン)、IEEE1394bなどがある。SCSIと同じ数珠繋ぎ(デイジーチェイン)やスター型の接続、ツリー接続ができる。最大転送速度800Mbps。 IEEE1394はデジタルビデオカメラの外部出力端子(DV端子)に採用されているほか、ソニーは「i.Link(アイリンク)」の名称で自社製品に採用している。つまり、IEEE1394、i.Limk、DV端子、FireWireはすべて同じ規格である。 新しい通信規格の黎明期には、その規格を採用する機器の開発・検証のためにプロトコルアナライザ(プロアナ)が必須となる。1990年代に横河電機は、計測器部門であるT&M事業部にコミュニケーション部門を新設し、通信計測器に参入した。3G向けの信号発生器を自社開発し、海外製フェージングシミュレータを取り扱った。CATVなどの有線通信にも積極的で、IEEE1394のプロアナは海外製品の転売から初めて、自社モデルも開発した。2000年代までのIEEE1394の普及期には横河電機のIEEE1394プロアナは代表機種だった。その後、横河電機は2010年頃にこれら通信計測器からすべて撤退している。通信から撤退はしたが、後継会社である横河計測には(安藤電気から継承した)光通信測定器があり、光スペクトラムアナライザなど世界No.1の光測定器をラインアップしている。 参考用語:IEEE(あいとりぷるいー) 計測器情報:IEEE1394プロアナの製品の例

アイパターン(あいぱたーん)

(Eye Pattern)デジタル信号の1/0の時間推移を重ね書きで表示した図形。通信の伝送品質評価に使う。図形が目(eye)のように見えることに由来する。アイの開口度合いから視覚的に伝送品質を確認できる。アイパターン測定器としては光サンプリングオシロスコープ(オシロ)(キーサイト・テクノロジーの86100シリーズなど)が代表モデルだったが、広帯域オシロである高速オシロが普及すると、マスクパターンがオプションで用意されることが多いため、規格ごとのアイパターン評価は高速オシロで行うようになっている。マスクパターンとは「アイの開口」が規格の範囲内にあることを、オシロの測定画面で図形で規定するもの。測定者が波形から伝送品質(ジッタなど)を確認するのではなく、測定器のオプションソフトウェアが規格に合格しているか評価する。

IP(あいぴー)

(Internet Protocol)インターネットで使われているネットワーク層プロトコル。 米国の国防総省のネットワークプロジェクトで開発されたプロトコル。軍事技術が民間に広まった例の1つ。

IPアドレス(あいぴーあどれす)

(Internet Protocol address)IPプロトコルで使用するための32ビットのアドレス情報。IPプロトコルで通信するノードは、世界中で単一のこのIPアドレスを割り当てておかなければならない。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)

IP負荷試験装置(あいぴーふかしけんそうち)

ネットワーク機器に負荷を与えて、パフォーマンスを評価する測定器。 略して、負荷試験機(または負荷試験器)と呼ばれる。インターネットなどネットワークの様々な機器の性能を評価する測定器。機器にたくさんの端末からアクセスが集中したときに、正常な動作(所定の性能を発揮)できるかを試験できる。ネットワーク機器に負荷をかけるというネーミング。通信規格ごとに仕様があるが、IP対応の機器を指していることが多い。インターネットが普及した2000年代に活躍したが、現在はほぼ生産終了している。海外のスパイレント(東陽テクニカが取り扱い)が、スマートビットの通称で有名。IXIA(イクシア)も対抗機種で市場で争った。現在、スパイレントはその情報通信の基礎技術をもとにセキュリティの会社となっている。基幹通信網で蓄積した負荷試験機の技術をほかの通信規格に置き換えて、ネットワークの品質を評価する測定器を販売している。次世代ネットワークパフォーマンステスター「Spirent TestCenter」(トラフックジェネレータ)などの製品がある。IXIAはネットワークパケットブローカなどの通信機器にラインアップを移し、現在はキーサイト・テクノロジーの社内カンパニーである。

IP保護等級(あいぴーほごとうきゅう)

IEC(国際電気基準会議)のIEC 60529や、JIS(日本工業規格)のJIS C 0920により規定されている、保護等級(IPコード)。IPの後に2桁の数字で表す。株式会社東京測器研究所の「びずみ測定用の変換器の用語」には次のような説明がある。IP保護等級:外郭を持つ電気機械器具内部の保護の程度を規格化しているもの。JIS C 0920(またはIEC60529)に基づいて「外郭内の危険な個所への接近に対する人体の保護」および「外来固形物と水の浸入に対する保護」について2桁の数字で等級分類している。当社変換器はこの規格に準じて外来固形物と水の浸入に対する保護の目安として[IP○○相当]として表している。

IVI-COM/C(あいぶいあいこむしー)

IVI計測器ドライバ仕様に準拠したIVI-COM多重環境計測器ドライバのこと。 Microsoft Office VBA( Visual Basic for Applications)、Visual Studio 6.0、 Visual Studio.NET、などで利用することが可能。IVI-Cドライバが同梱されているので、LabVIEWやLabWindows/CVI環境からも簡単に利用できる。 IVI :Interchangeable Virtual Instruments。 COM:Component Object Model。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

I-Vチェッカ(あいぶいちぇっか)

太陽電池の性能を評価するために、電流-電圧特性(I-Vカーブ)を測定する測定器。PV(太陽光発電)用のI-V特性の測定器。英弘精機には品名「I-Vチェッカー」という製品がある。同社は日射計が有名だが、PV関連の計測器にも早くから参入し、MP-11、MP-170などの形名のモデルがある。 参考用語:カーブトレーサ 参考記事(会員専用):【展示会レポート】スマートエネルギーWeek春展(FC EXPO/二次電池展/スマートグリッドEXPO)の3ページ目・・英弘精機の太陽光発電関連の測定器を取材。今後の再生可能エネルギーの動向も解説。 計測器情報:英弘精機の製品の例

I-V特性(あいぶいとくせい)

(Current–voltage characteristic) 半導体デバイスの電流(I)-電圧(V)特性(※)。「横軸が印加した電圧、縦軸がそれによって流れる電流」のグラフで視覚的に特性を示す。半導体の評価に使われるもっとも基本的な仕様。半導体デバイスのデータブック(仕様書)にはI-V特性が記載されている。I-Vカーブ、I-Vグラフとも呼ばれる。半導体関連測定器のカーブトレーサの品名はここに由来する。太陽電池の変換効率測定にも使われるため、太陽光発電関連測定器にIVカーブトレーサ、I-Vチェッカなどの品名の製品がある。菊水電子工業の総合カタログの用語集によれば、「電池などの電気化学関係ではターヘルプロットとも呼ばれる」。カーブトレーサや半導体パラメータアナライザなどの高額な測定器を使わないでも、高性能なSMUでもI-V特性を測することができる。新製品取材記事「高精度な電子部品の評価に貢献するSMU〜エーディーシー6253直流電圧・電流源/モニタ」には、アプリケーション例としてダイオードの順方向電圧のI-V特性の測定について説明がある。 (※)電気の世界では電流は「I」で略記される。Cはcapacitor(キャパシタ、コンデンサ、静電容量)の略号として使われている。I(大文字)やi(小文字)が電流を表すので、複素数の虚数部(Imaginaly Part)は、通常は数学ではi(小文字)だが、電流と混同されるため、電気ではj(小文字)で表記する。 参考用語:インピーダンス

I-V法(あいぶいほう)

交流インピーダンス測定の手法の1つ。ロックインアンプ、周波数特性分析器(FRA)、電力計などを使用して、発振器の電圧と負荷に流れる電流の測定を、位相差を含めた正確な測定を行う。I-V法はLCRメータでは測定しにくい大型のリアクトル(コイル)のインダクタンス測定に使われたり、負荷装置などと組み合わせて測定する電気化学分野で使われている。参考記事:LCRメータの基礎と概要 (第1回)の2ページ目・・I-V法による燃料電池のインピーダンス測定が紹介されている。交流インピーダンス測定の各手法を概説。

i.Link(あいりんく)

IEEE1394規格のソニーの商標。オーディオ・ビデオ関連のストレージ用の規格として、SCSI(スカジー)の後継としてAppleが設計したFireWire(ファイヤーワイヤー)が、1995年にソニー、IBMなどと共同でIEEE 1394として標準化された。ソニーは1995年以前から、自社のビデオカメラ製品などに搭載したIEEE 1394端子をi.Linkの商標で発売していたため、現在もIEEE1394ではなくi.Linkと呼んでいる。計測器としては1990年代後半のIEEE1394普及期に、横河電機(現横河計測)はIEEE1394用のプロトコルアナライザをラインアップしていた。新しい通信規格の黎明期には必ずプロトコルアナライザが必要だが、その製品需要は長くはない。ATMアナライザ、ISDNプロアナなどとともにIEEE1394プロトコルアナライザも現在はほぼ生産中止。