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- I2C(あいすくうぇあしー)
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( Inter-Integrated Circuit) フィリップス社が提唱した周辺デバイスの通信方式。同一基板内で400 kbps程度を想定している。低速シリアル通信と総称されている規格の1つ。 500MHz程度の周波数帯域のミドルクラスのオシロスコープで、I2Cのバスモニタやデータ解析ができるオプションを持つモデルが多くなった。
- I0r(あいぜろあーる)
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「抵抗分漏れ電流」のことで、「有効漏洩(ろうえい)電流」と表記することもある。I0rとは「I0(漏れ電流、アイゼロ)のr(抵抗)成分」、という意味。漏れ電流測定器(漏れ電流計)のことをI0rと略記していることがある。「I0r測定器」とは漏れ電流計のことを指す。I0R(3文字目が大文字)やIor(2文字目のゼロが下付き小文字)の表記もある。 本来、零相電流(※)のことをIoと記述し、抵抗成分によるものなのでIorやIoRと記述するのが正しいと思われるが、ゼロを通常表記の「0」にしている場合も多い。これらの記述は間違いではないが、間違えて「アイオーアール」と発音すると、低周波の電力測定の基礎知識がないことが露見してしまう。2文字目が英字のO(オー)ではなく数字の0(ゼロ)であることに注意が必要。「or」と表記されているとつい「オーアール」と読みたくなる。 Io(漏れ電流)はIorとIoc(容量分漏れ電流)の合計になっている(cはcapacitor、静電容量)。Iocが大きいと高調波が多いということで、機器の誤動作を起こす原因になる。Iorは機器や配線の劣化により流れる漏れ電流で、感電や火災の原因となるため、正確にIorを測定することが電気機器の維持管理(定期点検などの保守)では求められ、漏れ電流測定器がIorを測定するのはそのためである。I0rは、電気回路上の機器や電線の損傷など、抵抗成分により流れ出る漏れ電流で、「対地絶縁抵抗漏洩電流」とも呼ばれる。経産省の法令で絶縁性能の判断基準に規定されている。 計測器メーカの名称や形名、仕様の記載例は次の通り。日置電機の「Iorリークハイテスタ3355」は「漏洩電流(Io)や有効漏洩電流(Ior)を測定」と記載されている。三和電気計器の「I0RロガーI0R700V」には「測定モード:Iorモード/モータモード」の記述がある。そのほか、共立電気計器の「Ior用リーク電流検出型クランプセンサKEW 8177」、マルチ計測器の「非接触Io/IorクランプリーカーMCL-500IRV」などがある。三和電気計器の形名は直球(そのものズバリ)である。 漏れ電流とリーク電流は同義。 (※)Io(アイゼロ、ゼロの電流)とは零相電流のこと。多相の不平衡交流回路で、各線に同相で流れる電流を「零相電流」という。零相電流は通常は存在しない(大きさが0である)。各相のバランスが失われていると零相電流が流れる。クランプメータ(クランプ電流計)で各線を一括して測定する(各相の線をすべて挟む)と測定値は0になる。ただし回路に漏電があると、零相電流が流れるので0以外の値になる。これを利用し漏電の有無を調べるのが漏れ電流計である。特に災害の原因になるIor(抵抗分漏れ電流)を測定している。
- I0r測定器(あいぜろあーるそくていき)
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R(抵抗)成分に起因する漏れ電流だけを正確に測定する漏れ電流計の呼称。漏れ電流には容量負荷に流れる高調波成分もあるが、それを除いた測定ができる。「リークカレント」や「リーク電流」を品名にするメーカもあり、I0r測定器の呼称は様々である。 2文字目のゼロを小さく書いたり、3文字目のアールを大文字にするという表記も見かける。メーカによって表記は違っている。「アイゼロアール」でなく「アイオーアール」と素人は間違いやすい(特に2文字目のゼロがこの表題のように大きな文字で書かれていると)。
- アイソレーション(あいそれーしょん)
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(isolation) 日本語では「絶縁」。電気回路や電気機器では、2つの部位の間を絶縁(アイソレーション)して、片方の影響が他方に及ばないようにすることが多くある。ノイズの影響を除去したり、落雷による損傷を最小限に抑えるなど、多くの利点があり、アイソレーショントランス(絶縁トランス)やアイソレーションアンプ(絶縁アンプ)など、アイソレーションする機器がある。フォトカプラやリレーなども入力側と出力側のアイソレーションに使われる。アイソレーションする機器はアイソレータであるが、通常アイソレータというとRFの機器を指していることが多い。 計測器にはアイソレーション(絶縁)は良く使われ、光アイソレーションプローブや光絶縁プローブというような品名の製品がある。 isolationを「分離」や「隔離」と(広義に)捉えると、「電気工事で、作業を行う機器を系統から切り離して、作業者を感電から守る」ことを指している場合もある。 小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」には以下の解説がある。 電気信号を絶縁することをアイソレーションといい、信号源のコモンがグランドの電位と異なる場合の測定に必要。信号コモンとグランド電位の差(同相電圧)が小さい場合は差動入力でも測定可能だが、電位差が100 V以上ある時には過大入力になるので測定できない。この場合アイソレーションアンプなどを用いるが、FFTアナライザはアンプ、アンチエリアシングフィルタ、ADコンバータまでのアナログ入力部を各チャンネル毎にフォトカップラでシャーシグランド(フレームグランド、FG)からアイソレートさせて対応させている。このためデジタル回路とアナログ回路が絶縁されているので、グランドループの除去または信号源のコモンとの接続を排除したい場合にも有利である。
- アイソレーションアンプ(あいそれーしょんあんぷ)
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(isolation amplifier) 接続される2つの回路の間に、互いの回路が干渉し合わないようにするために挿入するアンプ。 別名、絶縁増幅器。
- アイソレーション誤差(あいそれーしょんごさ)
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(Isolation error) ネットワークアナライザによる測定において生じる測定誤差の1つで、「クロストーク誤差」とも呼ばれる。伝送測定においてDUTを通過した伝送信号以外の信号が受信側ポートに漏れることによって生じる誤差。送信側ポートおよび受信側ポートを終端した状態で一旦測定することにより補正できる。
- アイソレーショントランス(あいそれーしょんとらんす)
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(isolation transformer) 入力と出力が分離していて、電気的に絶縁状態にある変圧器。 別名、絶縁トランス。
- アイソレータ(あいそれーた)
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(isolator) いくつかの意味がある。2つ紹介する。 1.高周波電力を1方向にだけ通す電子部品。サーキュレータに終端抵抗を接続したもの。 2.アイソレーション(isolation、絶縁)するものがアイソレータなので、絶縁する機器に「アイソレータ」と命名していることがある。たとえばUSB接続をしているケーブルの間に入れて「USBポートを絶縁することでノイズ対策し、信頼性を向上させる、小型、高耐圧絶縁」とうたう「USB2.0アイソレータ」なる製品がある。
- IDM(あいでぃーえむ)
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(Integrated Device Manufacturer) 直訳すると「統合されたデバイス製造者(メーカ)」で、日本語では「垂直統合型デバイスメーカ」と呼ばれる。半導体デバイスを自社で開発・設計から製造、検査、販売まで一貫して行うメーカを指し、Intel(インテル)やSamsung Electronics(サムスン電子)などは代表的なIDM企業である。対して通信用チップで有名なクアルコム(Qualcomm)や、GPU、AIなどのチップで急成長しているエヌビディア(Nvidia)などは生産を外部委託していて、ファブレスと呼ばれる。ファブレスからの委託生産を行うのがTSMCに代表されるファウンドリと称するメーカである。 半導体デバイスのメーカはIDMと、ファブレス/ファウンドリの3形態がある。半導体デバイスメーカのビジネス形態が、設計に専念するファブレスと製造を請け負うファウンドリに分離するようになり、これらに対して従来の企業をIDMと呼ぶようになった。IDMとファブレス/ファウンドリではお互いに利点・欠点があり、どちらが優位ということはない。TSMCは「2027年7月までにGaN(ガン)事業から撤退する」と2025年8月に発表した。GaNは設計と製造が密接に関係し、両方を1社が手掛けないと集積度向上や大きな半導体ウェーハ がつくれないので、ファウンドリには向かないとう見解らしい。 本稿は計測用語集なので、計測と深く関連する半導体用語を解説しているが、IDMには別の意味が複数ある。Intelligent Dance Music(1990年代に始まったエレクトロニック・ミュージックの1カテゴリー名称)、Identity Management(組織の人やデバイスをIDで一元管理する仕組み)、「ソニーのFeliCaのICチップに記録された固有のID番号」で、個体識別に利用され、NFC対応機器で読み取ることができる仕組み。
- IDテスタ(あいでぃーてすた)
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光ファイバの心線対照器の名称。光ファイバ心線を被覆の上から湾曲させ、漏洩した光を受光素子で検知して、心線を検出する測定器。「光ファイバIDテスタ」とも呼ばれる。計測器メーカだけでなく、光ファイバを作っている線材メーカである住友電気工業やフジクラなどが製品をラインアップしている。
- ITU(あいてぃーゆー)
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(International Telecommunication Union)日本語では「国際電気通信連合」。国際連合(国連、United Nations※)の機関で、無線通信部門(略称:ITU-R)、電気通信標準化部門(ITU-T)、電気通信開発部門(ITU-D)の3部門がある。略称のITU-Rは国際規格の名称などでよく使われている。通信の分野の国際規格を策定する機関(団体)の1つ。 外務省HPの外交政策/国連外交/国連専門機関のページに次の記述がある(一部抜粋)。 ITUとは電気通信(有線/無線)の利用に係る国際的秩序の形成に貢献する国連専門機関。主として、以下の活動を行っている。1)放送や衛星通信等無線通信で使用される電波の国際的な分配及び混信防止のための国際的な調整。2)電話やファクシミリ、移動体通信、ハイビジョン等電気通信の世界的な標準化の促進。3)開発途上国に対する技術援助の促進。加盟国:193か国。ITUの最高機関である「全権委員会議」は4年ごとに開催される。 ※国連(United Nations)を翻訳すると「団結した国(複数の国が結束した、国の連合体)」で、発足時は「連合国(第二次世界大戦で日本やドイツと戦った国々のこと)」である。中国語ではUnited Nationsは現在も「聯合國(連合国)」と表記していて、「国際連合」などという美しい表現ではない。中国は「自分たちは連合国のトップ5国(常任理事国)の1国である」と思っている。外務省がUnited Nationsを「国連」という日本語にしたのは意図的な誤訳(確信犯)で、戦後の日本国民に対して、「国連は、先の世界戦争の戦勝国である連合国のサロンである」という真実の姿を伝えないようにした、という見解がある。国連憲章には敵国条項(当時の連合国と戦った日本などとは戦争を行う、つまり日本には攻め込んでも良い)があり、形式的には「この条項は死文化している」と解釈されているが、あくまで解釈であって、条項は削除されていない。国連への負担金の額は米国に次いで日本が2番目に多い状態が長く続いているが、日本はいまだに発言力の弱い立場である。「日本は国連を脱退する。東京に本部を置く新たな国際機関を創設する、といったら、多くの国が参加するのではないか」と著名な学者が冗談半分でいったら、その会合に参加していた安倍総理は、「きっと米国が真っ先に参加する」と即答したという。 参考用語(規格を策定する国際機関):IEC、IEEE
- アイトラッキング(あいとらっきんぐ)
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(eye tracking) 直訳は「目・追跡」。日本語では「視線追尾」や「視線計測」。視点の位置(見ている場所)や眼球の動きを追尾して表示すること。アイトラッカやアイカメラとも呼ばれる。 メーカはTobii Technologyが世界的に有名。日本法人のトビー・テクノロジー株式会社は2008年に設立している。論文などの文献での採用数が1万件以上あるといわれる。トビー以外にも内外の多くのメーカがつくっている。ゴーグル(頭に装着するメガネのような機器)型が多いが、非接触式のモデルもある。カメラなどのハードウェアと処理を行うソフトウェアで構成されるので、高速度カメラなどのカメラメーカや、画像処理メーカなどの様々な企業がアイトラッキングに参入している。現在、市場が拡大している活況な製品の1つといえる。 脳の血流量の測定器をつくる日立ハイテクノロジーズ(現日立ハイテク)は東北大学と共同で株式会社NeU(ニュー)を2017年に設立した。同社ホームぺージには「脳計測とアイトラッキングを併用して、CMや動画コンテンツを評価する」手法が提案されている。
- IEEE(あいとりぷるいー)
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(Institute of Electrical and Electronics Engineers)電気・情報工学の分野の学術研究団体。米国に本部があり、標準化や規格の策定をしている。無線LANなどのIEEE802シリーズは有名。計測器をコンピュータ制御する規格としてHP(現キーサイト・テクノロジー)がつくったHP-IBはIEEEによってGP-IBとして標準化された。
- IEEE1588(あいとりぷるいーいちごーはちはち)
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イーサネット用の時刻同期プロトコル。IEEEは2002年にバージョン1、2008年にバージョン2(IEEE1588v2)を策定し、映像・音声や電力、通信、FAなどの広範なシステムの同期通信で使われている。同期精度は1μs〜100μs。レイヤ2(データリンク層)のMAC(Media Access Control)フレーム上、またはUDP(User Datagram Protocol)にPTP(Precision Time Protocol)がある。そのため、IEEE 1588が規定する時刻同期機能をPTPと呼称していることが多い。2017年の国際画像機器展(産業用カメラと画像処理の展示会。テーマ:マシンビジョン)では、複数のカメラをμ秒オーダで同期させるデモをソニーが行っている(以下の記事が詳しい)。 ケーブルメーカの平河ヒューテック株式会社にはデバイス事業部があり、放送のネットワーク機器をつくっている。放送業界のIPネットワークではマスタ装置からサブ装置に映像・音声を分配するが、PTPで同期情報を送っている。同社の「PTP L2スイッチ」はOCXOを内蔵し、SEIKOなどのグランドマスタから基準時刻をもらって動作できることが特長になっている。これは放送ネットワークで映像・音声にIEEE1588が使われる例である。
- IEEE1394(あいとりぷるいーいちさんきゅうよん)
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オーディオ・ビデオ機器のストレージ用の規格として、SCSI(スカジー)の後継としてAppleが設計したFireWire(ファイヤ-ワイヤー)が、1995年にソニー、IBMなどと共同でIEEE 1394-1995として標準化され、IEEE1394と呼称されている。IEEE1394(4ピン)、IEEE1394(6ピン)、IEEE1394bなどがある。SCSIと同じ数珠繋ぎ(デイジーチェイン)やスター型の接続、ツリー接続ができる。最大転送速度800Mbps。 IEEE1394はデジタルビデオカメラの外部出力端子(DV端子)に採用されているほか、ソニーは「i.Link(アイリンク)」の名称で自社製品に採用している。つまり、IEEE1394、i.Limk、DV端子、FireWireはすべて同じ規格である。 新しい通信規格の黎明期には、その規格を採用する機器の開発・検証のためにプロトコルアナライザ(プロアナ)が必須となる。1990年代に横河電機は、計測器部門であるT&M事業部にコミュニケーション部門を新設し、通信計測器に参入した。3G向けの信号発生器を自社開発し、海外製フェージングシミュレータを取り扱い、CATVなどの有線通信の測定器にも積極的だった。IEEE1394のプロアナは海外製品の転売から初めて、自社モデルも開発した(VK9000やSB4000)。2000年代までのIEEE1394の普及期には横河電機のIEEE1394プロアナは代表機種だった。その後、横河電機は2010年頃にこれら通信計測器からすべて撤退している。通信から撤退はしたが、後継会社である横河計測には(安藤電気から継承した)光通信測定器があり、光スペクトラムアナライザなど世界No.1の光測定器をラインアップしている。
- IEEE802.11(あいとりぷるいーはちまるにどっといれぶん)
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IEEEが策定した無線LAN関連の規格。IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax / beなどがある(規格名はアルファベットの早い順に古い)。別名、Wi-Fiの規格である。 IEEE802.11aから始まり、1999年に策定された11bは2.4GHz帯で帯域幅22MHz、最高速度11Mbpsで、変調方式はDBPSKとDQPSK(※)だった。11nをWi-Fi 4と呼び、以降11acがWi-Fi 5、11axがWi-Fi 6で、2023年末に策定された11beがWi-Fi 7になる。11beはExtremely High Throughput(EHT)とも呼ばれ、2.4GHz、5GHz、6GHzの3帯域全てを利用できる。Wi-Fi 6は世界中で増加するデバイス数に対応したが、Wi-Fi 7は全デバイスに超高速通信をもたらすための規格で、帯域幅320MHz、変調方式4096QAMを採用し、Wi-Fi 6の4.8倍、Wi-Fi 5の13倍の速度が可能になった。Wi-Fi 6でstreamに採用したOFDMAも、8から16に倍増している。 アンリツのワイヤレスコネクティビティセット(WLAN用測定器) MT8862Aはワイヤレスジャパン2024(5月 東京ビッグサイトで開催)で、11be対応モデルを展示した。また同時期に開催されたローデ・シュワルツ Technology Symposium 2024(創立90周年記念企画)ではWi-Fi 7に対応したシグナリングテスタが展示された。 (※)PSK(Phase Shift Keying)はデジタル無線で使われる代表的な変調方式。日本語では「位相偏移変調」、「位相シフトキーイング」と呼ばれる。BPSK(Binary Phase-Shift Keying)は2位相偏移変調、DBPSK(Differential encoded BPSK)は差動同期BPSK。DQPSK(Differential Quadrature Phase-Shift Keying)は差動4位相偏移変調。DQPSKは、見た目はQPSKと同じで区別がつかない。 規格の変遷(2024年 ワイヤレスジャパン アンリツブースの展示パネル)
- アイパターン(あいぱたーん)
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(eye pattern) デジタル信号のハイ/ロー(1/0)の時間推移を重ね書きで表示した図形。デジタル通信(デジタル伝送)の伝送品質評価に使われる。図形が目(eye)のように見えることに由来する。別名:アイダイアグラム(eye diagram)。アイの開口度合いから視覚的に伝送品質を確認できる。重ね書きされた複数の波形が同じ位置なら信号の時間推移は同じで、(立ち上がりや立ち下がりの時間やタイミングが変動していない)波形はシャープな形になる。この波形は品質の良い信号で、「アイが開いている」、「アイの開口が広い」と表現される。反対に、波形が細くなくて塗りつぶしたようになっていたら、波形の位置(タイミングや電圧)がずれている、品質の悪い信号で、「ジッタが悪い」という評価になる。 アイが開いている(波形の軌跡が塗りつぶす範囲が狭い)ほど、ジッタ(信号の揺らぎ)が少ない、品質が良い状態である。アイパターンを目視すれば、波形の縦の高さや横の幅からタイミングや電圧のマージンを簡便に知ることができる。信号にはオーバーシュートやアンダーシュートが起こるが、アイパターンはアイの形状からジッタなどを知り、必要なら設計を見直すなどのデバッグに使われる。多くの電気・電子回路の設計技術者にとって、アイパターンは基礎用語である。 アイパターン測定器としてはサンプリングオシロスコープ(キーサイト・テクノロジーの86100シリーズなど)が代表モデルだったが、広帯域オシロスコープ(高速オシロスコープ)が2000年代から普及し、マスクパターンがオプションで用意されるようになり、規格ごとのアイパターン評価(適合性試験、コンフォーマンステスト)はオシロスコープで自動測定できるようになった。マスクパターンとは「アイの開口」が通信規格の範囲内にあることを、オシロの測定画面で図形で規定するもの。測定者が波形から伝送品質(ジッタなど)を確認するのではなく、測定器のオプションソフトウェアが規格に合格しているかを評価(判定)する。
- IP(あいぴー)
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(Internet Protocol)インターネットで使われているネットワーク層プロトコル。 米国の国防総省のネットワークプロジェクトで開発されたプロトコル。軍事技術が民間に広まった例の1つ。
- IPアドレス(あいぴーあどれす)
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(Internet Protocol address)IPプロトコルで使用するための32ビットのアドレス情報。IPプロトコルで通信するノードは、世界中で単一のこのIPアドレスを割り当てておかなければならない。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)
- IBM(あいびーえむ)
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(International Business Machines Corporation) 米国で1911年に創立した世界的なIT企業(現在はグローバル企業)。IBMの元々の英語名が示すように事務機械の会社として始まったが、1960年代以降はコンピュータ市場を主導し、業界の巨人と称された。大型コンピュータから始まり、現在のパソコンをつくったといえる。業態を最先端の事業モデルに変えながら続く100年企業である。 1990年代に当時最新のコンピュータだったエンジアリング・ワークステーション(略してワークステーション)はHP(ヒューレットパッカード)やSUN(サンマイクロシステムズ)、NEC(EWS4800)などがつくっていたが、HPの営業が「IBMのコンピュータを一番の競合と思っている」と聞いた経験が筆者にはある。ただしIBMは1990年代にはハードウェアではなくコンサルティングなどのサービスやソフトウェアに事業に傾注し、現在はクラウドコンピューティングを提供する企業になっている。既存のコモディティ化した市場は事業対象としない例として、2005年にPC(ThinkPadなどのブランド)を中国企業のレノボに売却している(自分たちがつくったパソコンはもう先端分野でなく、中国企業がやれば良い、ということと思われる)。 1980年以降、日本でPCといえばNECが圧倒的に高シェアだったが、世界的にはIBMが売れていた。OSとしてWindowsが標準になりNECは後退、撤退したが、IBMも2005年には撤退した。1990年代には国内企業でも高性能・高機能なパソコンとしてIMB製品を使うケースがあった。