計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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アキシャルプローブ(あきしゃるぷろーぶ)

ガウスメータと一緒に使用する軸型のセンサー。(=同軸型プローブ)

アクイジション(あくいじしょん)

(acquisition)acquisitionを和訳すると「取得、獲得」。計測器ではデータロガーやメモリレコーダなどで「データアクイジション(計測器へのデータの取り込み)」やオシロスコープの「アクイジション・モード」というように使われる用語である。 データ集録を示す「DAQ(ダック)」は「Data AcQuisition」の略記である。 テクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて(2009年9月発行)」ではスペクトラムアナライザの用語として「アクイジション:時間的に連続した整数個のサンプルあるいは信号の取込み」と解説されている。

アクイジション時間(あくいじしょんじかん)

アクイジション(Acquisition)はデータ集録機器(データロガーなど)やオシロスコープで使われる用語だが、テクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて(2009年9月発行)」ではスペクトラムアナライザの用語として「アクイジション時間:1つのアクイジションで表される時間の長さ」と解説されている。

アクイジション・モード(あくいじしょんもーど)

オシロスコープの機能の1つ。「サンプル・ポイントからどのように波形ポイントを構成するかを決めるモード。サンプル、ピーク・ディテクト、ハイレゾ、エンベロープ、アベレージ、波形データベースなどがある。(テクトロニクスの「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)」。テクトロニクスはオシロ解説(使い方、入門)でアクイジション・モードを使い分けることを説明している。横河計測も正式な機能として「アクイジション・モード」と表記している。キーサイト・テクノロジーは「データのアクイジション(捕獲)には・・・」という解説をしている。

アクチュエータ(あくちゅえーた)

(Actuator) コンピュータが出す電気などを機械的な運動に変換する装置・機構。

アクティブフィルタ(あくてぃぶふぃるた)

スイッチング電源機器では、入力電流波形を改善し力率を良くするためのチョッパ回路を、アクティブフィルタと呼ぶことが多い。一般には、トランジスタやICなどの能動素子を使用し、特定の周波数のみを通過させることを目的とした回路網や装置のこと。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

アクティブプローブ(あくてぃぶぷろーぶ)

入力容量が小さいため高い周波数を測定出来る電圧プローブ。(=FETプローブ、能動プローブ)オシロスコープ本体によっては電源が必要となったり、使用出来るオシロスコープ本体が限られたりする。

Acterna(あくてるな)

2000~2005年に存在した通信計測器メーカ。短期間で無くなったので、今となっては実態が良くわからず「謎の通信計測器メーカ」である。ただしネット上にはActerna製の製品カタログも検索でき、(日本だけでなく世界の)通信計測器業界に爪痕を残した。WWG(Wavetek Wandel Goltermann)は米国の計測器メーカWAVETEK(ウエーブテック)とドイツの通信計測器メーカWandel&Goltermann (ワンデル・ゴルターマン)が1998年に合弁した会社だが、さらにハンドヘルドの計測器メーカTTCが2000年にWWCに合併してActerna(アクテルナ、またはアクターナと呼称)が設立された。当時の日本はCATVの普及期で、Acternaはケーブルテレビ用の計測器をInterBEE(インタービー、映像関連の大きな展示会)などに出展していたが、当時の日本での正式な企業名は今となっては不明。 2001年に有線通信測定器の老舗、安藤電気が大株主をNECから横河電機に変更(つまり横河電機に身売り)することに造反して、安藤電気の計測器事業部門の技術マネージャ以下複数の技術者がActernaに転職している。Acternaは光ファイバ用計測器をラインアップするJDSU(旧JDSファイテル)に2005年に買収され、さらに2015年に計測器部門が分割されて現在はViavi Solutions(ヴィアヴィソリューションズ)になっている。 2000年当時は、ドイツのワンデル・ゴルターマンと米国ウエーブテックという老舗計測器メーカが合体したWWGは、キーサイト・テクノロジーに対抗する通信計測器の1極であったが、それを継承したActernaはJDSUに吸収され、数年間で消滅した。JDSUがWWGを飲み込んだのは、従来のデータ通信や伝送・交換装置用測定器という機種群は、光通信を主体にしたモデルに移行していったという背景がうかがえる。光通信測定器と無線測定器を継承したViavi Solutions以外の海外の通信測定器メーカとしては、EXFO(エクスフォ)が光通信の基本測定器(光パワーメータや光スペクトラムアナライザなど)とネットワーク用測定器(伝送装置などの評価)をラインアップしている。国内の光通信の測定器は横河計測(旧安藤電気の光通信の製品群)が健在。LANやOTDR(光パルス測定器)などの可搬型のケーブルテスタではFlukeNetworks(フルークネットワークス)が専業メーカとして有名。 参考用語:伝送交換

アクテルナ(あくてるな)

(Acterna)通信計測器の老舗ワンデル・ゴルターマンや、米国の老舗計測器メーカのウエーブテックを継承し、2000年に設立した、主に通信計測器をつくったメーカ。2005年に光ファイバ用計測器のJDSユニフェーズ(JDSU、旧JDSファイテル)に買収されて会社は無くなった。数年しか存在しなかったため、今では実態が良くわからない、幻の通信計測器メーカ。「アクテルナ」または「アクターナ」と呼ばれた。参考用語:Acterna

アコースティックエミッション測定器(あこーすてぃっくえみっしょんそくていき)

材料が変形したり破壊する時に発生する弾性波(acoustic emission、アコースティックエミッション)の測定器。略記:AE測定器。 代表的な計測器メーカとしてエヌエフ回路設計ブロックがある。同社HPにはAE計測装置として、AEアナライザ、AE信号処理装置、AEセンサ、AE用プリアンプなどがラインアップされている(2022年7月)。同社の製品カタログには「個体が変形または破壊する際には、ひずみエネルギーを音波(弾性波)として放出する。この弾性波をAEセンサで検出し信号処理することで、破壊過程の評価が可能になる。」とある。 計測器情報:エヌエフ回路設計ブロックのAEセンサの製品例

アジリティ(あじりてぃ)

(agility)信号発生器で、ある周波数から別の周波数に、瞬時にきちんと切り替わることができる能力(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)。agilityは日本語では「機敏」。キーサイト・テクノロジーの前の会社名であるアジレント・テクノロジーのagilentはagilityからの造語といわれる。「俊敏な、科学技術(工業技術)」の会社とでもいうネーミングである。

アジレント・テクノロジー(あじれんとてくのろじー)

HP(Hewlett-Packard:ヒューレットパッカード)のIT器機以外の部門を継承した会社で、化学分析・ライフサイエンス事業と電子計測事業があったが、後者は2013年に分割されキーサイト・テクノロジーとなった。 アジレント・テクノロジーは横河電機のアナリティカル製品を吸収し、現在は科学分析機器の大手メーカである。

アスマン式通風乾湿計(あすまんしきつうふうかんしつけい)

乾球と湿球の温度から公式によって相対湿度を読み取る方式の湿度計。二本の同種・同型・同体の温度計を並べ、一方の乾湿部を水で湿らせたガーゼ等で包み、この湿球が水の蒸発による気化熱によって湿度が低下することをこれを利用して湿度を測定する機器。

アセンブラ(あせんぶら)

(assembler)マイクロコンピュータ(マイコン、CPU)を動かすソフトウェアに関連する用語。C言語などで書かれたプログラム(ソースファイル)から生成されたアセンブリ言語を、アセンブラは機械語に変換する。機械語はマイクロコンピュータが読めて実行できるもの。ソースファイルから最終的なデータファイル(機械語)を作る作業をコンパイルと呼ぶ。アセンブラはコンパイルの重要な機能である。 assemble(アセンブル)は「組み立てる」の意味。 参考用語:コンパイラ、インタープリタ 参考記事:車載マイクロコンピュータの基礎~車載システムを支える頭脳・・マイクロコンピュータの構造と動作原理を説明。

アセンブリ言語(あせんぶりげんご)

(assembly language)マイクロコンピュータ(マイコン)を動かすソフトウェアに関連する用語。マイクロコンピュータが理解し、実行できる機械語(マシン語)と正確に対応する命令語(ニーモニック)で記述された言語(プログラム)。プロセッサ(MPU)にはそれぞれ特徴があり、MPUに依存した命令語がある。人間が機械語を理解しやすいように翻訳したものがアセンブリ言語。マイコンのソフトウェアを開発するプログラマは高級言語(C言語など)で、機器の設計仕様書からプログラムを作成する。このソースファイルをアセンブリ言語に変換して(コンパイル)、さらにアセンブラが機械語にして、マイコンが実行可能なデータファイルが完成する。 参考用語:コンパイラ、インタープリタ 参考記事:車載マイクロコンピュータの基礎~車載システムを支える頭脳・・マイクロコンピュータの構造と動作原理を説明。

ATAPI(あたぴ)

AT Attachment Packet Interface の略。IDEコントローラにCD-ROMドライブなどハードディスク以外の機器を接続するために考案されたデータ転送方式の規格。ATAとATAPIは当初は別の規格であったが、ATA-4で「ATA/ATAPI-4」として統一された。

厚さ計(あつさけい)

色々な物の厚さを測定する計測器を「厚さ計」と呼んでいる。塗装などの厚さを測定する可搬型モデルは、屋外での塗装時と保守用途で使われる。金属などの厚さを測る装置は各メーカの生産ラインに設置されて検査機器として稼働している(サイズは冷蔵庫くらいの大きさがある)。そのように測定対象と用途によって厚さ計の寸法と価格は大変幅が広く、使い方も様々だが、それらが皆「厚さ計」を品名にしているため、説明は広範にわたる。測定方式は超音波の他、電磁式、渦電流式、蛍光X線式などがある。可搬型モデルは通販でも購入でき、多くのメーカがある。超音波式厚さ計は非破壊検査機器の範疇で、非破壊検査の計測・検査機器メーカの多くが厚さ計をラインアップしている(たとえばオリンパス)。Fischer(フィッシャー、本社:ドイツ)は皮膜測定と材料の特殊試験の専門メーカだが、塗装やメッキ皮膜の厚さ測定器の老舗である。厚さは長さという物理量なので、温度計のように物理量測定器ともいえるが、先述のように実際は非破壊検査メーカが多く作っているので、カテゴリーは科学分析機器といえる。

アッテネータ(あってねーた)

(Attenuator) 歪みを発生させることなく、電圧信号を減衰させる機器。和訳は「減衰器」だが、もはや「アッテネータ」は日本語として頻繁に使われている。スペクトラムアナライザ(スペアナ)の用語としては、スペアナがひずみの生じにくい最適な入力レベルで信号観測するために、スペアナ内部の入力ミキサ回路前にある減衰器のことをいう。

アッテネータパッド(あってねーたぱっど)

(attenuator pad) インピーダンス不整合を改善する目的で使用される減衰量が固定の高周波アッテネータを「アッテネータパッド」と呼ぶ。6dB, 10dB等のアッテネータが使用されることが多い。ネットワークアナライザによる測定の基礎知識で、「負荷のVSWRが悪化しているときは、整合改善用の減衰器(attenuation pad、またはPad)を直列に挿入してVSWRを小さくする」という解説があった。Padは「肩パッド」のように「形を整える」の意味と思われるが、明確に説明している資料は無いので推測である。 参考用語:パッド

圧力キャリブレータ(あつりょくきゃりぶれーた)

圧力計のメンテナンスや工場検査工程での計測・校正作業を行う測定器。海外製の計測器が多い。代表はベーカーヒューズ。Druck(ドラック)の圧力計、圧力校正器がGE(ゼネラルエレクトリック)グループに吸収され、「GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ 」の会社名で販売されてきたが、さらにGEからBaker Hughes(ベーカーヒューズ)が大株主となった。会社名はベーカーヒューズだが、ブランドとしてはDruckが有名で、現在もブランドは健在。フルークもラインアップが多い。温度・露点計測器が有名なMichell(ミッシェル)も圧力計をつくっている。国産では横河計測の圧力キャリブレータが、「コンパクトキャル」などの品名で販売されている。大型プラントの代表である原子力発電所は、定期点検の期間を13か月ごと、と法律で規定しているため、定期点検で数多くの圧力キャリブレータが必要になる。日本の原発で採用されているのはドラックと横河の2社が多い。フルークやミッシェルも使われている。