計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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ISDB-T(あいえすでぃーびーてぃー)

Integrated Services Didital Broadcasting Terrestrial の略。日本の地上デジタル放送の規格。

ISDB-T SB(あいえすでぃーびーてぃー えすびー)

Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial for Sound Broadcasting の略 (=地上デジタル音声放送)。

ISDB-T用測定器(あいえすでぃーびーてぃーようそくていき)

地上デジタル放送用の信号を測定する機器。

ISVM(あいえすぶいえむ)

SMUの機能の1つ。電流を印加して電圧を測定する。

IMO(あいえむおー)

International Maritime Organizationの略。国際海事機構。

IMO塗装性能基準(あいえむおーとそうせいのうきじゅん)

塗装は、船舶の状態を良好に維持すると共に保守を容易にするため非常に重要なものである。また、建造段階における施行品質が将来にわたる塗装の維持に大きな影響を与える。このような塗装の重要性に鑑み、国際海事機構(IMO:International Maritime Organization)は2006年12月8日に通称PSPCと呼ばれる塗装性能基準を採択した。 また、IMOはPSPCを強制化させるSOLAS条約2-1章3-2規則の改正を同時に採択した。PSPCの90/10ルール : 「全膜厚測定点の90%は塗料スペックが求めるNDFT(公称乾燥膜厚)以上で、なおかつ残り10%の膜厚は0.9×NDFTを下回らないこと」を意味する。この90/10ルール対応機能を搭載した膜厚計も登場している(例:フィッシャー・インストルメンツのMP0R、FMPシリーズ)。IMO塗装性能基準のことを別名、PSPCともよぶ。PSPC:Guidelines for Performance Standard for Protective Coatings contained in IMO Resolution MSC.215(82) (フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)

IoT(あいおーてー)

(Internet of Things)「モノのインターネット」と表現される。様々な「モノ」がインターネットに接続され情報交換することで、相互に制御する仕組みを指す。例として、工場の生産設備(機械)がネットワークにつながり制御されることや、IoTで膨大な情報が集められるためビックデータ解析によって新しい知見が生まれる、などが検討・導入されようとしている。工場のPLCのようなハードウェアから、クラウドでの解析のようなソフトウェアまで関係する概念。日本では経済産業省がSociety(ソサイアティー)5.0やConnected Industries(コネクテッドインダストリー)を標榜して工業のIoT化を推進している。

I/Qジェネレータ(あいきゅーじぇねれーた)

I/Q変調信号の発生器(=I/Q変調信号発生器)。ベクトル信号発生器ともいわれる。標準信号発生器の1種といえる。正弦波信号をI・Qデータによって変調して出力できる。直交座標でベクトル表示をするときの2成分をI(あい)、Q(きゅー)と呼んでいるため、「IQ変調」と「ベクトル」は同じ意味で使われる。 IQジェネレータの中には標準信号発生器との組み合わせで機能するモデルもある。IQジェネレータ(デジタル変調の信号発生器)とシグナルアナライザ(変調解析ができるスペクトラムアナライザ)の組み合わせが、現在のデジタル無線通信の評価の基本となっている。品名はアンリツはベクトル信号発生器、ローデ・シュワルツはIQ変調信号発生器、キーサイト・テクノロジーはベクトル標準信号発生器など、同メーカでもモデルによって呼び方が違っている。横河電機・テスト&メジャメント事業部(現横河計測)が2000年頃に無線通信測定器に参入したときは、標準信号発生器用のBaseband Signal GeneratorをデジタルIQ信号発生器と呼んでいた(VB2000などの製品があったが現在はすべて生産中止)。

I/Q変調信号発生器(あいきゅうへんちょうしんごうはっせいき)

I/Q変調の信号を発生する測定器(=I/Qジェネレータ)。ベクトル信号発生器ともいわれる。現在の公共無線はデジタル変調がさかんに使われている。RFの基本測定器である標準信号発生器は、高精度な正弦波信号を発生する。ベクトル信号発生器はさらに、I・Qデータ(I:同相成分、 Q:直交位相成分)から正弦波信号を変調して出力する。直交座標でベクトル表示をするときの2成分をI(あい)、Q(きゅー)と呼んでいるため、IQ変調とベクトルは同じ意味で使われる。 アナログの変調方式はラジオでおなじみのAM、FMだが、デジタル方式はASK(振幅シフトキーイング)、FSK(周波数シフトキーイング)、PSK(位相シフトキーイング)などがある。PSKにはさらに、π/4QPSK(よんぶんのぱいきゅーぴーえすけー)などがある。 主要計測器メーカはキーサイト・テクノロジー、アンリツ、ローデ・シュワルツのRF3社。テクトロニクスもモデルがある。横河計測は過去(日本に携帯電話メーカが10社以上あった頃)につくっていたが撤退した。

ICT(あいしーてぃー)

(Information and Communication Technology) 「情報通信技術」と訳される。ITとほぼ同じ意味だが、IT(Information Technology、情報技術)にCommunicationが入っている点が新しい。政府は2000年に「高度情報通信ネットワーク社会形成基本法」(通称「IT基本法」)を成立させた。ここからITという用語が広まったが、2004年頃からICTという表現に変えている(国際的にはICTが一般的なのでそれに合わせたと思われる)。そのため、2000年中期以降に各所でICTという表現が使われ始めた。現在ではITとICTの両方が場面によって使い分けられている。コンピュータや情報通信関連の機器を一般的にはIT機器、それらの業界をIT産業やIT市場と表現していて、ICTよりITのほうが散見される。もっとより広く情報通信の分野のことをいいたいときに(最先端であることをイメージさせる、今風のいいかたとして)ICTといっているようである。たとえば企業のビジョンやPRの表現に2000年代後半から使われている例がある。もっと時間が経過したらITにとってかわり、市民権を得た一般的な用語になるかもしれない。逆に、現在のJRの電車のことを一時期「E電」と呼んでいたが、今は誰も呼ばない死語になったように、ICTも消えて、別の用語が台頭するかもしれない。

ICP(あいしーぴー)

(Inductivery Coupled Plasma)誘導結合プラズマ。この原理を使った発光分光分析装置を指すこともある。

愛称(あいしょう)

愛称(または通称)はメーカが商品につけるニックネームのこと。メーカ内の開発コードがまるで形名のように語られることもある。ほとんどの計測器には通称はない。まず一般的な例で示そう。東芝の映像商品(TV、DVDレコーダ)はREGZA(レグザ)、シャープの液晶テレビはAQUOS(アクオス)、以前SONYが作っていたノートPCはVAIO(ヴァイオ)。これらは品名(DVDレコーダ、液晶テレビ)でも、注文時に指定する形名でもないが大変良く呼ばれている名前で、これが通称。計測器にも通称があり、代表例は横河計測。形名710110のミックスドシグナルオシロスコープにはDLM2024の通称がある(横河のデジタルオシロの通称DLでミックスドシグナルのネーミング。通称の02は周波数帯域200MHz、末尾の4は4chを表す)。この通称が厄介である。通称が製品カタログに大きく明記され、メーカ営業も顧客も通称で呼び合う。ただし、いざ発注時には710110に、メモリを62.5Mポイントに拡張する「M2」、プリンタを内蔵する「B5」などのオプション形名を長々と指定する。YHP(横河ヒューレット・パッカード)の技術者が「流通しているDL1500やWT100という形名では仕様が決定しない。まったく別体系の文字列(こちらが本当の形名)でオプションを確認しないと機種指定できない。形名が2つあり煩雑だ」と嘆いていた。吸収した安藤電気はAQ2105などの形名で、オシロもDLM3000からはこの通称が形名となり、新製品は通称はなくなった。この例は大変レアケースだが、デジタルパワーメータをWT、デジタルオシロをDL、電圧電流発生器&モニタをGSなど、横河は(形名とよく似た)通称を長らく流布してきた。HP(ヒューレット・パッカード)の計測器は開発時にコードネームがあり、形名決定・新製品発表まではそれで呼ばれ、発売後でも営業は機械的な形名より社内では好んでその名を使ったというが、最近のキーサイト・テクノロジーのRF製品群は通称を全面に押し出している。通称の命名法則もあり、たとえば形名N5166Bは安価な信号発生器だが、このクラスの機種をCXG(CクラスのSGの意味)と呼称している。

ICE(あいす)

In-Circuit Emulatorの略。マイクロプロセッサー(マイコン、MPU、CPU)を使った組込み機器の開発・デバッグを行なう測定器。開発支援装置、デバッガー、インサーキットエミュレータとも呼ばれる。今や安価な家電製品から高度な通信装置まであらゆる電気機器にマイコンが搭載されている。それはハードウェアとソフトウェアの両方が一体となって動作する。半導体素子で構成された電子回路が作りだす信号波形と、動作を制御するプログラムの両方が正確に連携しないと、製品は仕様通りに機能しない。そのための作り込みに欠かせない測定器。機器のマイコンが実装される基板上からケーブルをICEに伸ばすのでIn-Circuitになる。1971年にインテルが世界初のマイコン4004(4ビット)を発売し、以降ザイログやフェアチャイルドも8ビット製品を次々と世に出した。そのため80年代には各計測器メーカはICEに参入した。当時のICEは(後年の分類で)スタンドアロン型(またはフルエミュレータ)で、HP(現キーサイト・テクノロジー)はユニークなモデルを長く発売していた。80年代後半には横河電機や安藤電気、アンリツなどの大手計測器メーカがICEを作っていたが、ソフィアシステムズなどのICE専業メーカがシェアを伸ばし、横河電機は分社化してAdvice(アドバイス)というブランドを作り、90年代にソフィアシステムズと市場を2分した(現在もDTSインサイト社が後継機種を継続している)。日本に携帯電話メーカが複数ある時代は、高額なICEを大量に使い開発にしのぎを削ったので、レンタル商材としても2000年代までは花形だった。現在は安藤電気やアンリツなど計測器メーカや、ソフィアシステムズなどの専業メーカもほとんど撤退した。理由は、基板検査のための規格として登場したJTAG(ジェイタグ)が拡張して「総合デバッグインタフェース」となり、高額なICE(フルエミュレータ)を使う必要がなくなったためである。現在のICEはJTAGやROMエミュレータなどのオンチップ・エミュレータが主流となった。従来のフルエミュレータに比べて安価なため、ICEの市場規模は激減して、乱立していた計測器メーカや専業メーカは一掃された。マイコンの黎明期から普及に伴い活躍したICEは、マイコンの成熟とともに計測器の主流ではなくなった。

I2C(あいすくうぇあしー)

( Inter-Integrated Circuit)フィリップス社が提唱した周辺デバイスの通信方式。同一基板内で400 kbps程度を想定している。低速シリアル通信と総称されている規格の1つ。

アイソレーション(あいそれーしょん)

(Isolation)電気信号を絶縁することをアイソレーションといい、信号源のコモンがグランドの電位と異なる場合の測定に必要。信号コモンとグランド電位の差(同相電圧)が小さい場合は差動入力でも測定可能だが、電位差が100 V以上ある時には過大入力になるので測定できない。この場合アイソレーションアンプなどを用いるが、FFTアナライザはアンプ、アンチエリアシングフィルタ、AD変換器までのアナログ入力部を各チャンネル毎にフォトカップラでシャーシグランドからアイソレートさせて対応させている。このためデジタル回路とアナログ回路が絶縁されているので、グランドループの除去または信号源のコモンとの接続を排除したい場合にも有利である。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より)

アイソレーションアンプ(あいそれーしょんあんぷ)

接続される2つの回路の間に、互いの回路が干渉し合わないようにするために挿入するアンプ。 (=絶縁増幅器)

アイソレーション誤差(あいそれーしょんごさ)

(Isolation error) ネットワークアナライザによる測定において生じる測定誤差の1つで、「クロストーク誤差」とも呼ばれる。伝送測定においてDUTを通過した伝送信号以外の信号が受信側ポートに漏れることによって生じる誤差。送信側ポートおよび受信側ポートを終端した状態で一旦測定することにより補正できる。

アイソレーショントランス(あいそれーしょんとらんす)

入力と出力が分離しており電気的に絶縁状態にある変圧器。 (=絶縁トランス)

アイソレータ(あいそれーた)

高周波電力を1方向にだけ通す電子部品。サーキュレータに終端抵抗を接続したもの。

IDテスタ(あいでぃーてすた)

光ファイバの心線対照器の名称。光ファイバ心線を被覆の上から湾曲させ、漏洩した光を受光素子で検知して、心線を検出する測定器。「光ファイバIDテスタ」とも呼ばれる。計測器メーカだけでなく、光ファイバを作っている線材メーカである住友電気工業やフジクラなどが製品をラインアップしている。