計測関連用語集

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詳細説明

PCRシリーズ

読み方:

ぴーしーあーるしりーず

カテゴリー:

#電源装置

(PCR series)
計測器でPCRといえば、計測用電源メーカ、菊水電子工業の交流安定化電源の形名である。計測用の交流電源はエヌエフ回路設計ブロックなど他社もあるし、近年は海外のクロマ(中華系)なども大型の大容量電源でシェアを伸ばしているが、PCRシリーズは形名を変えながら長年続いていて、ある意味、交流安定化電源のブランドといえる。
直流電源が内部の回路方式によって、スイッチング方式シリーズレギュレータ方式があるように、交流電源には、回路方式によってPWMスイッチング方式とリニアアンプ方式(リニア電源)がある。PCRシリーズのPMWインバータ方式は、PCR-WEA/WEA2シリーズ(大容量、単相1kVA~三相36kVAの9モデル)とPCR-MAシリーズ(コンパクト、単相0.5kVA~4kVAの4モデル)がある。リニアアンプ方式はPCR-LE/LE2シリーズ(高機能、単相0.5kVA~9kVAの7モデル)になる。
「WEはスイッチング方式で大容量まで対応、4kVAまでなら小型・軽量のMAがあり、LEはリニア電源」、というわかりやすい形名の命名になっている。それらすべてがPCRシリーズとして統一され続いている。形名が合理的で美しく、覚えやすいので安心感がある。あたらしい形名のモデル(シリーズ)を発売(命名)するときは、従来モデルとの位置関係(下位か上位かなどの、従来モデルとの違い)を形名から想像できると、自然に製品の内容に入っていくことができる。形名を変に変えずに継続して、ブランド化することは商品として重要である。
電源は同社の主力製品で、形名の頭はすべてPで始まる。直流電源は回路方式以外に多出力電源、ワイドレンジ電源、高速プロブラマブル電源(バイポーラ電源)など多種類あり、PAN、PMX、PMP、PWR、PBZなどの多くのシリーズがある。直流電源ではPMCシリーズが長年親しまれたが、最近後継モデルが発売され生産終了した。

本多通信工業は、小型でシールドされた多ピンコネクタで、1.27mmピッチの物をPCRシリーズといっている(形名はPCR-E-〇〇・・)。品名は「インターフェースコネクタ」で、より小型の0.8mmピッチのシリーズは「D-subコネクタより小さく、筐体の小型化や基板への高密度実装に貢献する」とあるので、アンフェノールとの互換性はない。
2019年末から世界中に感染拡大した新型コロナウイルスで一般に使われるようになったPCR検査とは、「ポリメラーゼ連鎖反応」(Polymerase Chain Reaction)を使い、ウイルスの遺伝子であるDNA(デオキシリボ核酸)を増幅させて検出する手法である。

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