ワット
(watt)
電力や仕事量をあらわす単位。記号は[W]。国際単位系のSI組立単位。電力の英語はelectric power(またはpower)のため、電力の量記号はPが良く使われる。電力の測定器は電力計、デジタルパワーメータなど多く、それらは測定値をワットで表示する、ワットの測定器(ワットメータ)である。指示計器であるアナログ式の電力計には、指示板に「W」と印刷されている(針がワットを指示していることが一目でわかる)。高周波の電力測定器(RFパワーメータや光パワーメータなど)は相対表示(dBやdBmなど)でW(ワット)ではない。
電力は「電気が仕事をする力」で、電力P[W] = 電圧V[V(ボルト)] × 電流I[A(アンペア)]。電力の単位をVA(ボルトアンペア)と表記する場合がある。WとVAの違いはVA:皮相電力(有効電力+無効電力)、W:有効電力である。つまり無効電力まで考慮した電力の単位がVA。
ワットの語源は、蒸気機関の発明で知られる英国(スコットランド人)のジェームズ・ワット(James Watt)。