トリガカップリング
(trigger coupling)
オシロスコープのトリガ機能の1つ。オシロスコープは下図のような回路で、入力信号とトリガ回路をつないでいる。入力信号の「トリガ回路への結合」という意味で、トリガカップリングと呼ぶ。
(1)DC結合:トリガソースの信号のDCレベルでトリガをかける。交流信号に直流成分が重畳している場合は、このDC結合で正確な電圧が表示される。DCレベルが変動するような場合は、LF-REJ を試すと有効な場合がある。
(2)AC結合:トリガソースの信号をコンデンサを通してトリガ回路に結合する。DC成分がカットされAC成分だけになるので、入力信号に十分な振幅があれば、トリガレベルを0 Vに設定すると、必ずトリガがかかる。
(3)HF-REJ(High Frequency-Reject、高周波除去):トリガソースの信号の高周波成分を除去(Low Pass Filter)してトリガ回路に入力する。トリガ信号にノイズが多くてトリガが安定してかからないようなときに使用される。
(4)LF-REJ(Low Frequency-Reject、低周波除去):トリガソースの信号の低周波成分を除去(High Pass Filter)してトリガ回路に入力する。
計測器には「カップリングアダプタ」という名称の製品がある(以下の計測器情報を参照)。