計測関連用語集

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詳細説明

トリガソース

読み方:

とりがそーす

カテゴリー:

#オシロスコープ

(trigger source)
オシロスコープ(オシロ)で、トリガ条件を設定する対象の信号のこと。オシロの基本機能であるトリガの説明では「トリガソース」ということばが使われる。トリガソース信号とも表現される。トリガの源(source)となる信号、という意味。トリガの説明では「信号ソース」や、単に「ソース」と表記している場合もある。「トリガ信号」ということばは、オシロで使う場合はトリガソースとほぼ同じ意味だが、オシロ以外のモデルにも多く使われている。オシロでトリガ信号というと、トリガタイプ(トリガの種類)を意味している場合も多く(たとえば「○○トリガなど、多彩なトリガ信号に対応する」など)、トリガソースは「オシロに入力される何の信号をトリガの対象にするか」を意味する、オシロ特有の用語である。
ロジック入力ができるMSO(Mixed Signal Oscilloscope)が登場するまでは、トリガソースは入力チャンネルのいずれか1つを選択していた(電源ラインも指定できるモデルが多かった。これをライントリガと呼ぶ)。MSOではロジック入力もトリガソースにできるようになった。ただしすべての種類のトリガで指定できるわけではない。エッジトリガパルス幅トリガではロジック入力でトリガがかけられるが、「立ち上がり/立ち下がり時間」トリガやラントトリガは信号のアナログ的な特長を捉えるトリガのため、ロジック入力はトリガソースにできないことが多い(各モデルによって異なる)。
オシロの世界的トップベンダ、テクトロニクスの技術資料「トリガ入門」はDPO7000、DPO/DSA70000B、MSO70000の各シリーズ(主にGHz帯域にフォーカスした広帯域オシロスコープ)を対象に、トリガ機能を解説した入門書だが、トリガソースについて以下の説明がある(かっこ内はTechEyesOnlineの追記)。

トリガ掃引で一般的に使用される信号ソースには、以下のようなものがある。
1. 入力チャンネルに入力された信号(MSOではデジタル入力も対象となる)
2. 入力チャンネルに入力された信号以外の外部ソース(外部トリガ信号)
3. 商用電源のライン信号(ライントリガと呼ばれる)
4. 1つ、またはそれ以上のチャンネル入力信号を評価し、それに基づいてオシロスコープ内部で算出した信号

周波数帯域がMHz帯の、エントリークラスからミドルクラスのモデルでも上記No.1~3のトリガソースを使用できるモデルが多いが、詳細は使用するモデルのマニュアルを参照することが肝要である。

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