誘電率
(permittivity)
【電子工学で使われる電気に関する量】
物質が電気を蓄えられる大きさ(分極のしやすさ)の指標。コンデンサや絶縁体の材料の性能評価に使われる。コンデンサの絶縁材は誘電率が高いほど適している(材料として優秀)。物質には固有の誘電率があり、外部から電場が与えられると、発生する電荷は誘電率が高いほど大きくなる。また損失(誘電体損、tanδ)も大きくなる。
誘電率は電荷に関係する係数で、電媒定数とも呼ばれる。記号はギリシャ文字のε(イプシロン)で表し、単位は[F/m](ファラッド/メータ、1mあたりの静電容量)。真空の誘電率はε0(イプシロン ゼロ)と表し、その値は約8.85×10-12[F/m]。εやε0は数学や物理の計算に時々現れる係数(定数)である。
誘電率の測定は、電極などの治具を使ってインピーダンス測定器(LCRメータなど)で行われる。