計装
(instrumentation)
生産工程などを制御するために、計測装置や制御装置を装備し、測定すること。語源は「計測器を装備する」。たとえば工場では昼夜を問わず機械が稼働しているので、それらが停止することなく安全に稼働し続けるために、温度や圧力などを常時計測して監視している。測定した圧力や温度から、温度を上昇させたり、圧力を下げたり、制御弁を開閉したり、という制御をして、機器の状態を安全に保つようにする。温度を一定に保つためにエアコンや冷凍機などを自動制御する。これら一連の行為を計装と呼び、PLCやDCS、温調計、伝送器、トランスデューサなどが計装用の機器である。プラントで材料から製品を生産する工程を管理するプロセス制御も計装である。そのため「計装制御」とも呼ばれる。横河計測の電流電圧発生器&モニタであるコンパクトキャリブレータ(形名CA150など)は「プロセス用キャリブレータ(計装の校正器)」といわれる。工場(プラント)内に装備されている機器が正しく電圧・電流を検知して出力しているかを確認(校正)する目的で使われる。工場やプラントに設置してある、圧力を表示する指示計器である圧力計は、可搬型圧力校正器で保守点検を行う(圧力校正器は圧力計測器としてカテゴリー「物理量測定器」に掲載している)。