計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

詳細説明

ハンドヘルド

読み方:

はんどへるど

カテゴリー:

#その他

(handheld)
可搬型のこと。小型で持ち運びして使用できる測定器を指す。ハンディともいわれる。意味は「片手で持てる」。どこまでの大きさや重さがハンドヘルドかの定義はないが、通常は縦型(上に表示部分があり、下に操作キーや接続コネクタが並ぶ)で、片手で持つことができる形状を指している。現場測定器は屋外で作業員が持ち運びすることが大前提なので、ベンチトップ(ベンチとは作業台。ベンチの上で使うという意味。据え置き型)もある機種群で、この表現が使われる。たとえばデジタルマルチメータ(DMM)は大きくハンドヘルドとベンチトップの2種類がある。ハンドヘルドの世界的No1メーカはフルーク、ベンチトップではキーサイト・テクノロジーがトップシェアといえる。オシロスコープ(オシロ)やスペクトラムアナライザ(スペアナ)はベンチトップが主流である。両者には小型・軽量で、ハンドルを持てば片手で持ち運べるモデルもあるが、それらをハンドヘルドとはいわない。縦型(上半分が波形の表示画面、下に操作キーがある)の形状をしたタイプをおおむねハンドヘルドと呼んでいる。スペアナで屋外での使用を目的にした薄型・軽量の機種は「ポータブル」(portable:持ち運べる、場所を移動できる、という意味)と呼ばれる。ポータブルは十分にハンドヘルドなので、ポータブルはハンドヘルドの1種ともいえるが、両者の明確な違い(定義)はない。
現場測定器の代表である絶縁抵抗計(メガー)は十分小型で、片手で持ち運べるようなサイズのモデルしかないので、あえてハンドヘルドとはいわれない。つまり、絶縁抵抗計(メガー)といえばハンドヘルドがあたりまえ(計測器の初心者には、このあたりまえがわからないので難しい)。余談だが、絶縁抵抗計でもエレクトロメータIRメータになると逆にベンチトップで、ハンドヘルドはない。つまり「絶縁抵抗計=ハンドヘルド」ではない。これもまた初心者にはわからない(わかりたくもない)、大変ニッチな計測器世界の常識である。

計測器情報
プレミアム会員様限定限定クーポンを手に入れよう !