波形取込レート
(waveform capture rate)
「 オシロスコープが波形の取込をどれだけ高速に行えるかを示し、1秒あたりの波形数(waveforms/s)で表す。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)」。波形取込レートは波形更新レートとも呼ばれ、高速に波形データを処理できるDSP(digital signal processor)の採用によって画像処理が速くなり、最近のモデルは波形更新レートが向上している。周波数帯域やサンプリングレートという基本性能に次ぐ、オシロの性能の1つとなっている。
デジタルオシロスコープのモデルチェンジサイクルは早く、最近はほぼ毎年のようにどこかのオシロメーカから新製品が発売され、モデルチェンジが2年~5年くらいで行われている。そのため新製品のキャッチフレーズとして「波形取込レートがこのクラスで最高」などの特徴表記がされている。波形取込レートが速いほど詳細に信号変化を観測できるが、オシロユーザの用途は様々なので、何の仕様が自分にとって重要かを見極めてモデルを選ぶことが肝要である。メーカやシリーズによって波形取込レートに力点を置いているもモデルとそうでないものがある。