計測関連用語集

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詳細説明

サンプリングレート

読み方:

さんぷりんぐれーと

カテゴリー:

#オシロスコープ

(sampling rate)
デジタルオシロスコープ(デジタルオシロ)の最も基本の仕様は周波数帯域とサンプリングレートである。サンプリングとは、電気信号の波形を一定間隔でデジタルデータにすること。サンプリングするスピードをサンプリングレートと呼び、1秒間に何個のデータを取るかを示しているので、この数字が大きいほど高性能。単位は[S/s]と表記し、読み方は「サンプル・パー・セック」。製品カタログなどには「Sa/s」と表記している場合もある。表記(表現)はサンプリング・レート、サンプルレート、サンプル・レート、サンプリング、など様々。物理量としてはサンプリングレートは周波数(S:サンプルは数なので無単位。パー・セックは時間の逆数なので周波数)。そのため「サンプリング周波数」と呼称されることも多い。
サンプリング周波数、サンプリングレート、サンプルレートは同義なので、どれか1つに統一してほしいと初心者(または、仕事で使うツールなので仕方なく知識を得ているが、計測器に全く愛着は無い人)は思うだろう。話している前提がオシロの場合は略して「サンプリング」や「サンプル」と呼ばれることもしばしばある。計測器メーカはサンプルレートを好んで使う傾向があると筆者は感じている。「サンプリング」という表現は計測器全体で大変一般的なのだが、特にオシロは「サンプル」という表現を使っている。筆者には思いも及ばない深慮遠謀が計測器メーカの技術陣に何かきっとあるのだろうと推測するが、明確な説明を聞いたことがないので、理由は不明である。sampleは名詞で標本、見本、samplingは形容詞で「サンプルする」、「見本を抽出する」なので、サンプル・レートよりサンプリング・レートのほうが正確な表現に思える。
普通、オシロのサンプリングレートは周波数帯域の数値より1桁上の周波数であることが多い。例外として横河電機(現横河計測)のDL1640シリーズがある。同モデルは周波数帯域200MHzの汎用オシロとしてテクトロニクスTDSシリーズと日本市場を2分して普及したモデルだが(2002年7月販売開始、2010年3月販売終了)、S/sは200Mである(後継現役モデルのDLM2024は2.5G)。

参考記事:オシロスコープの基礎と概要(第2回)
・・オシロの主要な仕様に中でサンプリングレートの解説がある。記事の中では「サンプル・レート」という表記になっている。

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