計測関連用語集

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詳細説明

巻線試験器

読み方:

まきせんしけんき

カテゴリー:

#回路素子測定器

(winding tester) モータなどのコイル(巻線)の電気的特性を試験する機器。別名: コイルテスタコイル試験器。製品としては日置電機インパルス巻線試験器ST4030A、ウェーブクレスト株式会社インパルス巻線試験機IWT-5000A(海外製品)、光洋電子工業株式会社(※)コイルテスタKL-900シリーズ(元は國洋電機工業の開発・製造)。
集中回路定数はR(抵抗)、C(キャパシタ)、L(インダクタ)の3つで、Rを測定する専用器は多数ある(絶縁抵抗計ミリオームメータ、接触抵抗計、アーステスタなどなど)。Cを測定するキャパシタンスメータは、以前はあったが大手計測器メーカは生産中止した(コンデンサなどの部品を測定するニーズが無くなったと推定)。静電容量ではなく誘電体損(tanδ、タンデルタ)の測定器は現在も健在。Lを測定する専用器としての「インダクタンスメータ」とでも呼べる製品は無い(部品であるコイルのインダクタンスを測定して受入検査をするニーズは無かったと推測)が、巻線を測定して良否判定する巻線試験器は昔からあり、現在も数社が現役モデルを販売している。これらはいずれも回路素子測定器のカテゴリー(機種群)に分類される。
余談だが、計測器の品名は「機」よりも「器」を使うことが多い。ただし一般的な電気機器は「機」を使うことが多く、「試験機」のほうが「試験器」よりも使われている。そのためウェーブクレストの品名が「試験機」なのは道理である。ただし計測器専業メーカである日置電機の品名は「試験器」である。微少と微小、擬似疑似、などと同様に「品名はメーカが独自に命名する」ので、計測器の名称には注意が必要である。

(※)光洋電子工業は2022年10月1日に株式会社ジェイテクトエレクトロニクスに社名を変更。

参考記事
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