波形更新レート
デジタルオシロスコープ(デジタルオシロ)の重要な仕様の1つ。デジタルオシロはAD変換器で取り込んだ大量のデータを処理して画像データに変換するので、デッドタイムがあり波形の取りこぼしが生じることがある。 波形の取りこぼしがあると発生頻度の少ない異常波形を捕らえることができず、オシロの重要な役目である回路評価に影響する。波形更新レートを早くするためには高速にデータ処理できる画像処理DSP(digital signal processor)を搭載して、効率的なアルゴリズムで表示できるようにする必要がある。 最近のオシロは画像処理DSP回路を搭載して波形更新レートを向上させたモデルが増えた。メーカカタログの仕様欄には周波数帯域やサンプリングレートと並んで波形更新レートはまだ必須で記載されてはいないが、大きな特長として記載する例は増えている。オシロは多種類の使い方があり、性能は波形更新レートが唯一ではないが、最近のオシロの特長の1つといえる。波形更新レートによる想定波形の違いの例が次の記事にある。技術情報・レポート/原理・基礎の「デジタルオシロスコープの基礎と概要」https://www.techeyesonline.com/tech-column/detail/Reference-DigitalOscilloscope-01/