計測関連用語集

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詳細説明

入力カップリング

読み方:

にゅうりょくかっぷりんぐ

カテゴリー:

#オシロスコープ

(input coupling)
オシロスコープの機能の1つ。入力端子に接続した信号を垂直軸回路と結合させる回路を入力カップリングと呼ぶ。カップリングには下図のように3種類ある。
(1)ACカップリング:コンデンサを通して結合する。直流成分がカットされる。ほぼ同じ機能にオフセットがあり、場合によって使い分けられている。
(2)DCカップリング:直接入力信号を垂直軸回路に結合する。
(3)GNDカップリング:垂直軸回路をGND(グランド)に接続する。ゼロボルトの表示ラインを目盛りに合わせるのに使用する。

オシロスコープのトップベンダ、テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年発行)には次の説明がある。「カップリング:2つの回路の接続方法。導線で直接接続されているのがDC(直接カップリング)であり、コンデンサまたは変圧器で接続されているのがAC(間接カップリング)。」

入力カップリングを「入力結合」と表記している場合もあるが、結合の英語はcombiningやjoinである。テクトロニクスの解説のように、英語のcouplingをそのままカタカナで「カップリング」という日本語にするのが妥当(適切)といえる。
入力信号をトリガ回路に接続するトリガカップリングもある。
計測器には「入力カップリング」という名称の製品はほぼないが、「カップリングアダプタ」が品名のモデルはある(以下の計測器情報を参照)。

参考記事
計測器情報
ローデ・シュワルツから新たに絶縁プロービングシステムR&S®RT-ZISOがリリースされました