ブリッジ
(bridge)
電気工学ではブリッジ回路(bridge circuit)と呼ばれるもので、電気抵抗を測定する手法の1つ。四角形の各辺が回路素子(抵抗など)で構成され、対角線の1組の端子を入力(電池などの直流電源をつなぐ)に、他の1組を出力(検流計などをつなぐ)にしている。可変抵抗器や検流計を併用して平衡状態を作り、未知の抵抗の測定を行う。ダブルブリッジ、ケルビンブリッジ、抵抗ブリッジ、ホイートストンブリッジなどがある。
ひずみゲージを使ったひずみ測定にも利用されている。対角線の一対の端子を入力と出力にする回路をブリッジと呼ぶならば、全波整流回路は四辺にダイオードがあるブリッジである。
回路図が橋(ブリッジ)の橋げたのように見えることが語源らしい。ブリッジ回路は抵抗値を精密に測定する手法だが、同じ原理で電位差を精密に測定する機器は電位差計と呼ばれる。両者の回路は同じである(以下の参考記事に電位差計の図解がある)。