OEM
(Original Equipment Manufacturer)
自動車業界では一般的に完成車メーカをOEMと表現(表記)する。通常はOEMとは、他社ブランド品を製造する委託業者や委託生産のことだが、自動車業界では完成車メーカのことを意味する。
Tier1(ティアワン)はOEMに直接納品するメーカ、Tier2はTier1に納品するメーカを指す。TierXは本来、流通の用語だが、自動車業界で良く使われるため、「トヨタに納品するデンソー」のように、車体メーカと直接の取引ができる「車載部品のメガサプライヤー」を指すことばと認識されている。Tier1の下には次々と下請け企業があり、自動車産業の大きなピラミッド構造を象徴する用語である。Tier1には日立Astemo株式会社(日立オートモティブシステムズ株式会社、株式会社ケーヒン、株式会社ショーワ、日信工業株式会社が2021年1月に経営統合。読み方:ヒタチアステモ)などがある。
自動車業界のOEMも通常のOEMと同じOriginal Equipment Manufacturerの略記である。Original Equipment Manufacturerを直訳すると「独自・装備(or装置)・製造者(orメーカ)」である。巨大産業である自動車業界には独特の用語が多くあるが、最近の世界的な急速な電動化(EV化)によって、日立Astemoのようにピラミッド構造の企業群に変化が起こっている。
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自動車市場の解説
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