電磁波測定器
2つの意味がある。主に次の1項を指しているが、場合によっては2項の意味で使われていることもある。
1.電磁界の強さを測定する電波測定器である「電磁界強度計(電界強度計)」のこと。電測計と呼ばれたり、メーカによってはメジャリングレシーバやシグナルレベルメータが品名。アンテナと併用して、その場所の電界強度を測定する(電波の強さの測定器)。移動体通信の各種の通信方式に対応したモデルがある。ケーブルテレビの工事員が持っている測定器はTV端子につないで信号のパワーを確認するのに使われる(機能や表示はスペクトラムアナライザと同じ、なので電磁波測定器は特殊なスペクトラムアナライザともいえる)。無線通信測定器の1種だが、当サイトでは磁気測定器として2項のガウスメータと同じ機種群(カテゴリー)に登録している。
2.磁気のある部品(フェライト、希土類マグネット、電磁コイル、電磁石など)の磁束密度(磁気の値の指標)の測定器のこと。ガウスメータやテスラメータと呼ばれる。ガウス(gauss、記号:G)はCGS単位系の磁束密度の単位。ドイツの物理学者カール・フリードリヒ・ガウスに由来。ただし1960年の国際単位系(SI単位)の採用で、現在の単位は「テスラ(tesla、記号:T)」。長くガウスが使われたので、現在も磁気測定器を一般には「ガウスメータ」と呼称している。メーカによっては「テスラメータ」を品名にしている。