電磁界強度計
電磁界の強さを測定する機器。略して「電界強度計」とも呼ばれる。メーカによっては「シグナルレベルメータ」の品名もある。「電波測定器」や「電測計(電波測定計測器の略)」の呼び名もある。新しい無線通信方式が実用化されると、電波の受信状態などの検査や保守に使われる。たとえばPHS(Personal Handyphone System)は1995年から日本のキャリアでサービスが開始されたが、無線通信測定器の雄、アンリツからPHS用電界強度計が発売されていた。ケーブルテレビ(CATV)が普及したり、TV放送がデジタル化されるとそれに対応した電界強度測定器が、映像・放送測定器メーカのリーダー電子から発売される。最近では2019年4月に4K/8Kに対応したモデルが発売されている。マイクロニクス(日本メーカ)の電界強度自動測定システムは電測車にのせ高速走行しながら、ラジオ、業務無線(警察・消防・防災など)、VICSなどの電界強度を自動測定できるので、高速道路の保守用に導入されている。測定器の表示は周波数ごとの電波の強さなので、特定の無線通信に特化した可搬型のフィールド用スペクトラムアナライザ(スペアナ)の亜種ということもできる。カテゴリーは障害試験器とテレビ・オーデイオ測定器の両方がある。