電子負荷装置
(electronic load)
負荷の代わりとなる測定器。略称:電子負荷。電源を評価する目的で登場した機器だが、いまや電子機器を使ったシステムの中に重要な機器となっている。代表的な負荷である抵抗のように電力を熱にして消費せず、電源側に電力を返す(回生)ことができる。電子負荷は主に計測用電源メーカがつくっているが、電子負荷の機能を持った電源が回生型電源と呼ばれる。電力回生型双方向電源はいまやEV(電気自動車)の開発には必須の計測器である。種類は直流電子負荷装置と交流電子負荷装置に大別される。
メーカは計測技術研究所がラインアップが豊富。富士通テレコムネットワークス(旧富士通電装)は有名だったが2015年頃に株式会社アクレーテク・パワトロシステム(旧:株式会社富士通テレコムネットワークス福島)に電子負荷製品を移管し、現在はすべて生産中止である(2020年)。直流電子負荷のドロッパ方式の物は国内・海外の多くの電源メーカがつくっている。