調歩同期方式
(start-stop synchronous communication)
シリアル通信における同期方式の1種。一文字分の文字情報を送るときに、データの先頭にデータ送信開始の情報(スタートビット)、データ末尾にデータ送信終了の信号(ストップビット)を付け加えて送受信を行う方式のこと。データ伝送では専用の同期用信号線を使い、送信側と受信側で同期をとる方式もあるが、調歩同期は、データそのものに同期用信号を追加して同期を取っている。調歩同期は、同期用信号の分だけ通信効率が劣るが、同期用の信号線が不要で、自由なタイミングで情報を送信することができるというメリットがある。
調歩同期方式は、受信側がスタートビットによって送信側に関係なく一方的に同期をとるので、非同期方式(asynchronous communication)とも呼ばれる。シリアル通信の代表であるRS-232Cはこの方式で通信している。