RS-232C
(Recommended Standard 232 version C)
米国電子工業会(EIA :Electronic Industries Association)によって標準化されたシリアル通信の規格の一つ。1960年に最初のRS-232が策定され、改訂を経て1969年にバージョンCのRS-232Cになった。EIA-232-Cという表記もある。
ホストコンピュータや端末(テレタイプライタ※1など)の「データ端末装置」(DTE:Data Terminal Equipment)と、モデムなどの「データ回線終端装置」(DCE:Data Circuit-Terminating Equipment)を接続してデータ通信するための電気的・機械的な特性の規格として策定された(※2)。その後、パソコン同士の直接接続や、コンピュータ周辺機器の通信インタフェースとして普及した。1970年代から1980年代のマイクロプロセッサ(MPU )の進歩とコンピュータの普及が背景にある。1980年代に民間に普及したパソコンには通信インタフェースとしてRS-232Cが標準で、2000年代にUSB が普及するまで採用されていた。工場などの産業・工業分野の電子機器も1980年代にアナログ通信がデジタル化する際に、シリアル通信のRS-○○(RS-422,RS-485
)が採用された。規格の発端はITU -T(旧CCITT)がテレタイプ端末とモデムの接続用に勧告したV.24やV.28で、これをIEAは米国内の規格にした。
モデム側のコネクタ仕様からピン数は25だったが、IBM が小型の9ピンのコネクタをつくり、現在はこちらが普及している。規格外だった9ピン仕様はANSI /TIA/EIA-574-90として規格に追加された。USBや無線LANなどのより高速な通信規格が普及し、RS-232Cは古い規格となったが、現在でも低速インタフェースとして使い続けられている。RS-232Cのプロトコルアナライザ、オンラインモニタは通信計測器の1機種群として健在である。
(※1)(teletypewriter) 遠隔地と文字で通信するための、タイプライタ型の装置。送信した文字が回線を通じて相手の装置に届き、自動的に印字され、電信(Electrical telegraph)のために開発された。テレタイプ端末という呼称もある。その後のコンピュータのキーボードやプリンタの元となった。電動タイプライタを使って文字情報を通信する電信のための装置。NTTは日本電信電話株式会社の英語名、Nippon Telegraph and Telephoneの略である。昭和前半の電話普及率が高くない時代には、カタカナの短い手紙で情報を届ける電報が使われている。teleは「遠く、遠隔の」を意味する接頭辞で、テレタイプライタは「(遠隔地と通信する)遠くのタイプライタ」。teleは多く使われ、television(テレビ)、telephone(電話)、telemeter(テレメータ)、telescope(望遠鏡)などがある。
(※2)遠隔地のコンピュータ同士がデータ通信する方法は、アナログの電話網を使うしかなく、モデムのような装置が開発された。1990年代に公衆通信網でデジタル通信(日本だとISDNなど)が始まるまでこの方式が主流だった。TechEyesOnlineの記事「計測器の形名・・・第4回 通信計測器Part1」の図3で図解している。


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