ライントリガ
(line trigger)
オシロスコープのトリガ
の1種。トリガソースの設定で、入力チャンネル以外にAC電源(line)が選択できる。観測信号に何らかゆっくりしたノイズ(変動)があった場合、ライントリガで同期する(安定しなかった波形の表示が止まる)なら、その原因は商用電源である。工場などで大型機器が稼働している近くでは、電源ラインの品質が良くない場合がある(オシロは実験室のベンチ上以外で使うことも多い)。
MSOが普及し始めた2000年代後半以降は、トリガタイプ(トリガの種類)が増え、ミドルクラスでは10種類以上が標準装備されている。タッチパネルの普及によって、表示画面上でゾーン(ウィンドウ)を指定するビジュアルなトリガ機能も備わってきている。それらに比べるとライントリガは地味だが、大切な機能の1つである。