ファイバースコープ
(fiber scope)
製品の深部や内部の画像をモニタに写し出す機器。工業用内視鏡の別称。以前の内視鏡は光ファイバを使い、フィルム式のカメラで撮影していた。そのためファイバースコープと呼ばれたが、現在の工業用内視鏡の主力製品の名称はビデオスコープで、ファイバは使っていない。ただしファイバースコープの時代が長かったので、今でも工業用内視鏡といえば「ファイバースコープ」と呼称されることが多い。
内視鏡の世界的トップメーカのオリンパス(※)の工業用内視鏡の主力製品はビデオスコープである。ただし、距離や線径の条件によってビデオスコープでカバーできない範囲は光ファイバを使った従来のファイバースコープで補っている。光ファイバといえば現在の基幹通信網として世界中で導入されているが、内視鏡での利用はそれよりも早い。そのため「内視鏡といえばファイバ」という認識があり、ファイバースコープが現在でも内視鏡の通称になっていると思われる。
(※) 2022年4月にオリンパス株式会社の科学事業(生物顕微鏡、工業用顕微鏡、内視鏡、X線分析計、非破壊検査装置など)は分社化され株式会社エビデント(Evident Corporation)になった。さらに2025年7月に「顕微鏡(デジタルマイクロスコープ含む)以外の製品」はエビデント・インスペクション・テクノロジーズ・ジャパン株式会社(EITJ)になった。EITJは貨物・旅客鉄道や鉱業、海運などの顧客を持つ、米国Wabtec社(ワブテック)の子会社で、これらの業界に非破壊検査関連機器を販売していく計画である。エビデントはすでにオリンパスと資本関係はないが、EITJはエビデントとも資本関係がなくなった(近日、会社名からはエビデントはなくなる予定。現在の会社名、EITJは暫定といえる)。顕微鏡や非破壊検査機器を世界の強豪と伍していくための組織変更と思われる。

.png)