コールコールプロット
(cole-cole plot)
複素平面にプロットしたインピーダンスの周波数による軌跡。別名:ナイキストプロット。Cole兄弟(兄 Kenneth S. Cole、弟Robert H. Cole)の共著論文の中で考案されたため、 Cole-Cole plotと呼ばれる。
燃料電池
の評価用インピーダンスアナライザをつくっている菊水電子工業の製品総合カタログ(燃料電池に関する用語)には次の説明がある。DUTの抵抗とリアクタンスを周波数を変えて測定し、横軸を抵抗、縦軸をリアクタンス(通常は容量性リアクタンスを正とする)にしてプロットしたグラフ。被試験物の内部インピーダンスの要因(接触抵抗や反応抵抗など)を分離できるため、電気化学関係で用いられることが多い。
コールコールプロットは直交座標だが、複素インピーダンスの振幅軸と位相軸を極座標にしたのがスミスチャートで、高周波の回路網のインピーダンスやDUTの特性などを測定するネットワークアナライザは、インピーダンスの周波数変化による変化(軌跡のグラフ)をスミスチャートで表示する。インピーダンスのf特は、化学・物性の分野ではコールコールプロットで、電気・高周波の分野ではスミスチャートで表示される。分野によって使われる表記が異なる。