アナログメータ
(analog meter)
指針や帯の長さなどが目盛りを指し示して数値を表示する(指示値)計器。計器の構造がアナログということではなく、表示方法がアナログ式のメータ(計器)。電圧や電流、電力などのメータ(電圧計、電流計、電力計など)は従来アナログ式である。計測器の主流はデジタル式になったが、精密計測器(0.5級、1.0級など)は現在もアナログ式(つまりアナログメータ)である。デジタル式(デジタルメータ)は「パネルメータ」と呼ばれることが多い。
アナログメータは数字表示のデジタルメータに比べて、表示量の割合や変化の度合いを直感的に把握しやすいことが特長。たとえば現場測定器の代表であるメガー(絶縁抵抗計)は(計測器の主流がデジタル表示になった現在でも)アナログ式の方が多い。なぜなら、針が振れる(動く)範囲(針の挙動)を瞬時に把握して、絶縁状態を確認できるためである。絶縁状態の確認は数値を測定して判定するよりも、アナログメータの針の挙動で判断する方が効率的で早く済む。ただし、最近は音によって絶縁状態を示したり、LEDのバー表示でアナログ的な確認ができるモデル(デジタル式のモデル)も増えて、徐々にデジタル式の割合が増えている。
アナログメータやパネルメータを総称して指示計器と呼ぶが、主にアナログメータを指していることが多い。